脱毛玉!長毛猫の毎日のお手入れのコツを解説します
長毛の猫と暮らす飼い主の方なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
毛玉は見た目だけでなく、放置しておくと健康にまで影響を与える為、なるべく毛玉を作らないようにしなければいけません。
毛玉を放置するとどうなるのか、また、毛玉を作らないようにするためにはどうすればいいのかについて解説します。
実は危険!毛玉を放置すると起こるトラブルとは
猫にとって毛玉はとても深刻な問題です。
特に長毛の猫にとって、毛玉は一生ついて回る問題です。
毛玉が原因で引き起こされるトラブルは大きく2つです。
① 毛球症
猫の舌はザラザラしているため、毛づくろいをしていると一緒に大量の毛を飲み込んでしまいます。
通常は飲み込んだ毛が消化管に詰まらないよう定期的に吐き出します。猫が良く毛玉を吐くのはこのためです。
しかし、毛玉をうまく体外へ出せないまま大きくなっていくと消化管に様々な症状が現れます。
消化管に毛玉が詰まると、最悪の場合死んでしまうこともあります。
② フェルト状に固まった毛玉による皮膚炎
多少の毛玉であればコーム等でほどくことができますが、フェルト状に固まった重度の毛玉では簡単にほどくことはできません。
無理にほどこうとすると皮膚が裂けてしまう可能性もあります。
毛玉ができてしまったら
毛玉を作らないようにするのが理想ですが、ブラッシングをさせてくれなかったり、忙しくてなかなかできなかったりするとあっという間に毛玉ができてしまいます。
そもそもブラッシングをさせてくれないような猫では、自宅で毛玉をほどくのは難しいのでトリミングサロンや動物病院にお願いしましょう。
毛玉がひどい場合には、バリカンで全身カット(いわゆるライオンカット)になることがほとんどです。
また、おとなしい猫であれば大丈夫ですが、攻撃的な猫では猫と施術者両方の安全の為、鎮静麻酔をかけて行うこともあります。
毛玉を作らないようにするには?
毛玉を作らないようにするには、当たり前ですがブラッシングが重要です。
特に長毛の猫と暮らす場合は、毎日のブラッシングが必要になります。
その為にも子猫のうちからブラッシングに慣れさせていきましょう。
成猫の場合でも慣れさせることは可能です。
いきなりブラッシングをするのではなく、まずはスリッカー自体に慣れさせていきます。
スリッカーに対し興味を持つようになったら、猫が撫でられて気持ちのいい場所からブラッシングをしていきます。
猫は首より上の部分を撫でられることを好みますので、まずはおでこや首のあたりからブラッシングしていきましょう。
少しずつブラッシングできる部分を増やしていき、お腹や手足の付け根までできるようになるのが理想的です。
長毛猫にはブラッシングが必要不可欠
毎年、決まった時期になると大きな毛玉をこしらえた猫が動物病院に来院し、全身カットされて帰っていくといった光景はどこの動物病院でもよくあることです。
長毛の猫には毎日のブラッシングが必要だということを知らない飼い主の方がとても多いように感じます。
毛玉には糞尿などの汚れがこびり付き、悪臭を放ちます。
こうして不衛生な状態の皮膚では感染が起きてしまい皮膚炎を起こすこともあります。
単なる毛玉と甘く見ず、なるべく早く対処するようにしましょう。
長毛の猫と暮らしているのに、ブラッシングができないからと定期的に全身カットしてしまうのでは本末転倒ですよね。
せっかく長毛の猫と暮らしているのですから、ブラッシングをしっかりと行い清潔できれいな被毛を保ってあげましょう。
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