犬も歯みがきが必要!?方法や慣らし方のコツ
歯みがきはなぜ必要?毎日行ったほうがいい?
歯みがきは口臭や歯周病の予防になります。歯周病は内臓疾患にもつながる恐れのある病気です。歯みがきで、歯周病の原因となる歯垢を除去しましょう。
歯磨きは毎日行うことが理想ですが、難しい場合は週2~3日でも大丈夫です。歯みがきできない日はデンタルガムを与えて歯垢を除去しましょう。ただし、デンタルガムはあくまでも歯みがきの補助です。歯磨きを全くせずに毎日デンタルガムを与えるだけでは、口臭や歯周病の予防にならないため、注意が必要です。
簡単!歯みがき方法
1.犬の口に手を添え、指で口元をめくる。
2.歯みがきをする。ストレスにならないよう、短い時間で終わらせる。
慣れないうちは歯を1本みがくだけでもよい(後の項目「歯みがきの慣らし方」も参考にしてください)。
3.終わったらデンタルガムやおやつを与える。
「歯みがきは楽しい」と覚えてもらうことで、歯みがきへの苦手意識をもたせないようにする。
慣らし方のコツ
歯みがきに慣らすコツは「少しずつ、順番に」です。次のような順番でトレーニングするとよいでしょう。
1.口に触る
2.口元をめくる
3.指で歯に触れる
4.歯みがきシートで歯をみがく
5.歯ブラシで歯をみがく
歯みがきグッズをいきなり使用すると、犬は驚いて「嫌なこと」だと覚えてしまう場合があります。歯みがきシートや歯ブラシなどは使用する前に見せたり匂いを嗅いでもらって、危険ではないことを確認してもらいましょう。
トレーニングのコツは短い時間で行うことです。5分以内に終わらせるよう心がけましょう。長い時間のトレーニングは犬が嫌がったり飽きてしまうため、逆効果になる場合があります。また、「トレーニング(=歯みがき)は楽しい」と思ってもらえるように、たくさん褒めましょう。おやつやデンタルガムを与えると更に効果的です。
1つの項目に慣れるまでの期間は犬によって様々です。なかなか慣れない場合は根気と時間が必要ですが、愛犬の健康のためにぜひ取り組んでみてください。
歯みがきにつかうグッズ
歯みがきシート:飼い主の指に巻き付けて使用します。歯みがきに慣れていない犬に使用することが多いです。使い方が似ているものとして、柔らかな素材でできた指サック型のグッズもあります。
歯ブラシ:人間の歯ブラシと同じように使用します。形は商品によって様々です。ハンドルに角度がついているものや、ブラシが360度ついているもの、ツインヘッドのものなどがあります。歯ブラシに慣れていない犬には、ヘッドの小さいものがおすすめです。人間用の歯ブラシを使用する場合は、歯ぐきや歯を傷めないようにブラシの毛がやわらかいものを選びましょう。
歯みがき粉:歯の汚れを浮かす効果などがあります。使用する場合は必ず犬用の歯みがき粉を用意しましょう。人間用の歯みがき粉は発泡剤が入っているため、使用してはいけません。
デンタルガム:歯みがきの補助として使用します。毎日歯みがきするのは難しいという場合、歯みがきしない日にデンタルガムを与えるようにしましょう。歯垢がつきやすい犬歯や奥歯(前臼歯・後臼歯)を狙って、その場所から噛ませて与えると効果的です。歯みがきが終わったあとのごほうびとして与えるのもよいでしょう。
歯みがきを嫌がる原因
「愛犬が歯みがきを嫌がる」というお悩みを抱えている方もいらっしゃるかと思います。歯みがきを嫌がる原因は、次の3つが考えられます。
・口の周辺(マズル)を触られることがストレス
犬は口の周辺を触られることが好きではありません。そのため、「慣らし方のコツ」で紹介したような、口の周辺を触られることに慣れる訓練が大切です。
・歯ブラシグッズがストレス
歯みがきシートや歯ブラシに慣れておらず、口に入ることでストレスを感じる場合です。「慣らし方のコツ」で紹介したように、「歯磨きグッズ=危険ではない」「楽しい」と覚えてもらいましょう。
このとき、歯みがきシートや歯ブラシを押し付けてしまうと「嫌なこと」と覚えてしまい、歯みがきを嫌がる原因になるので注意します。体を抑えつけることも同様に「嫌なこと」と覚えてしまうので、しないようにしましょう。犬のペースに合わせて、少しずつ慣れてもらうことが大切です。
・虫歯などの痛みによるストレス
虫歯や歯肉炎(歯ぐきの炎症)などの痛みでストレスを感じる場合です。このような症状があると、歯みがきによって犬はとても痛い思いをします。さらには、「歯みがき=痛い」と覚えてしまうため、ますます歯みがきが難しくなってしまうでしょう。痛みがありそうな場合は歯みがきを中止し、動物病院を受診してください。
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