プレミアムフードって何?キャットフードとの違いを解説
プレミアムフードと普通のキャットフードとの違いって何?どこが違うの?
うちの子はプレミアム派?普通派?選び方はあるの?
こんな子は要注意!プレミアムフードは合わないかも?!
栄養バランスに重きを置いてプレミアムな食生活を!
そんな時、一つの選択肢として「プレミアムフード」を検討する飼い主さんも少なくないはずです。
しかし、プレミアムフードと謳っていても何がプレミアムなのか?普通のドライフードでは何か問題があるのか?など、不安に感じることもあるのではないでしょうか?
ここからはプレミアムフードと一般的なフードについて解説していきます。
最近見かけるプレミアムフードってどんなフード?
プレミアムフードは一般的には主原料を肉や魚にしているフードに多く使われます。
また原材料の質にもこだわり、化学的な保存料や酸化防止剤がほとんど使用されておらず、代わりに天然由来の酸化防止剤を使用しているものも数多くあります。
しかし、ここで知っておかなければならないことが1つあります。
それはプレミアムフードと謳うには明確な判断基準や合格水準はないということです。
そのため、製造・販売するにあたり、決められたルールや特別な審査に合格したりする必要はなく、販売元が「プレミアムフード」と言えば、それはもうプレミアムフードとして成立してしまいます。
悲しいことに現時点では、プレミアムだから品質が保証されているわけではないということです。
プレミアムフードと普通のキャットフードとの違いって何?どこが違うの?
プレミアムフードと一般的なフードの違いは主に脂質とタンパク質の量にあります。
プレミアムフードの方が一般的なフードに比べるとドライタイプでは平均割合の脂質とタンパク質が約5%高くなります。
なぜプレミアムフードの方が脂質とたんぱく質が高いのかというと、プレミアムフードの第一原料は肉や魚であることが多いです。
その結果、脂質とタンパク質が高めになりやすくなります。
対して一般的なフードは、トウモロコシなどの穀物を第一原料にすることが多いです。
猫は完全肉食動物なので穀物は消化に負担がかかると思われるかもしれませんが、これは半分正解・半分間違いです。
確かに、猫にとって穀物の消化は負担になりますが、これは加熱していない穀物(例えば生米など)を食べた場合です。
キャットフードに使われている穀物は猫の負担にならないように加水・加熱処理を施してあります。
そのため穀物であっても消化・吸収をすることができるのです。
また、そのほかの成分である粗繊維・灰分・水分には大差はありません。
しかし、最近ではキャットフードと一言で言っても、その種類はたくさんあります。
パッケージを見てみると「一般食」「副食」「総合栄養食」といった記載がされていて、飼い主さんによっては「どんな違いがあるの?」と疑問を持たれる方もいるでしょう。
ここからはおまけとして「一般食」「副食」「総合栄養食」を簡単にまとめておきます。
・総合栄養食
それと新鮮な水さえあれば健康が維持できるように栄養バランスが調整されたフード。
メインフードにすることで栄養バランスの偏りを防ぐことができます。
・副食(一般食)
食事の一部として食べることを目的としたフード。栄養バランスの面で総合栄養食と一緒に与える事が推奨されています。
・おやつ(間食)
食事ではなく嗜好品。
主にコミュニケーションを図るときやしつけのご褒美の時に重宝されます。
うちの子はプレミアム派?普通派?選び方はあるの?
末永く健康でいてほしいから食事には気を使いたい!と考える飼い主さんも少なくありません。
そのためには食事を「プレミアム」にしようとするかもしれませんが、ちょっと待ってください。
プレミアムフードはすべての猫にとって「プレミアム」であるとは限りません。
その理由は
「理想の栄養バランスは猫の状態のよって違うから」です。
具体的に説明します。
子猫とシニア猫では必要なカロリーや栄養素も違ってきます。
また、同じ年齢でも健康状態によっては理想の栄養バランスも変わってきます。
そのため、「プレミアムフード」といってもその子にとって適切な栄養バランスでなければプレミアムにはならないのです。
逆に言えば普通のフードであっても栄養バランスが合っていれば、そのフードはその子にとっての「プレミアム」になりえるのです。
こんな子は要注意!プレミアムフードは合わないかも?!
プレミアムフードを与えてみたいけどうちの子に合うかどうかわからない。
栄養バランスっていうけど、どういった子は避けるべきなの?
ここからはこれらの疑問に答えるためにプレミアムフードを避けた方がいい場合を解説します。
・腎臓が弱っている
タンパク質が多すぎると、その分、腎臓に負担がかかってしまいます。
健康な猫なら「高たんぱく質」は嬉しいことなのですが、腎臓が弱っている猫ちゃんにとっては逆効果になってしまう場合があります。
腎臓が弱っている子は食事療法が大切になってきますので、どうしても与えたいのであれば一度、獣医師と相談することをお勧めします。
・太り気味・ダイエット中
いくら猫は「肉食動物」と言っても脂質の摂りすぎは太ります。
プレミアムフードは脂質が高めの場合が多いので、ダイエット中や太りやすい猫に与える場合は注意が必要です。
与えたいのであれば、おもちゃで遊んで運動量を増やすなど、体重を増やさないように気を使う必要があります。
・特定の肉や魚にアレルギーがある
プレミアムフードの多くは、お肉やお魚が第一原料となっています。
その主原料に対してアレルギーを持ってしまっている場合はアレルギー専用のフードを獣医師と相談して決める必要があります。
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