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地域猫って?野良猫との違いを紹介

愛玩動物飼養管理士
國澤莉沙
[記事公開日]  [最終更新日]
最近よく地域猫という言葉を聞きます。地域猫と野良猫の違いはあるのでしょうか?地域猫の意味とその活動を紹介します。
[ 目次 ]
地域猫って?野良猫との違いを紹介
猫が好きな方は街を歩いている野良猫の姿を見つけると、ついつい目で追ってしまうのではないでしょうか?
猫は見た目も愛らしく、自由な振る舞いが魅力的な動物ですが、近年は野良猫の数が増加傾向にあり自治体をを悩ませているのが現状です。

そんな野良猫を少しでも減らしたいという思いから「地域猫」という言葉が注目されるようになりました。本記事では野良猫と地域猫の違いを紹介します。

地域猫の活動は?

地域猫とは特定の飼い主はいないものの、その地域の住民たちによって管理、飼育されている猫たちを指します。

主な活動内容は、地域の獣医さんや動物愛護団体が協力し避妊・去勢手術を行い、数が増えないように管理をして最終的に保護をし、里親を探すことを目的としています。

また、地域猫を捕獲して避妊・去勢手術を行った後にまた元の土地に戻すTNR活動も増えてきました。この活動によって、避妊・去勢された猫はその証に耳の先端がカットされ「さくら猫」「耳カットの猫」など呼ばれます。
地域猫はその地域で管理、飼育され地域全体で飼われている状態の猫です。

地域猫の飼育には明確な決まりがあるわけではなく、あくまでも近隣住民によって始まった野良猫の保護ボランティアの新しい形となります。そのため、自治体によりやり方は様々であり、餌づけを肯定している行為であるとの批判もあります。

ほとんどの地域では「避妊・去勢手術を行い無計画な繁殖を失くして、野良猫の数を増やさない」、「地域猫の保護を行い里親を新たに見つける」という活動に重点が置かれています。

地域猫は飼えるの?

このように地域の猫好きの方がボランティアとして管理、飼育している地域猫を飼うことは可能なのでしょうか?

自宅で家猫を飼育しており、御飯時になると地域猫が家にやって来て懐いているという話は比較的聞くことの多い話ですよね。

そんな時に懐いているし、新しく家族として迎えたいが飼っても問題ないのだろうか?と考える飼い主さんもいるかもしれません。もし家族としてその地域猫を迎えることが可能な環境が整っているのであれば、是非、家族として迎えてあげるのがベストです。

地域猫はその地域の複数の人にエサを提供してもらい、避妊・去勢手術を受けていますが野良猫であることに変わりはありません。

野良猫である以上食事を食べられない日もありますし、いつ交通事故など命を危険にさらされるか分かりません。
飼い猫になれば、特定の飼い主さんに愛されて暖かい家で過ごすことができます。

なによりも体調不良になった時はすぐに病院にかかることが可能です。
ワクチンなどを適切に摂取することができれば、様々な病気を予防することが可能です。

定期的に動物病院を受診することで健康チェックもできるため寿命が伸びることにもつながります。

地域猫は理解されないことも

「地域猫」は比較的新しい考え方であり、近隣住民の理解や実施する自治体が明確な活動目的を持っていないと成立しない活動です。

実際、上記で紹介したように餌付けの肯定であると言う批判もあり、猫アレルギーがある方や猫が好きではない住民たちからはクレームが寄せられている事案もあります。

また、野良猫の数をこれ以上増やさない目的で行っている活動が逆に無責任な飼い主がその地域に猫を遺棄して飼育を押しつけてしまうことも問題視されています。
地域猫の活動を通して数を抑制し、野良猫が死なないように保護をする活動は素晴らしいですが、餌やりだけを行い、エサ場の掃除やトイレの掃除を行わないなど中途半端な地域猫の活動はかえって住民とのトラブルの原因となります。

地域猫の明確な定義がないことで1人1人の解釈が異なるため活動にばらつきがあることが問題になっています。地域猫の活動には、周辺住民の理解が必要不可欠ですね。

飼わないという選択肢も大切!

猫好きは人にとって、愛猫との暮らしはとても楽しいですよね。大切な家族の一員として様々な思い出を作ることもでき、10数年人生を共に過ごしてくれるパートナーとしてかけがえのない存在になります。

また、猫の種類も最近は増え、様々な特徴の猫ちゃんを飼うことも楽しみの一つになります。

猫は綺麗好きでありトイレを一度覚えるとほとんど失敗しないので、お世話も比較的てき楽になります。
また猫は自由気ままな所があり、お留守番なども苦にはならない子が多いので、一人暮らしの方でも飼育しやすいという魅力があります。

可愛らしい見た目と飼育しやすい点から衝動的に飼いたくなることもありますが、生き物を飼うということは責任も伴います。

生涯を通してその子をお世話できる環境は整っているか、経済的な余裕はあるかなどを飼う前によく検討することが大切です。

野良猫は無責任な飼い主が遺棄したことが原因です。最後まで飼い主としての責任をまっとうする自信がないのであれば、飼わないという選択肢も大切です。そんな1人1人の選択により地域猫の数を減らすことも可能になります。

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