犬の薬膳ご飯の効果
薬膳の考え方を犬のごはんに加えることで健康で元気に過ごせるようになるかもしれません。
この記事ではそんな薬膳の基本的な考え方をわかりやすく紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
薬膳特有の考え方
薬膳には特有の考え方が存在します。
その考え方というのはすべての食材には体への何かしらの効果をもたらすというものです。
また、食べ物が体にどのように作用するかを「食性」といいます。この食性は大きく3つに分類することができます。
・寒涼性(陰性)
こちらに分類される食材は体を冷やす作用を持ちます。
・温熱性(陽性)
こちらに分類される食材は体を温める作用を持ちます。
・平性(間性)
こちらに分類される食材は体を冷やしも温めもしません。
季節や犬の体調に合わせて寒涼性と温熱性の食材のバランスを調節するようにします。
こうしたバランスをしっかりと考えることで体調管理が行えるようになります。
また、食材のバランスを調整するには常に犬の状態を確認し、気にかけてあげることが大切です。
それぞれの食性の効果とは
先ほどすべての食材にはなにかしらの効能があるとお話ししました。それではそれぞれの食性の効能とは何か紹介していきます。
・寒涼性
炎症を抑えたり血液を浄化します。
また、解毒作用や老廃物・病原体を体の外に排出してくれます。
利尿を促進する効果もあります。
・温熱性
血行促進効果や代謝を良くして内臓の働きを活発にします。気力が増したり、水分バランスを整えてくれる効果もあります。
・平性
普段の食事の7割にあたるのがこの平性の食材です。体に大きな影響を与えないため安心して食べられるものがこれにあたります。
寒涼性の作用は体を冷やすことです。
体を冷やすのはよくないと思いがちですが、このような体に嬉しい効能もあるのでバランスよく取り入れることが重要です。
寒涼性と温熱性の具体的な食材の例
それでは実際に寒涼性と温熱性の具体的な食材は何があるのか紹介していきます。
これを参考にして食材選びをしてみてください。
また、それぞれの食材の特徴や与えてはいけない疾患を持つ場合なども紹介していますので参考にしてみてください。
<寒涼性の食材>
・肉類:馬肉(高タンパク、低カロリー)
・大豆、乳製品:とうふ(与える際には加熱して少量)
おから(食物繊維がたっぷり、加熱して少量、シュウ酸カルシウム結石やストルバイトの犬には与えない)
・魚介類:のり(食物繊維がたっぷり、消化吸収されやすい、鉄分も豊富、皮膚や粘膜の健康維持)
わかめ(便秘解消、甲状腺疾患のある犬には与えない)
・野菜類:トマト(お腹の弱い犬には注意、軽く熱を通して与える)
ほうれん草(貧血予防、加熱して与える、シュウ酸カルシウム結石の犬には与えない)
・果物:バナナ(熟したものを与えるとなお良い、抗酸化作用、糖分に注意して与える)
いちご(なまのままでok、免疫を高める)
<温熱性の食材>
・肉類:牛肉(ビタミン豊富、ヒレ肉は鉄分も豊富)
鶏肉(筋力作りに最適、リンの取りすぎには注意)
・魚介類:アジ(免疫力アップ)
サケ(がん予防、抗酸化作用)
・大豆、乳製品:納豆(血栓予防、高血圧予防)
くるみ(老化防止)
・野菜類:かぼちゃ(熟した方がカロテンの量が増える、炒めて茹でて与える)
栗(土を食べたがる犬に良い、骨の強化)
この他にもすべての食材は食性で分類することができますので、使用するときには検索するなどして確かめてみてください。
また、病気を持っているわんちゃんは与えて良いもの悪いものの制限がありますので十分注意して与えるようにしてください。
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