病気のサイン?愛犬が水をがぶ飲みしている時に考えられること5選
一方で、あまりにも愛犬が勢いよく水をガブガブ飲んでいると大丈夫なの?ときになる飼い主さんもいるでしょう。実は、水のがぶ飲みには病気のサインが隠れていることがあります。愛犬が水をがぶ飲みするときに考えられることについて紹介します。愛犬の水のがぶ飲みを気にしている方の参考になれば幸いです。
犬の水の飲む適量は?
犬が飲む水の適量は体重によって変わります。犬の飲む適量は体重1キロに対して、100mlと言われています。つまり、10kgの愛犬は1日の適量は1ℓ前後ということですね。
それ以上飲んでいる場合には、なんらかの異常が身体に起きている可能性が高いと言えるでしょう。また、愛犬が水をがぶ飲みしたあと、すぐに吐いてしまわないかも飲み過ぎかどうかを知る一つの目安になります。
犬は人より吐きやすいと言われていますが、毎回水を飲んだ後にすぐ吐いているようなら飲み過ぎによる苦しさから吐いている可能性があります。次項目からがぶ飲みすり時に考えられる原因を紹介します。
①ドライフードを食べている
ドライフードを主食としている愛犬は、ウェットフードを食べている愛犬に比べて水分を多く取る傾向にあります。ドライフードはカリカリのため喉が渇きやすいです。特に老犬になると咀嚼する力や飲み込む力が衰えるため水を欲します。
食事の時に適度に水分を摂取して流すことは窒息しないように大切ですが一気に食べて水をがぶ飲みしてしまうと、胃腸に負担がかかります。特に内蔵の機能が衰えてきているシニア犬はがぶ飲みが引き金となり、胃捻転などにもなりやすくなります。胃捻転はすぐに処置しないと最悪死に至る恐ろしい病気です。
胃捻転を予防するためにも食事の際にがぶ飲みが目立つ場合には、飼い主さんが少量ずつ水を与えるように工夫しましょう。また、ドライフードに水を入れ、ふやかして与えることも胃腸の負担をやわらげるためには大切です。
②ストレスがある
犬はストレスを感じるとじぶんを落ち着けるために水を飲むことがよくあります。また、飼い主にストレスを感じていますよというサインとして水を飲むこともあります。愛犬がいきなり水を飲み始めた時は様子を見てあげましょう。
来客や他の多頭飼いしている犬とケンカしたなど、飼育環境に変化がなかったかチェックしてみましょう。ストレスが原因のがぶ飲みはストレスの原因を早期に特定して取り除いてあげることがポイントです。
③腎不全などの腎臓系の病気
腎臓系の病気の場合には、多飲多尿の症状があります。腎臓は血液中の老廃物を濾して尿として排出させるために大切な器官です。しかし、なんらかの原因で腎機能がダメージを受けてしまうとろ過機能がうまく働かなくなり、必要な水分まで尿として排出されてしまうため、水のがぶ飲みが起こります。腎機能は一度ダメージを受けてしまうと回復しない器官であり、腎不全などは早期に動物病院で治療を開始する必要があります。
腎臓系の病気は水のがぶ飲みの他に薄い尿が大量に排出されるという症状があります。愛犬にそのような症状がないかチェックして、異常がある場合にはすぐに動物病院で診察を受けましょう。
④糖尿病の可能性
もう一つ多飲多尿の症状がある病気として糖尿病があります。肥満の犬がかかりやすいと言われている糖尿病は身体の中で作られるインスリンがうまく機能しなくなってしまい、糖のコントロールが難しくなる病気です。糖尿病の犬は常に喉が渇いたように感じるため水のがぶ飲みが起こります。
糖尿病を放置するとさまざまな合併症を引き起こしてしまい、死に繋がることにもなり、早急に対策が必要な病気になります。糖尿病になってしまうと一生付き合っていかなくてはなりません。愛犬が肥満にならないように体重コントロールしたいですね。
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