愛犬にしこり?しこりを見つけた時に行うこと5選
今回は愛犬の身体にしこりを見つけた場合の対処法を紹介します。しこりが必ずしも癌というわけではありませんので、早めに動物病院を受信するようにしつつ、参考にしてみてくださいね。
しこりが見つかった!これは癌なの?
愛犬の身体を触っていとぽこぽこしたしこりを見つけるとドキッとしますよね。しこりといって想像するものといえば癌、いわゆる悪性腫瘍ではないでしょうか?
愛犬にしこりが見つかってもそれが必ずしも悪性腫瘍であるというわけではありません。もちろん他の症状や大きさ、しこりの固さなどによって状態は変わってきますが、しこりを見つけたとしても慌てずに冷静に対処できるように心がけましょう。
腫瘍の場合でも良性なことも多いので、まずは愛犬の状態のチェックが最優先です。愛犬にしこりが見つかった時の対応について紹介します。
①動物病院を受診する
原則として愛犬にしこりを見つけた場合にはかかりつけの動物病院に診察に行きましょう。どんなしこりか詳しいことは素人にはわかりませんし、もしも悪性腫瘍であった場合早期の治療が必要になります。
しこりは外科手術によって、その部位を取り除いて病理検査に出すか、針などで細胞の一部をとり培養する細胞診という検査をして初めて中身がわかることが多いです。適切な治療を行うためにも詳しく検査する必要がありますので、しこりが気になったら動物病院に連れていくようにします。しこりにはいくつか種類があり、皮膚炎や内出血などで膿や血が溜まっていることもあります。または腫瘍であったとしても良性腫瘍の場合もあります。
老犬などに多いのが脂肪腫と呼ばれる良性腫瘍で古くなった角質や組織が腫瘍化したものです。生活に害がなければすぐに取る必要はないこともある良性腫瘍ですが急に大きくなる、呼吸がしづらい位置にできてしまった等の場合は手術が必要になります。もちろん悪性腫瘍の場合には手術や抗がん剤による治療が必要になってきますので、早い対応が望まれます。
②大きさや固さ、できた部位を確認する
愛犬にできているしこりの状態を確認するようにしましょう。大きさや固さをまずはチェックして数日のうちに急に大きくならないかをチェックします。急に大きくなるしこりは緊急度が高いことが多いです。また、なにか溜まっているようにぶよぶよとしていた場合には自壊しないように注意します。
毛嚢炎などで膿が溜まっていた場合は自壊したところから菌が入り、感染症になるリスクもあります。また、しこりの状態を確認しておけば診察の際にも獣医さんにスムーズに説明できます。
③治療中の病気があれば症状をチェック
毛嚢炎などになると皮膚内に空洞ができて膿や血が溜まりしこりになります。炎症の度合いが酷いと短期間で増えることもあるので、まずは治療中の病気がどのような状態があるものかを正しく把握して適切な治療をします。
感染症などにより体に菌が回ってしまうとリンパ節が腫れて発熱することもあります。しこりと勘違いしやすいですが気管の腫れである場合もあります。リンパ節にしこりを見つけた場合には炎症からくる腫れの他にリンパ腫という恐ろしい病気が隠れていることもあるので注意が必要です。
④食生活の見直しを
脂っこい食事は身体に毒です。しこりの成長を促すことにもなりますので栄養バランスの取れた添加物が少ないご飯を与えるようにして下さい。
普段のドッグフードやおやつから取りにくいビタミンやミネラルなどの栄養素はサプリメントなどを上手に活用して補うことも良いでしょう。健康な身体づくりを意識してフードを選べはしこりができにくい身体を作る助けになります。また、しこりができやすい体質などが個人差があるので親犬がそのような傾向にあるかチェックすることも良いです。
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