ウィズぺティウィズぺティ
初めての方へ会員登録ログイン買い物かご
健康ライブラリー > 「クリッカートレーニング」で猫と楽しく遊ぶ!高齢猫もいきいき

「クリッカートレーニング」で猫と楽しく遊ぶ!高齢猫もいきいき

ペット栄養管理士
伊藤 悦子
[記事公開日]  [最終更新日]
カチッと音がするクリッカーを使う「クリッカートレーニング」は猫の知的好奇心を刺激します。飼い主さんとのコミュニケーションも深まり、いたずら防止、運動不足解消のメリットもあります。クリッカートレーニングのやり方をわかりやすくご説明します。
[ 目次 ]
「クリッカートレーニング」で猫と楽しく遊ぶ!高齢猫もいきいき
猫とどんな風に遊んでいますか?もしかしたらうちの猫はもう年だから遊ばない、という飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。しかしクリッカートレーニングをすれば、高齢猫ちゃんもいきいき、脳も活性化されます。もちろん若い猫ちゃんにもおすすめです。「クリッカートレーニング」はごく簡単、1回5分程度で大丈夫です。繰り返すうちにお手やオイデができる、芸達者な猫になっているかもしれません。

猫と遊ぶのがもっと楽しくなる「クリッカートレーニング」

猫じゃらしやねずみのおもちゃなど猫と遊ぶのも楽しいのですが、クリッカートレーニングは楽しいだけでなく、猫の知的好奇心を刺激します。猫は気まぐれでしつけやトレーニングができないと思われがちですが、猫には学習能力がある動物です。いたずらを叱っても猫にはあまり効果がありませんが、クリッカートレーニングなら叱らずに「やってほしいことを覚えさせる」ことができます。

さらに猫とのコミュニケーションがとれる、猫の探求心を刺激する、運動不足を解消するなどさまざまなメリットがあります。ちょっとした道具、猫の大好きなおやつ、1日のうちのわずかな時間があればだれにでもでき、いたずら大好きの活発な猫、ちょっと攻撃的な猫、年を取って寝ていることが増えた猫など、どんな猫にもできるのが「クリッカートレーニング」です。

「クリッカートレーニング」で猫と楽しく遊ぶ!高齢猫もいきいき

クリッカートレーニングで用意するものは?

・クリッカー
クリッカーと呼ばれる「カチッ」と音が鳴る道具があると、トレーニングがやりやすくなります。インターネットの買い物サイトなどで購入することができます。クリッカーを使えば家族のだれが使っても同じ音が出るので、猫が混乱しないというメリットがあります。明確なカチッという音を出せるなら、ホッチキスやプラスチックケースなどで代用してもかまいません。

・棒(トレーニングスティックと呼ばれています)
指でも大丈夫ですが、攻撃的な猫には噛まれる心配もあります。菜箸やボールペンなどを利用します。

・猫のおやつ
猫の大好きなものを用意してあげましょう。食べやすい小さめおやつ(猫用ささみなど)がおすすめです。猫に人気の液状おやつは、トレーニングのごほうびとしては使いにくいかもしれません。ウエストポーチなどを利用して、おやつをすぐ出せるようにしておくと便利です。体重が気になる猫は、おやつを食べた分ごはんを減らしてあげてください。

「クリッカートレーニング」で猫と楽しく遊ぶ!高齢猫もいきいき

クリッカートレーニングのやりかたは?

①クリッカーの音とおやつを結び付ける
まずはクリッカーの音に慣れさせます。「クリッカーを鳴らして、おやつ」を繰り返します。

②棒の匂いを嗅がせる
猫の鼻先に指先を持っていくと必ず匂いを嗅ぎますが、この習性を利用します。棒の匂いを嗅いだ瞬間におやつをあげます。嗅いだあとにのんびり与えると、「匂いを嗅ぐとおやつ」を猫が覚えにくいので「嗅いだ瞬間」ということを心がけてください。

③「棒の匂いを嗅ぐことと、おやつ」を覚えたら、少しステップアップ。棒を飼い主さんの方に動かしてみます。猫が追って来たらおやつのごほうびを与えます。棒を追いかけてくるようになったら、食卓から猫を下ろしたいときも怒らずに移動させることができます。

④お手ができるようになるかも
おやつが欲しくて、前足を伸ばしてくるようになったら「お手」を覚えさせるチャンス。すかさず棒を出して、棒の先にタッチさせます。その瞬間「お手」といっておやつを与えましょう。何度も繰り返すと、棒がなくても「お手」というコマンドでお手ができるようになります。

「クリッカートレーニング」で猫と楽しく遊ぶ!高齢猫もいきいき

クリッカートレーニングで注意したいこと

・トレーニングは1回5分程度
猫が覚えだしたり、反応がよかったりするとついついトレーニングが長くなりがち。しかし猫の集中力はそれほど長くありません。1回5分、長くて10分で切り上げましょう。

・トレーニング道具は毎回片づける
いつも置いたままにしておくと、猫が棒やクリッカーを触ってしまうかもしれません。「触ったのにおやつが出ない」と猫はがっかりしてしまいます。猫の届かないところに片づけます。

・反応が悪くてもすぐあきらめない
トレーニングに乗り気でない猫もいます。特におやつにそれほど執着のない子は難しいかもしれません。すぐにあきらめず、空腹のときにトレーニングをしたり、おやつを変えたりしてみてください。

・集中できるようにする
騒がしいところでは猫が集中できません。猫と飼い主さんだけで、静かな場所でトレーニングします。

「クリッカートレーニング」で猫と楽しく遊ぶ!高齢猫もいきいき

まとめ

クリッカートレーニングは、猫と飼い主さんのコミュニケーションを深めてくれます。トレーニングが刺激になっていきいきしてきますし、いたずらも減らすことができます。無理はせず、少しずつ猫と楽しむ気持ちでクリッカートレーニングに挑戦してみてください。

ページ先頭へ