食欲の秋には要注意!? 猫に食べさせてはいけないものとは
ということで今回は、猫が食べてはいけない食品について紹介していきます。
猫にNGな食べ物その1 ネギ類
犬に与えてはいけない食品であるネギ類ですが、これは猫にも与えてはいけません。玉ねぎや長ネギ、ニラなどのネギ類全般に含まれる「アリルプロピルジスルファイド」という成分は、猫の体内に存在する赤血球を破壊する作用があります。その結果、貧血や嘔吐などの様々な症状を引き起こします。
ネギそのものだけではなく、ネギ類を入れて煮込んだスープなどもうっかり与えてしまわないように気をつけましょう。成猫には特に注意が必要ですが、子猫の場合はさらに体の組織が未完成で弱いので、猛毒となりうる場合があります。
猫にNGな食べ物その2 生のタコやイカ、エビ
栄養が豊富そうだからといって与えてしまいそうになるタコやイカ、エビですが、生の状態での給餌は絶対にやめてください。人間が食べているお刺身などをうっかり与えてしまうと、猫の体に大きな悪影響を与える場合があります。
これらの食品には「チアミナーゼ」という成分が含まれていますが、これは猫に必要なビタミンB1を分解する作用があります。
チアミナーゼは加熱することでその働きを失うので、猫に与える場合には十分に火を通してから与えるようにしてください。
猫にNGな食べ物その3 アワビ・サザエの肝
アワビやサザエなどは高級食材として利用されることもありますから、猫にも食べさせてあげたい!と考える飼い主さんも多いでしょう。しかしアワビやサザエも猫にとっては危険な食材なので、注意が必要です。
これらの食品の肝の部分には「フェオホルバイト」という成分は含まれています。この成分は強い光に当たると炎症を起こします。そのため、猫が摂取して光に当たることで光線過敏症を起こして壊死してしまうことがあります。
「アワビを食べると猫の耳が落ちる」なんていう迷信がありますが、フェオホルバイトのことを考えるとあながち嘘とも言えません。
猫にNGな食べ物その4 香辛料
辛いものが大好きな人も多いですが、人間にとっても摂りすぎがよくないように、猫にとっても香辛料は悪影響を与える場合があるので要注意です。香辛料は刺激が強いので、体の小さな猫が摂取すると内臓を強力に刺激して胃腸障害を引き起こす可能性があります。人間の食品を与える際にはしっかりとその原材料を確認して、唐辛子などの香辛料が含まれていないものを選びましょう。
スパイス系は香りもあるので猫にとっては食欲をそそることもあるかもしれませんが、喜ぶからといって与えてしまうと猫の体をこわす原因になりかねないので、要注意です。万一のことも考え、人間の食べ物は極力与えないようにしましょう。
猫にNGな食べ物その5 チョコレート
犬にとってもNGとされている食品の一つに、チョコレートがあります。甘くて美味しいチョコレートですが、原料となるカカオには猫の体に害を及ぼす「テオブロミン」という成分が含まれています。
この成分は猫の体内に入ると、中枢神経を刺激してけいれんや下痢、嘔吐などの様々な症状を引き起こします。猫はあまりチョコレートに興味を示すことはありませんが、好奇心が旺盛な仔猫は興味本位で口にしてしまう可能性があります。子猫の場合は体の成熟が不十分なので、命に関わる可能性もあります。
うっかりその辺に置いておいて猫に食べられてしまった!ということがないように、おやつでチョコレートを食べる場合には日頃からきちんと管理をしておくことが大切です。
猫にNGな食べ物その6 ドッグフード
意図的に猫に犬用のフードを与える人はいないでしょうが、犬と一緒に猫を飼っている場合には、間違えて与えてしまわないように注意が必要です。
ドッグフードとキャットフードはそんなに違いはないのではないかと思う人もいるでしょうが、含まれている成分が大きく違います。ドッグフードはキャットフードよりも良質なタンパク質も少なく、猫の体に必要なタウリンの量も不十分です。
特にタウリン不足は危険で、進行性網膜萎縮症などを引き起こし、最後には失明してしまう可能性があります。猫と犬を一緒に飼っている場合には、毎度ご飯の時間にしっかりと確認をして、誤って与えないように気をつけてください。
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