トリミングはワンちゃんの異常を見つけるきっかけ
トリミングの頻度
愛犬をトリミングに出す時、どれくらいの頻度でトリミングしていますか?2週間?1ヶ月?3ヶ月?様々な周期があると思いますが、オススメは1ヶ月に1回です。これは、どの犬種でも共通して言えることです。シャンプー犬種(チワワ、ダックスフントなど)は飾り毛などに毛玉ができる前にシャンプーできますし、1ヶ月くらいすると体臭も気になってくる頃だと思います。カット犬種(トイプードル、マルチーズ、シーズーなど)は、毛が伸びてきてボサボサになってきますし、伸びれば伸びるほど毛玉にもなりやすくなります。
また、カット犬種の場合は2週間でシャンプーを挟んでもいいでしょう。カットとカットの間にシャンプーを挟むことで毛玉の防止にもなりますし、一緒にお顔のカットをしてあげると、可愛さも持続できます。
美容面でのトリミング
美容面でのトリミングとは、先ほども言ったように、キレイにしたり可愛くしたりすることです。
シャンプーをすることで、毛がサラサラになったりふわふわになったりします。また、シャンプーの匂いでとても良い香りになります。触り心地が良くなり、良い香りがしたら、抱きしめて一緒に寝たくなってしまいますね。
プードルやマルチーズ、ヨークシャーテリアなどのカット犬種の場合は、色々なカットを楽しむことができます。まん丸なカットや長めに残してゴージャスなカットなど、飼い主さんの好みで色々なカットのワンちゃんがいます。
健康面でのトリミング
健康面でのトリミングとは、シャンプーや、カットをすることで、皮膚や被毛の健康を保ったり、日常生活を送りやすくするためのものです。シャンプーをこまめにしてあげないと、フケが出たり、痒くなったりしてしまいます。
また、毛玉ができてしまうと、皮膚が常に引っ張られた状態になってしまい、ワンちゃんの負担になってしまいます。そうなる前にトリミングをしてあげるのです。
日常生活を送りやすくするため、と書きましたが、お散歩によく行くワンちゃんはスッキリめにカットしておくことで汚れづらくなったり、葉っぱやゴミなどがつきにくくなります。また、高齢のワンちゃんだと、トリミング自体が負担になるため、スッキリしておいたり、何回かに分けてトリミングすることをオススメします。
ワンちゃんの異常を見つける
ここまで、美容面と健康面でのトリミングを説明してきましたが、両方に共通して言えることがあります。トリミングをすることでワンちゃんの「いつもと違うところ」に気づくことができるのです。毛質が変わった、毛量が減った、皮膚が油っぽい、フケっぽい、などなど。
トリミングといってもシャンプーやカットだけではなく、爪切りや耳掃除、肛門腺絞りなどもセットになっていることが多いので、それらを施術しているときにも異常に気づくことができます。また、トリミングというのはワンちゃんの全身に触ることができるチャンスでもあります。頭から尻尾、足先まで、トリマーは全てを触るのです。
こんなところにしこりがあったかな?とか、いつもは良い子にさせてくれるのに、今日は足先を触られるのを嫌がるな…など。そういった少しの変化は、普段一緒にいる飼い主さんだとなかなか気づけないもの。数多くのワンちゃんと触れ合っているトリマーに頼ってみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は、トリミングの美容面と健康面、異常を見つけるきっかけについてお話ししました。
トリマーとして働いている自分も、こちらからワンちゃんに普段と違うところがあれば、飼い主さんに伝えるようにはしています。やはり、美容面はトリミング、健康面は動物病院と分けて考えている方が多くいらっしゃいます。
もちろん、トリマーは獣医師ではないので、深い内容まではわかりません。しかし、トリマーだからこそわかることもあると思うんです。
普段一緒にいる飼い主さんではわからないところを、トリマーがトリミング時に気づき、獣医師にしっかりと診察してもらう。この関係がしっかりと築けると、わんちゃんの健康が維持しやすくなります。みなさんもわんちゃんの健康のために、しっかりとトリミングサロンと動物病院の、信頼関係を築いておきましょう。
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