犬の健康に役立つ食材豆知識〜卵〜
卵には必須アミノ酸が豊富!
卵には必須アミノ酸がバランスよく含まれ、免疫力をアップしてくれます。必須アミノ酸とは、たんぱく質を構成するアミノ酸の中でも健康な体を維持するために必要不可欠な8種類のアミノ酸のこと。このアミノ酸のバランスを数値化したものがアミノ酸スコアと呼ばれているものです。卵は、このアミノ酸スコアが100点という素晴らしい食材です。
犬にも嬉しい高タンパク低カロリー
卵に含まれる栄養素は、アミノ酸だけではありません。1個の卵には、葉酸、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、亜鉛、鉄、リン、マグネシウム、カルシウム、カリウム、ナイアシン、セレン、ヨウ素、脂質、タンパク質といった栄養素が含まれています。高タンパク低カロリーで、血や筋肉を作りエネルギーの元になるのです。また、レシチン、コリンなども豊富で、脳を活性化しボケ予防や学習能力アップも期待できます。
白身と黄身の栄養の違いは?
卵の黄身の部分は高タンパクで栄養素の固まりです。ビタミンAやレシチ、リン、そしてミネラル成分であるセレンが豊富に含まれています。黄身には、体力アップのためのエネルギーが詰まっていると言えます。また、たんぱく質で構成されている白身には必須アミノ酸を黄身より多く含み、糖質や脂質の代謝を促進し、健康な皮膚や被毛をキープするのに役立ちます。
生の白身はNG
生卵の白身の部分には「アビジン」というタンパク質(塩基性糖タンパク質)が含まれています。このアビジンは、卵の黄身に含まれている「ビオチン」と呼ばれるビタミン(H,B7)の吸収を妨げる働きを持っています。このアビジンによってビオチンの吸収が妨げられ続けると、脱毛、免疫力の低下などが起こる可能性があります。また、大量に摂取するとビタミンバランスが崩れ、下痢する可能性があるのです。
犬が卵を食べる時の調理法は?
犬には悪影響を及ぼす可能性のある卵白の栄養素「アビジン」は、熱に弱いので加熱することによりこの効力を失います。卵黄は生で与えても問題は無いと言われていますが、サルモネラ菌など食中毒の危険性もあるので、加熱して与えてあげた方が安全と言われています。調理法として、ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、スクランブルエッグなどどんな方法でも問題はありません。ただ、固ゆで卵のように加熱しすぎると、生卵と同様消化が悪くなるようです。できれば、卵黄が半熟ぐらいの状態が栄養素の面から考えてもベストです。
卵はどのぐらいあげれば良いの?
卵は、栄養価が高いので、運動をたくさんした後、シニアの体力作りなどにとても良い食材です。しかし、卵のコレステロール量は1個につき250mgと高いので、上げすぎは肥満の原因となってしまいます。特に、ドッグフードを食べている犬の場合は、カロリーオーバーになる場合もあるので注意しましょう。犬種によって体重差があるので、一概に何個とは言えませんが、初めのうちはゆで卵を1/2程度、週に1~2回程度を目安にするといいでしょう。
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