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冬場の犬の水分不足はどうする?効果的な対策方法をご紹介!

愛玩動物飼養管理士1級
持永 朝美
[記事公開日]  [最終更新日]
冬場に犬の水分摂取量が低下してしまう原因と、その対策法について紹介します。
[ 目次 ]
犬が冬場になるとなぜか水をほとんど飲まなくなり、不思議に感じている人も多いでしょう。寒いと犬も水を飲まなくなることはよくありますが、放っておくのは良くありません。ということで今回は、犬が水を飲まなくなる原因と対策方法について紹介していきます。

冬場になって犬がなかなか水を飲んでくれなくなると、飼い主としては心配になってしまいますよね。犬が水を飲まなくなってしまう理由としてはいくつかありますが、主な原因としては以下のような3つのことが考えられるので、チェックしてみてください。

①環境が変わった
引越しをしたりして環境が変わると、犬も精神的にストレスを感じるので、水を飲まなくなってしまうことがあります。また、水質が変わったりすることでも嗅覚の優れた犬は違和感を感じて飲まなくなる場合があるのです。

さらに、水の容器が変わるといったような些細なことでも、神経質な犬の場合は警戒して水を飲まなくなってしまうことがあります。犬が水を飲まなくなった背景に思い当たることがないか、まずは振り返ってみましょう。

②運動不足
あまり散歩をさせずに、家の中に犬をずっと置いておくといったことがあると、犬も運動不足で水を飲まなくなってしまうことがあります。人間でも運動をしないとあまり水を飲まなくなりますが、これと同じようなことが犬にも言えるのです。

また、冬場は外の気温が低くなるため、犬自身が散歩に行きたくなることもあります。そのような場合には犬にもしっかりと防寒をさせて散歩に行くか、家の中で十分に運動をさせてあげることで、運動不足をカバーすることができます。

③気温が変わった
冬場は気温ががくっと下がるので、冷たい水を飲むことで体が冷えるため、犬が水を飲まなくなってしまうことがあります。冬場の気温ダウンは代謝を低下させるので、これによって水の摂取量が低下することもあります。

また、冬場だけでなく夏場にも注意が必要で、夏は気温が上がるために熱中症などの懸念があります。いずれにせよ犬の過ごし方に敏感に気を配り、犬が快適に過ごせるような環境を整えてあげることが大切です。

冬場の犬の水分不足はどうする?効果的な対策方法をご紹介!

犬が水を飲まない時に懸念されること

私たち人間と同じように、犬も1日に摂取すべき水の量というのが以下のように決まっています。

2kgの犬→190〜200mL
5kgの犬→375〜400mL
10kgの犬→630〜700mL

これはあくまで目安なので必ずこの量飲まなければならないということではありませんが、毎日これを大幅に下回っていると、膀胱炎や尿道結石などを起こす可能性が高まるので、注意が必要です。

犬が水を飲まないと感じる場合には、次項で紹介するような対策法をぜひ試してみてください。

冬場の犬の水分不足はどうする?効果的な対策方法をご紹介!

犬が水を飲まない時の対処法

犬が水をなかなか飲んでくれないと、不安になってしまうものですよね。そのような場合には、どのような対策を取ればいいのでしょうか。ここからは、犬が水を飲まない時の対処方法について紹介していきます。

①フードを水でふやかす
犬が自分から水を飲んでくれない場合には、食べているフードに水やお湯を入れてふやかしてからあげましょう。大好きなフードの風味がついている水分なら、犬も喜んで飲んでくれるはずです。

また、フードを水でふやかすと水分を効率的に摂取させることができるわけではなく、消化を助けることができるので胃腸に負担がかかりにくくなります。そのため、この方法は高齢犬で食欲がなくなった犬や水分摂取量が減った犬に対しても有効です。

②ウェットフードに切り替える
ドライフードを水でふやかしてあげるのも犬に水分を摂取させるには有効な方法ではありますが、それでも摂取してくれない場合には、ウェットフードに切り替えるのも一つの手段です。ウェットフードならば犬も食べやすいですし、水分が豊富に含まれているので効率的に水分を摂取することができます。

ただ、ウェットフードは水分が多い分歯にこびりつきやすく、虫歯になる可能性がドライフードよりも高いので、きちんと歯磨きケアをしてあげる必要があります。

③水に味をつける
ただの水だと、どうしても冷たくて飲む気にならない場合があるので、犬がどうしても水を飲むのに抵抗を感じているようなら、水に味をつけてあげることも有効です。

といっても特別なことをする必要はなく、野菜やチキンなどを茹でた汁を冷ましてそのまま器に入れてあげれば良いのです。風味がつく程度でも犬にとっては非常に興味を引くものになるので、ただの水よりは飲んでくれやすくなります。

どんな風味の水にするかということは、犬の好みに合わせて決めてあげると良いでしょう。

④ミルクを混ぜる
犬が水を飲んでくれない場合には、ミルクを混ぜることも有効です。市販の犬用粉ミルクを買ってきて水に混ぜてあげると、風味や味が変化するので、犬も水を飲んでくれやすくなります。特に少し前まで母親の母乳を飲んでいた子犬などは好んで飲んでくれる場合が多いので、ぜひ試してみてください。

冬場の犬の水分不足はどうする?効果的な対策方法をご紹介!

まとめ

今回は、冬場の犬の水分不足を対策する方法について紹介していました。冬場は気温が下がるために犬も水を飲みたがらなくなりますが、フードに入れてふやかしたり、風味をつけてあげたりすると飲んでくれる可能性が高くなります。

また、冬場は毛の多い犬でも寒さを感じることがあるので、犬が寒そうにしていたら室温を調整するなどしてケアをしてあげることも大切です。

犬にとって過ごしやすい環境を作り、快適に過ごせるよう配慮してあげましょう。

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