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愛猫と仲良く暮らすためのしつけとは?

ペットトレーナー(ドッグトレーナー)
國澤莉沙
[記事公開日]  [最終更新日]
「しつけ」というワードをきくと犬にたいするものを想像する方が多いのではないでしょうか?実は猫ちゃんにもしつけは必要です。本記事では、猫ちゃんを初めて飼う方向けにしつけについてご紹介いたします。
[ 目次 ]
愛猫と仲良く暮らすためのしつけとは?
ペットと一緒に生活する上で「しつけ」はとても大切なものです。人と一緒に生活するペットに人間の社会のルールを教えることは、飼い主の大切な役目でありペットにとっても、飼い主さんと楽しく生活するために必須事項です。

「しつけ」という言葉を聞くと犬に対して行うイメージがあり、猫に対してはしつけは必要ないと考えている方もいるのではないでしょうか?

猫ちゃんに対してもしつけは必要であり、快適に生活するためにはとても大切なことです。本記事では愛猫に対するしつけについて紹介します。はじめて猫を飼う方やしつけについて興味のある方の参考になれば幸いです。

愛猫に対するしつけとは?

冒頭で猫ちゃんにもしつけは必要ですとお話ししましたが、わんちゃんに対して行うしつけとは少し違った形になります。その違いは犬と猫の性質の違いに由来するものです。

犬の祖先は狼であり、群れで行動します。群れにはリーダーがおり、上下関係がはっきりしています。リーダーの指示に従うことで信頼関係が生まれて、安心して生活することができるのです。犬の場合も同じことが言え、飼い主と愛犬との信頼関係を構築するためにしつけは重要なコミュニケーションの一つになります。
飼い主さんの指示に従うことに喜びを感じる生き物ですので、スワレやマテの指示などにも積極的に従います。

しかし、猫科の生き物は単独で行動する生き物ですので基本的にはマテやスワレなどの指示を実行することは難しいです。愛猫に対するしつけとは例えばトイレトレーニングなどの日常で必要不可欠なルールを教えてあげることを指します。早速、次項目から具体的に猫ちゃんに必要なしつけについて紹介していきます。

愛猫と仲良く暮らすためのしつけとは?

①トイレトレーニング

猫ちゃんをはじめて迎えた時に必要になるのが、トイレトレーニングです。猫のおしっこはアンモニア臭が強く、独特な匂いがします。あちこちにおしっこをされてしまうと臭いが家中に充満してしまい、大変なことになりかねません。また、臭いもキツイので、きちんとトイレトレーニングをしていないと近所トラブルにもなります。

猫は本能で砂場で排泄をする動物ですので、比較的トイレトレーニングは簡単です。また、同じ場所で用を足すという習性もあるので一度トイレの場所を覚えてしまえば失敗は少なくなります。

愛猫にいち早くトイレを覚えてもらうためのポイントは快適なトイレの環境づくりです。猫は警戒心の強い生き物ですので、リラックスできる状況でないとトイレをしたがりません。

無理にトイレを我慢してしまえば、尿路結石など泌尿器系の病気の原因にもなり、またストレスの原因になります。トイレ自体を覚えてもらうことは比較的簡単ですので、愛猫がトイレを認識しやすいように配慮しましょう。

具体的には部屋の角や愛猫のお気に入りのペットがある近くに設置してあげるのが良いでしょう。猫用の専用トイレはペットショップやホームセンターでも簡単に購入できますので、専用のものを準備してあげます。

人の出入りの激しい場所や道路などの音が気になる環境ではリラックスしてトイレをすることができませんので、愛猫のリラックススペースの近くにトイレを置いてあげましょう。また、猫砂には主に紙製のものと木製の2種類あります。愛猫がトイレを失敗するようなら猫砂が好みでない場合がありますので、トイレ環境を見直してみます。

②入ってはダメな場所を教える

愛猫と一緒に生活する中で居住スペースを分けることも、お互いが落ち着いて生活するためには大切なことです。愛猫に入られて困る場所にはペットフェンスや鍵をつけるなどして対策しましょう。入ってはダメだよと声に出して言うことも効果がないわけではありませんが、犬のように禁止のワードを決めて使用しても猫ちゃんには通じない場合が多いので、愛猫が入ってこられないような工夫が大事になります。

さらには爪とぎをされて困る家具には保護シートを貼り付けたり、猫ちゃん用の爪とぎスペースなどを設けるなどして対応しましょう。
愛猫のしつけは猫ちゃんが失敗しない環境づくりがポイントになります。また、たくさん声かけをしてコミュニケーションを密にとることで飼い主さんを認識して、お互いが生活しやすい環境を作ることが可能になります。

③身体をさわられることに慣れさせる

猫ちゃんを飼育しているとどうしても避けられないのが、動物病院への受診です。猫は神経質ですので、診察で獣医さんたちから身体をさわられることにストレスを感じる子が多いです。また、他人にさわられることも苦手な子が多いです。普段から愛猫の身体を触ることに慣れさせておくとよいでしょう。

また、家族以外の友人などにも触れあってもらい他人に慣れた状態にしておけば、動物病院の診察も楽になります。しかし、神経質な性格の猫ちゃんは他人から触れられることに大きなストレスを感じる子もいますので、愛猫の性格にあわせて徐々にならしていきましょう。

どうしても動物病院で暴れる可能性のある愛猫には洗濯ネットの使用がおススメです。一見、可哀想に思いますが猫は狭い空間が落ち着くので静かにしてくれることが多いです。獣医さんも診察しやすく、治療の時間短縮にもなりますよ。

まとめ

愛猫に必要なしつけについて紹介しました。愛猫のしつけは愛犬のしつけとは違い、ルールを教えてあげるものが主になります。人と生活する上のルールを教えてあげることで、飼い主さんも愛猫も快適に仲良く生活することができます。なによりもしつけはコミュニケーションを円滑にするために、重要な手段になりますので、積極的に愛猫とコミュニケーションをとって信頼関係を深めていきましょう。飼い主さんと愛猫の素敵なライフスタイルのヒントになれば幸いです。

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