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お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事

ドックセラピスト
安藤夏子
[記事公開日]  [最終更新日]
ワンちゃんはお散歩中に色々な所の匂いをクンクンと嗅ぎまわりますね。大切な行為だけど、安全なのでしょうか?
そんな飼い主さんの心配や疑問を解決します。
[ 目次 ]
お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事
ワンちゃんとお散歩する飼い主さんならご存知と思いますが、ワンちゃんはお散歩中に色々な所に鼻を近づけて、クンクンと匂いを嗅ぎまわりますよね。

それは普通の事です。

でも、なぜ匂いを嗅ぐのでしょう。

また、危険性など安全面はどうなのでしょうか。

飼い主さんが理解して、ワンちゃんと安全で楽しいお散歩タイムを過ごせるよう、ドッグセラピストの目線で心配や疑問について解決しておりますので、参考になさって下さい。

匂いを嗅ぐのは安全?

飼い主さんが見守る中でなら大丈夫です。

しかし、草むらなどには危険もいっぱいです。
100%の安全はありませんから気をつけて上げましょう。

中にはマダニに刺されたり、拾い食いをしてしまいお腹を壊してしまったりする事もあります。

飼い主さんが見守って上げながら、危険を回避して上げる事でワンちゃんも安心してクンクン匂い嗅ぎが出来ますね。

お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事

そもそも何故匂いを嗅ぐの?

匂い嗅ぎはワンちゃんにとって「情報収集」の行為です。

この行動は犬の持つ本能です。

人の数百倍も嗅覚の優れているワンちゃんは、匂いからたくさんの情報を得るのです。

マーキング跡からはそのオシッコをした犬の年齢や性別、発情期か否か、病気しているのかなど、びっくりするほどの情報を得る事が出来るのです。

飼い主さんにしてみたら、知らない犬のオシッコにワンちゃんが鼻を近づけクンクンしていたら、「…汚い」とつい思ってしまいますよね。

でもこの行動を強制的に中止させると、ワンちゃんにはすごいストレスになってしまいます。

マーキングは縄張りを示す物でもあります。

毎日お散歩する事で、自分の匂いを示し、ここは自分の縄張りである事を、他の犬に知らせます。

また、他の犬の匂いがすれば、その匂いの上から自分の匂いをつけ自分の存在を主張します。

そのためにもクンクンと匂いを嗅いでいるのですね。

お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事

どんなことに注意すればいいの?

では、ワンちゃんにストレスを与えないようにするため、どんなことに注意して上げたらいいのでしょう。

まず一番に注意して上げたいのは「拾い食い」です。

公園など、子供がお菓子を落としていたりします。飼い主さんが気が付かないうちにワンちゃんが拾って食べてしまうなんて事もよくあります。

また、除草剤などを巻いていたりと、有害な物もたくさんあります。

次に注意して欲しいのは虫刺されです。

草むらなどに入ると、害虫や寄生虫などに刺される事もあります。

春から秋ごろまでは、特に注意が必要です。

そして、もう一つ注意する事は「怪我」です。

瓶やガラスの破片が地面に落ちていたりして、怪我をする事もあります。

大きなケガでなくても、小さな破片が刺さっていて、本当は痛いのに伝えられず傷口が膿んでしまうまで、飼い主さんが気が付かないなんて事もあります。

人の目が届かない、草むらの中の匂い嗅ぎには特に注意して上げましょう。

お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事

匂い嗅ぎのメリットは?

匂いを嗅ぎながら、たくさん脳細胞を働かせています。

脳の活性化は認知症の予防になります。

また、ストレス解消にもなります。

匂い嗅ぎのデメリットは?

匂い嗅ぎにデメリットありません。

しかし、匂いを嗅いでいる時にケガをしたり、虫に刺されたりなどの危険があるという事を知っておいて上げて下さい。

匂い嗅ぎを減らす方法

ワンちゃんの事を考えると、思い存分匂い嗅ぎをさせて上げたいですね。

でも、衛生的な事や安全面などがどうしても気になるようでしたら、お散歩のコースを決めて、毎日同じコースを散歩させます。

そうする事で、いつもの道なので前に嗅いだ事のある匂いと記憶しているので、改めて情報収集に集中しなくても納得します。

100%取り上げてしまう事はおすすめしませんが、減らす事は可能です。

また、飼い主さんがここは大丈夫という場所で、思い存分ワンちゃんが納得するまで匂いを嗅がせて上げてましょう。

後はしつけになりますが、飼い主さんが呼んだらアイコンタクトをするように練習しましょう。

ワンちゃんは匂い嗅ぎを始めてしまうと、すごい集中力になります。

飼い主さんに呼ばれたらアイコンタクトで中断させ、止めさせます。

おやつで引き付けるのも一つの手段ですね。

匂いを嗅いではいけない場所

クンクンするのがとても楽しいワンちゃんですが、初めから嗅がせてはいけない場所がありす。

それは、駐車場です。

車の冷却水は、どことなく甘い匂いがして、つい舐めてしまいたくなるのですが、ワンちゃんの命を落としてしまう猛毒な成分なのです。

また、ガソリンなどが垂れていたりしても大変です。

滅多にある事ではありませんが、注意するより行かない事です。

お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事

まとめ

ワンちゃんにとって匂い嗅ぎは、本能であり習性でもあります。

無理に止めさせる事は、ストレスの原因になり別の病気なってしう可能性もあります。

ワンちゃんの大好きなお散歩です。

飼い主さんが少し注意して上げる事で、楽しい時間にして上げたいですよね。

危ないから、汚いからと遠ざけるのではなく、上手に楽しませてあげる工夫をして上げて下さい。

お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事
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