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ペットロスを重症化させないためペットの生前から飼い主にできること

ペットロスカウンセラー
松永由美
[記事公開日]  [最終更新日]
いつかはやってくる愛犬や愛猫との別れの日。
ペットロスに陥ることは避けられなくても、重症化を防ぐために今から飼い主にできることをペットロスカウンセラーが解説。
[ 目次 ]
ペットロスを重症化させないためペットの生前から飼い主にできること
愛犬や愛猫などのペットが亡くなりペットロスに陥る人は珍しくありません。
この記事では、ペットロスを重症化させないために、愛犬や愛猫の生前から飼い主にできることをお話します。

ペットロスが重症化するとどうなる?

「ペットロス」という言葉を聞いたことはあっても、詳しいことまでは知らない飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ペットロスとは、犬や猫などのペットが死んでしまったり盗難や迷子になったりして、飼い主の元から去ってしまった場合に、そのショックが原因で飼い主に起こる身体的・精神的な不調のことを言います。
さまざまな症状が現れるのですが、突然涙が出て止まらなくなったり集中力が低下したりと、日常生活がままならないことも珍しくはありません。

ごく一部の飼い主が陥るものだと思っている人も多いのですが、ペットを亡くした飼い主の約8割はペットロスに陥るとも言われており、動物と暮らす人にとっては決して他人事ではないのが事実です。

このように誰にでも陥る可能性もあり「ペットを愛していたのなら、陥るのはごく自然だ」と言っても過言ではないペットロス。
しかし、重症化してしまうと、うつなどの精神疾患に発展することもあります。
そのため、犬や猫などの動物と暮らす人々にはペットが元気なうちから「ペットロスを重症化させない工夫」が必要となるのです。

ペットロスを重症化させないためペットの生前から飼い主にできること

ペットたちも「一つの命」だと再確認する

ペットロスを重症化させない工夫が必要だとお話しましたが、飼い主は一体どのようなことに取り組んでいけばいいのでしょうか。

まず、私たち飼い主が忘れてはいけないことは、ペットたちも私たち人間と同じ「一つの命なのだ」ということです。
愛犬や愛猫と過ごす時間はとても楽しくて幸せで、いつしかそれが「当たり前」になっていますよね。
ですが、その時間は決して永遠ではないのだということを、飼い主は改めて感じる必要があります。

悲しいことではありますが、命あるものはいつかお別れの日がきます。
そして、自然の摂理から言って、先に旅立つのは私たち人間よりも犬や猫などのペットたちである可能性が高いです。

どう足掻いても、そのお別れの日を避けることは絶対にできません。
しかし、「その日までペットたちとどのように過ごすのか」は、私たち飼い主にも決めることができるのです。

いつか来るお別れの日まで……ペットロスを重症化させないためにも、その尊い命と向き合える時間を大切に過ごしていきましょう。

ペットロスを重症化させないためペットの生前から飼い主にできること

早いうちからペット終活を

さらに、ペットロスを重症化させないために「早いうちからペット終活を行う」ということをおすすめします。

近年、人間でも「終活」が注目されていますよね。
終活とは、人生の終わりに備えた活動のことを言い、人間の場合では財産贈与やお葬式の準備などを行うのが一般的です。

動物の場合での「ペット終活」ではどのようなことを行うのかというと、次が挙げられます。

・思い出ノート(エンディングノートとアルバムを合わせたノート)の作成
・思い出作り
・ペット保険の見直し
・ペット火葬業者のリサーチ
・供養の方法を考える

「終活」と聞くとどうしても「シニア期から始める」というイメージを抱いてしまいますよね。
しかし、ペット終活は「動物と暮らし始めたその日から意識してほしい」というのが、ペットロスカウンセラーとして活動する筆者の本音です。

というのも、「ペットとのお別れの日」はいつやって来るか、誰にもわかりません。
人間でも、つい数時間前まで元気だった人が突然亡くなってしまうということはありますが、ペットの場合でもそれは同じです。
本当に悲しいことではありますが、お別れの時はある日突然やって来るのです。

そして、大切な家族である愛犬や愛猫が旅立つと、飼い主はどうしても「あの時ああしていれば……」ということを考えてしまいます。
その後悔が、ペットロスを長引かせたり重くさせたりするケースは非常に多いです。

こうした後悔はペットたちを心から愛している証拠でもありますから、ゼロにすることは難しいかと思います。
でも、後悔をゼロにはできなくても、少しずつ減らしていくことはできるのです。

動物と暮らし始めたらすぐにでもペット終活を意識して過ごすようにしておくと、突然お別れの日が来てしまった場合にも「ああしておけばよかった」という後悔を最低限にとどめることができます。
そうすると、ペットロスの重症化の予防にもなりますよ。

先ほど、一般的に多いペット終活で行うことをご紹介しましたが、ペット終活には正解も不正解もありません。
ご自分の愛犬や愛猫にしてあげたいことを、ご家族で話し合って叶えていってくださいね。

ペットロスを重症化させないためペットの生前から飼い主にできること

ペットロスを過度に怖がらない

「この子が死んでしまったらペットロスになるかもしれない」と不安に思う人は多いでしょう。
ですが、先ほどもお話したように「ペットロスに陥るのはごく自然なこと」です。

ペットロスはとてもつらくて、「ペットの後を追いかけてしまいたい」とさえ思ってしまうことも珍しくありません。
しかし、時間をかけてゆっくりペットロスと向き合っていくことで、いつかは愛犬や愛猫とのお別れも心から受け入れられる日が来ます。

重症化は避けたいところですが、ペットロスを過度に怖がる必要はありません。
「ペットロスを防ぐためにペットとはある程度の距離を保つ」などの意見もありますが、それがかえって「もっと可愛がってあげればよかった」という後悔につながることも十分にあり得ます。
難しく考える必要はないので、ペットにはたくさん愛情をかけてあげてくださいね。

ペットロスを重症化させないためペットの生前から飼い主にできること

まとめ

ペットロスを重症化させないために、愛犬や愛猫の生前から飼い主にできることをお話しました。

犬や猫とのお別れの日まで、私たち家族にはどのようなことができるのか?
また、どんなことをしてあげたいのかを、考えて一つずつ実行に移していきましょう。

それは飼い主のペットロスの重症化を防ぐだけではなく、「愛犬や愛猫が最期までその子らしく暮らしていける」ことにもつながるはずです。

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