犬が散歩中に立ち止まって動かなくなる7つの理由と対策法
犬が散歩の途中で動かなくなってしまうときは、怪我や病気、肥満、気温、そのほか心理的な原因が考えられます。
犬がその場で立ち止まって動かないときは、「歩きたくない・この場所より先に行きたくない」という意思の表れです。
今回は、犬が散歩中に歩くことをやめてしまう7つの理由と対策法、歩かなくなってしまったときに、やってはいけないことを紹介します。
犬が散歩中に動かなくなる7つの理由
①場所や音が怖い
決まった場所でいつも立ち止まってしまうときは、その場所やその先で、過去に嫌なことを経験して、それより先には進みたくないと思っている場合があります。
怖い犬に出会ったり、知らない人に声をかけられてビックリしてしまったなど、怖い体験をしてしまうと、その場所に来ると震えてしまうこともあります。
また、工事をしているときの音や電車の踏切の音が怖くて、行きたくないと飼い主さんに伝えようとしていることもあります。
②気温が暑い
夏の暑い日には、気温もアスファルトの温度も高くなるので、歩きたくないと思ってしまうことがあります。
気温が高いと感じるときは、朝方や夕方の涼しい時間に散歩をしてみてください。
③怪我をしている
道に落ちているものを踏んで、怪我をしてしまったときも歩くことを嫌がることがあります。
突然立ち止まって動かなくなったときは、怪我をしていないかどうかを確認して、異常があるときは無理に歩かせることは避けて、動物病院を受診してください。
④病気
内臓の疾患や椎間板ヘルニアなどの病気が原因で、散歩中に動かなくなってしまうことがあります。
散歩中だけではなく、普段の生活の中でも動くことを嫌がったり、痛がる仕草があるときは動物病院を受診するようにしてください。
⑤疲れてしまった
長時間の散歩をしたり、高齢犬であれば体力が低下しているため、疲れてしまい座り込んでしまうことがあります。
⑥肥満
肥満体型ですぐに息切れをしてしまたり、動くことが億劫になってしまうと、家を出てもすぐに帰ろうとすることがあります。
運動のためと思って無理に散歩をさせてしまうと、関節に負担がかかる場合もあるので、必要に応じて獣医さんの指導を受けて肥満の改善をしていきましょう。
⑦抱っこをしてほしい
たまたま立ち止まったときに、飼い主さんに声をかけてもらったり、抱っこをしてもらった経験があると、飼い主さんにかまってもらうために、動かなくなってしまうことがあります。
散歩のときに動かなくなってしまうときの対策法
①散歩のコースを変える
いつも同じ場所で動かなくなるときや、電車の踏切の音などを怖がっている場合は、散歩のコースを変えてみると、スムーズに散歩ができるようになることがあります。
いつも絶対に同じコースを散歩する必要はないので、気分転換もかねて違うコースを歩いてみてください。
②歩いたときにほめてあげる
立ち止まってしまったときでも、何かの拍子で少しでも歩くことができたときには、愛犬に自信を持ってもらうためにもほめてあげてください。
また、歩くことができたときにおやつをあげて、「歩いたらいいことがある」と思ってもらうのも効果的です。
③足場のよい道を散歩する
犬は常に素足で歩いているため、整備されている足場のよい道を歩くことが一番安全です。
しかし、真夏のアスファルトは、日が暮れたあとでも温度が高くなっていることがあるので、肉球を火傷しないように注意が必要です。
また、道路に設置されているグレーチング(排水のための格子状の蓋)は、隙間に足が入ってしまうので、怖がってしまうことがあります。
マンホールやグレーチングの上を歩くことができず、立ち止まってしまうこともあるので、怖がっているようであれば、避けて通ったり抱っこをしてあげてください。
犬が動かないときにやってはいけないこと
犬が動かなくなってしまったとき、リードを引っ張る、抱っこをすることは避けましょう。
リードを引っ張って「おいで」と言いたくなるかもしれませんが、力任せで引っ張ってしまうと首に負担がかかったり、足をすりむいて怪我をしてしまう可能性があります。
飼い主さんに怒られたり、引っ張られて怖かったという記憶が残ってしまうこともあるので、リードを強く引っ張って動かそうとするのはやめてください。
また、抱っこをしなければならない場面はあるかもしれませんが、犬が歩ける道であれば必要以上に抱っこをするのはおすすめしません。
抱っこをしてほしくて歩けるのに動けなくなってしまうと、運動不足にもつながるので、怖がっているときや事情があるとき以外は、抱っこはしないようにしてください。
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