お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事
そんな飼い主さんの心配や疑問を解決します。
それは普通の事です。
でも、なぜ匂いを嗅ぐのでしょう。
また、危険性など安全面はどうなのでしょうか。
飼い主さんが理解して、ワンちゃんと安全で楽しいお散歩タイムを過ごせるよう、ドッグセラピストの目線で心配や疑問について解決しておりますので、参考になさって下さい。
匂いを嗅ぐのは安全?
飼い主さんが見守る中でなら大丈夫です。
しかし、草むらなどには危険もいっぱいです。
100%の安全はありませんから気をつけて上げましょう。
中にはマダニに刺されたり、拾い食いをしてしまいお腹を壊してしまったりする事もあります。
飼い主さんが見守って上げながら、危険を回避して上げる事でワンちゃんも安心してクンクン匂い嗅ぎが出来ますね。
そもそも何故匂いを嗅ぐの?
匂い嗅ぎはワンちゃんにとって「情報収集」の行為です。
この行動は犬の持つ本能です。
人の数百倍も嗅覚の優れているワンちゃんは、匂いからたくさんの情報を得るのです。
マーキング跡からはそのオシッコをした犬の年齢や性別、発情期か否か、病気しているのかなど、びっくりするほどの情報を得る事が出来るのです。
飼い主さんにしてみたら、知らない犬のオシッコにワンちゃんが鼻を近づけクンクンしていたら、「…汚い」とつい思ってしまいますよね。
でもこの行動を強制的に中止させると、ワンちゃんにはすごいストレスになってしまいます。
マーキングは縄張りを示す物でもあります。
毎日お散歩する事で、自分の匂いを示し、ここは自分の縄張りである事を、他の犬に知らせます。
また、他の犬の匂いがすれば、その匂いの上から自分の匂いをつけ自分の存在を主張します。
そのためにもクンクンと匂いを嗅いでいるのですね。
どんなことに注意すればいいの?
では、ワンちゃんにストレスを与えないようにするため、どんなことに注意して上げたらいいのでしょう。
まず一番に注意して上げたいのは「拾い食い」です。
公園など、子供がお菓子を落としていたりします。飼い主さんが気が付かないうちにワンちゃんが拾って食べてしまうなんて事もよくあります。
また、除草剤などを巻いていたりと、有害な物もたくさんあります。
次に注意して欲しいのは虫刺されです。
草むらなどに入ると、害虫や寄生虫などに刺される事もあります。
春から秋ごろまでは、特に注意が必要です。
そして、もう一つ注意する事は「怪我」です。
瓶やガラスの破片が地面に落ちていたりして、怪我をする事もあります。
大きなケガでなくても、小さな破片が刺さっていて、本当は痛いのに伝えられず傷口が膿んでしまうまで、飼い主さんが気が付かないなんて事もあります。
人の目が届かない、草むらの中の匂い嗅ぎには特に注意して上げましょう。
匂い嗅ぎを減らす方法
ワンちゃんの事を考えると、思い存分匂い嗅ぎをさせて上げたいですね。
でも、衛生的な事や安全面などがどうしても気になるようでしたら、お散歩のコースを決めて、毎日同じコースを散歩させます。
そうする事で、いつもの道なので前に嗅いだ事のある匂いと記憶しているので、改めて情報収集に集中しなくても納得します。
100%取り上げてしまう事はおすすめしませんが、減らす事は可能です。
また、飼い主さんがここは大丈夫という場所で、思い存分ワンちゃんが納得するまで匂いを嗅がせて上げてましょう。
後はしつけになりますが、飼い主さんが呼んだらアイコンタクトをするように練習しましょう。
ワンちゃんは匂い嗅ぎを始めてしまうと、すごい集中力になります。
飼い主さんに呼ばれたらアイコンタクトで中断させ、止めさせます。
おやつで引き付けるのも一つの手段ですね。
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