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お家でできる!猫の爪切りのコツ

動物看護士
阿片俊介
[記事公開日]  [最終更新日]
意外に難しい猫の爪切り。なんとか捕まえて切ろうとしても暴れてしまってまったく切れず。
お家で切るのも大変だし、爪切りの為に動物病院へ行くのも億劫で困っている飼い主様も多いと思います。
今回は、お家でもできる爪切りのコツをご紹介します。
[ 目次 ]
お家でできる!猫の爪切りのコツ

爪とぎと爪切りの違い

猫の爪は層状になっており、爪とぎをすることで古い爪の層をはがしています。
その為、爪とぎをしていれば爪切りは必要ないと思っている方もいるかもしれません。
では、爪とぎと爪切りは何が違うのでしょうか。

前述のとおり、爪とぎは古い爪の層をはがす為爪が鋭くなります。
鋭い爪は屋外で暮らす猫にとって、木に登ったり狩りをしたりするときに役に立つとても重要な役割をしています。

では、屋内で暮らす猫にとってはどうでしょうか?
長く鋭い爪はカーテンやタオルなどに引っかかりやすく、引っかかってパニックになった猫が暴れることで爪が剥がれてしまう、というトラブルが起こりやすいのです。
爪切りはそうした事故を防ぐなど、お家での生活に支障をきたさない為に爪を短くすることが目的なんです。

爪を切らずに放置すると?

健康な猫では、爪切りをしていなくても爪とぎをしていれば爪は一定以上は伸びません。
しかし、高齢になってくると関節の痛みなどが原因で爪とぎをしなくなってしまうことがあります。
爪とぎをしないと古くなった爪の層が剥がれず、爪はどんどん太くなり巻爪となって肉球に刺さってしまいます。
フローリングの床を猫が歩いているときに、カチカチと音がしたら巻爪になっているかもしれません。

意外にも、動物病院には主訴が巻爪ということは少なく、別の原因で来院された際に巻爪が見つかるということの方が多いです。
最近爪とぎをしている姿を見かけないと感じたら爪を気にしてあげるようにしましょう。

猫の爪はどこまで切ればいい?

猫の爪にも血管や神経は通っていますが、猫の爪は犬と違い透明で、赤い血管部分が肉眼で簡単に確認できます。そのため切りすぎて血が出てしまうということはあまりないと思います。
前述した通り猫の爪切りは生活に支障が無いようにすることが目的なので、血管ギリギリのところまで切る必要はありません。
肉球を押して爪を出したら、鋭く尖った先端部分だけを切り落とします。

お家でできる!猫の爪切りのコツ

コツは「ちょこちょこ切り」と「1爪1切り」

猫はとても勘の良い動物です。
飼い主様が爪切りをしようと意気込むと猫は敏感にそれを察知して逃げたり警戒してしまいます。
その為、猫の爪切りはリラックスしているときにさりげなく行うことが重要です。

猫の爪切りは ①時間をかけない!②一気にやらない!が鉄則です。
1回で全部の足の爪を切ろうとすると時間もかかりますし、猫も我慢の限界がきてしまいますます爪切りを嫌がるようになってしまいます。
猫が「爪切りをされている!」と感じる時間を可能な限り短くすることが重要です。
リラックスしてる隙を狙い、こっそり1~2本切れれば十分。
気が付いたときにちょっとだけ切る「ちょこちょこ切り」がオススメです。

また、猫の爪は肉球を押すことで爪を露出させるのですが、これも猫は嫌がります。
その為、爪1本に対して1切りで爪切りを素早く終わらせることも猫に嫌がられない爪切りのコツです。
ある程度テクニックは必要ですが、きれいに切ろうとせずまずは尖った部分だけを切るように意識して見てください。


もちろんこのやり方でも難しい猫もいますし、爪切りをしようとするとパニックを起こして手が付けられなくなってしまう猫もいます。
そういった場合は猫も飼い主様もケガをしてしまう危険があるので、無理をせず動物病院などに連れて行き切ってもらうようにしましょう。

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