水が苦手な猫が魚好きな理由はなぜ?理由は日本のルーツにあった!
猫は水が苦手なのに、どうして水中に住む魚を好むのか、不思議に思ったことはありませんか?
この記事では、猫の魚と水との関係を詳しく調査しました。
しかし、その反面でお風呂など水に触るのを嫌がる子が多いことも特徴です。
なぜ、水を苦手とする猫が魚を好むのでしょうか。
もしかしたら猫は泳げるのか、魚が好きではないのかとった疑問も多く浮かびます。
愛猫家としては、猫の本当の生態をしっかりと知っておきたいですよね。
そこでこの記事では、猫は魚が好きなのか、水が苦手なのかといった理由を詳しく解説します。
猫が水を嫌う理由は先祖にある
猫は、種類を問わず「水」を好まない子が多く見られます。
お風呂を嫌がって暴れたり、飲み水に足が浸かってびっくりしたりと、とにかく水に対して良い思いがないように感じます。
その理由は、猫の先祖にあります。
現在私たちの家族の一員であるイエネコの先祖は、砂漠に住んでいました。
砂漠には水場が少ないことから、猫はお風呂を自らのグルーミングと砂浴びで済ませていました。
砂漠地帯に住む生態の猫は、水に順応した体ではありません。
犬などは水に濡れた際、被毛が水をはじくような構造になっていますが、猫の被毛は水をはじくようにできていません。
そのため、水に濡れると被毛がべったりと濡れてしまい、猫はそれを不快に思うようです。
猫が水を嫌がるのは、被毛が水に対応する作りになっていないということが一因です。
猫にお風呂は必要なの?
水に順応した体でない猫に、お風呂は必要なのでしょうか。
健康な猫であれば、基本的にお風呂は必要ありません。
自ら行うグルーミングと、こまめなブラッシングをしてあげることで清潔な体を維持することが可能です。
汚れてしまった場合は、汚れた場所を濡れたタオルで拭いたり、必要に応じてドライシャンプーを使用すると良いでしょう。
また、猫の被毛は放っておいても伸びすぎてしまうということはありません。
このことから全身の被毛のカットも必要がなく、爪やパットの毛といった必要部位のみで十分です。
無理やりお風呂に入れることは、かえってストレスになってしまい良くありません。
皮膚病など理由がある場合を除き、無理にお風呂に入れる必要はありません。
猫は川や海で魚を狩るのか?
猫といえば魚が好きというイメージが強いと思いますが、はたして猫自らが狩りをして魚を捕るのでしょうか。
肉食動物である猫の主食は、肉です。
実際猫が狩りをする獲物は、ネズミやウサギなどのげっ歯目が中心です。
猫と人間が近い距離で生活するようになった理由も、猫はネズミを退治してくれるからだと言われています。
そのため、猫はネズミやウサギを狩って生活する生き物であり、水中に住む魚を狩るということは一般的ではありません。
猫が自らすすんで川や海におもむき、魚を捕るということはないといっても過言ではないでしょう。
猫が魚好きなのは日本独自の文化!
ネズミやウサギを獲物とする猫が、なぜこんなにも魚好きだと言われるのでしょうか。
その理由は、日本独自の文化にあります。
日本は島国で、昔から漁業が盛んに行われてきました。
港で食べられない雑魚を頂戴できたり干物が干してあったりと、日本の至る所で魚は身近に手に入る食材です。
日本の猫は人間の傍にいることで、狩りをしなくても簡単にエサにありつくことができました。
魚も良質な動物性たんぱく源ですので、猫の主食にはもってこいです。
このように、盛んに行われる漁業をうまく活用して日本の猫は生き延びてきました。
このことから、猫が魚好きであるという考えは日本ならではのことで、海外では猫は獣肉を好むという考えが一般的です。
猫に魚は必要なのか
キャットフードには、主原料に魚を使用した商品も多く販売されています。
もともと獣肉を主食としている猫に、魚を与えても大丈夫なのか心配される方も多いでしょう。
魚に含まれる主な栄養素は、たんぱく質、DHA、EPA、カルシウム、タウリンです。
動物性たんぱく質は、猫が最も多く必要とする栄養素です。
魚には動物性たんぱく質が豊富に含まれているので、猫の美しい筋肉や被毛を保つために適しています。
また、魚はDHAやEPAを多く含む食材として有名です。
DHAやEPAには、脳の働きを活性化する、認知症予防、血栓予防、皮膚粘膜を正常に保つなど多くの働きが期待できます。
カルシウムは、愛猫の健康な歯や骨を作るうえで欠かせない栄養素です。
タウリンには動脈硬化や貧血の予防、視力の維持、コレステロール値を下げるなど、豊富な健康効果が期待できます。
栄養素を見ると、魚は猫の健康維持に適した食材であるため、魚を主原料に使用したキャットフードを与えても問題がないという結果になります。
猫に魚を与えても大丈夫?
魚を主原料に使用したキャットフードを与えても問題はありませんが、魚そのものを与える際には注意が必要です。
基本的に総合栄養食で栄養は十分足りるため、トッピングは必要ありませんが、どうしても与えたい方は以下の注意点を参考にしてください。
・無理に与える必要はない
・与える際は少量にする
・骨がないか確認する
・魚にアレルギーを持つ場合がある
・生魚は絶対に与えない
魚は良質なたんぱく源ですが、与えすぎると黄色脂肪症やヒスタミン食中毒のリスクが高まります。
また、魚をアレルゲンとする体質の猫もいるため注意が必要です。
ほかにも、生魚には寄生虫がいる可能性があることから、与える際には必ず過熱をするようにしてください。
猫は魚の骨を好むというイメージもありますが、実際魚の骨を誤飲することによるトラブルも多く報告されています。
猫に魚の骨は与えないことや、魚を与える際には事前に骨が残っていないかを確認するようにしましょう。
魚は決して与えなければいけない食材ではなく注意点も多いことから、リスクを負ってまで与える必要はないでしょう。
まとめ
猫の先祖は砂漠地帯に生息していたため、現在のイエネコも水に適応した体をしていません。
被毛が水をはじく構造になっていないことも、猫が水を嫌がる理由の一つです。
猫は放っておいても被毛が伸びすぎてしまうということはないので、無理にお風呂に入れる必要はありません。
また、猫の主食はネズミやウサギなどのげっ歯類です。
猫が魚を好むとされる理由は、漁業が盛んに行われてきた日本独自の考えで、海外では獣肉を好むという考えが一般的です。
猫は日本の文化をうまく利用して、命を繋いできたのです。
魚は豊富な栄養があるため、魚を主原料としたキャットフードを与えても問題はありません。
しかし、魚そのものを与える際には注意が必要です。
過剰摂取による病気や、アレルギー、寄生虫などのリスクも生じます。
魚だけでは必要な栄養を摂ることはできないため、総合栄養食を与えるようにしてください。
猫は自ら魚を捕ることはしません。
日本では、猫は漁業が盛んな漁師から魚を頂戴したり庭先にある干物を盗んだりと、知恵を絞って楽にエサをとる術を身に着けたのです。
<おすすめ動画>
<関連記事>
お家でできる!猫の爪切りのコツ意外に難しい猫の爪切り。なんとか捕まえて切ろうとしても暴れてしまってまったく切れず。 お家で切るのも大変だし、爪切りの為に動物病院へ行くのも億劫で困っている飼い主様も多いと思います。 今回は、お家でもできる爪切りのコツをご紹介します。
<関連記事>
猫もお手入れは必要!家でした方がいいお手入れはワンちゃんよりも 神経質な猫ちゃんですが、お家でもしてあげた方が良いお手入れはなんでしょうか??
<関連記事>