生活で見せる不思議なしぐさのサイン
猫用トイレ、ふちに足をかけて踏ん張っている
単純に踏ん張りやすく、排泄しやすい態勢だからと、気にしていない人も多いのではないでしょうか。確かに、踏ん張りやすいだけの場合もありますが、もしかすると気持ちよくトイレができていないと訴えかけている場合もあります。
1.トイレが小さい
子猫の時から同じサイズのトイレを使用している飼い主も少なくはありません。それが原因となり排泄時におしりがふちにあたってしまい、気持ちよく用を足すことができない可能性があります。
2.猫砂に違和感がある
足の裏に慣れない感触があり、少しでもその状況を回避したいと考えている場合も。
3.見通しがわるい
用を足しやすいように、プライベート空間を作ることが原因となり、周囲の状況を確認し、安心した環境で排泄したいと思う猫もいる。
猫にとって理想的なトイレは、『トイレが大きく砂は細かい』といったものです。特にトイレの大きさは重要であり、小さすぎると排泄を我慢する子もいるので注意が必要です。
トイレのあと、何もない場所をカリカリしている
猫が毛づくろいをすることにも通じていますが、においを消すことや、排泄物を隠そうと、砂を掛けるようなしぐさをとります。本能的に場所をしっかりと確認しなくても、カリカリ砂をかけるしぐさをするだけでにおいが消えると思っている場合がほとんどです。そのためトイレのあと何もない場所でも、においがしていると猫が感じると、カリカリと砂をかけるようなしぐさをとります。
砂をかけるしぐさは、主にトイレの後、何かにおいがすると感じた時によく見られますが、トイレ以外でも、猫にとってくさいと感じる環境であれば同様のしぐさをすることもあります。
ジャンプや狩りに失敗?その後すぐに行う毛づくろい
猫と生活をしていると、ジャンプや狩りといった、猫が好んで行う行動が見られることでしょう。その中で、少し足を滑らせてジャンプを失敗したり、遊び道具で獲物を捕らえるのに失敗した時に、すぐに自身の毛づくろいをしているといったことは見かけませんでしょうか。これは転移行動と呼ばれるものであり、何かに失敗したストレスを軽減するために行われている現象です。
猫にとって毛づくろいは、気持ちを穏やかにしてくれる効果が高いため、ただ毛づくろいをしたいといった場合でなくとも、ストレスを感じやすい状況になれば、頻回に毛づくろいをする行動が見られます。必要以上の毛づくろいにより、はげてしまう猫もいますので、猫の当たり前の行動だと楽観視せずに、ストレスがない生活を送れているか確認してみましょう。
何もないところをじっと見つめている
猫は非常に聴覚が発達しており、人の聞こえない音も聞こえます。音の出どころも人が感じるものよりも正確であり、何かが見えているかのように音を追うことができます。
人より優秀な聴覚をもっているため、視界の悪い夜間帯なども、正確に狩りを行うことができます。猫の聴覚は犬よりも優れているといわれており、ごはんなどの袋や缶詰の音を聞き逃さず、反応するのも納得です。
突然不機嫌になる
撫でているときによく見られる、気持ちの良いときに鳴らすゴロゴロとした音。そのかわいらしい姿にずっとなでなでしていたいものですが、急に否定するかのような鳴き声を発したり、がぶりと噛みつかれるといったことはございませんか?これは、はじめは気持ちいいと感じている猫も、撫でられている時間が長くイライラしてきたことで生じるしぐさです。『愛撫誘発性攻撃』と呼ばれるこの現象は、必要以上に行われる撫でるという行為にイライラし、もうやめてほしいというサインであり、その前兆として『尻尾をくりくりと動かす』ことや『体をくねらせる』『その場から逃げようとする』といった行動が見られます。
互いの毛づくろいは信頼の証ではありますが、猫にとっては短い時間で行われることが礼儀とされており、猫同士だけではなく、人もそのルールを守ってほしいと考えていることが多くあります。
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