犬だって「ハグが好き」犬の気持ちと愛情を確かめ合う方法
人と人がする「ハグ」も、実は犬も好むのです。そんな「ハグ」の大切さや犬の気持ちについてお話しします。
では、どんなことが考えられるでしょう。
一緒にお散歩に行くこともそうですし、おもちゃで遊んであげることもスキンシップになります。
また、いつも一緒にいて、行動を共にすることもスキンシップに繋がりますね。
でも、もっと違う方法で犬との愛情を交わすことが出来ます。
とても簡単なことなのですが、それをこれから紹介します。
犬はいつでも待っている
犬は、基本的にいつでも飼い主と触れ合えることを待っています。リビングでテレビを見ている時、CMの間にふと立ち上がって飲み物を取りに行くとします。
犬はどうするでしょう。
「え、なに?」と何が始まるのか期待に胸を躍らせます。
飲み物を取って戻ってくると、なんだと言わんばかりに体を伏せます。あるいは、「ぼくは退屈だ」と眠ってしまうでしょう。
いつもの散歩の時間になると、多くの犬はソワソワしだします。お利口な犬は、自分でリードを取ってくることもするでしょう。
犬にとって、時間は大切です。一日のスケジュール(ごはんの時間や散歩の時間など)が決まっていると、落ち着いた一日を過ごせます。
そして、何時になったら何が起きるのかを把握できると、犬は待つことが出来るのです。それは、「マテ」や「フセ」のしつけにも似ています。
ですが、時としてハプニングを待っている時もあります。いつも仕事で遅く帰ってくる家族が急に早く帰ってきたら、しっぽがちぎれるくらいに喜びます。家族と会えること、一緒に遊べることを、「今か、今か」と待っているのです。
犬の行動で飼い主だけが見れること
犬が心を許している時は、どんなポーズをしているでしょう。おなかをまる出しにしてぐっすり寝ている姿は可愛いですね。
パグやフレンチブルドッグなどの短鼻種の犬は、特に仰向けに寝ることが多いです。それは、仰向けになった方が気道を確保しやすく楽なためですが、パピーの頃は、人間の赤ちゃんのように抱っこしてトントンとしてあげるとぐっすりと眠ってしまいます。
本当に安心して寝ている時は、脚もだらんと伸びておなかも出して寝ていることが多いのではないでしょうか。そういう姿は、家族にだけにしか見せない姿です。
また、犬は自分の目線より上のものを怖がることがあります。犬と初めて会った人が「可愛いね」と言って、犬の頭を撫でようとして犬に避けられた光景を見たことがあると思います。
犬は、相対する優劣を目線で判断することがあるからです。つまり、自分より大きい犬=強い犬という認識があり、自分の目の位置よりも高いものに対して嫌がる傾向があるのです。
しかし、コミュニケーションや家族間の関係がしっかりととれている「家族」には、頭を撫でられても「撫でてもいいよ」「触ってくれて嬉しい」という感情になり、犬はとても喜んだ表情を見せてくれます。
犬だって「ハグ」が好き
人は嬉しいことや、時として悲しい時に抱き合うことをします。愛情表現でも、「抱きしめ合う」ということをしますね。
実は、犬も家族に抱きしめられることが好きなのです。例外もありますが、多くの犬たちは大好きです。
私の犬たちも「ハグ」が大好きです。たくさん遊んだあとに一匹ずつ名前を呼ぶと、呼ばれた犬は喜んで寄ってきます。
ぎゅっとハグしてあげると、とても嬉しそうに私の胸に体を預けます。時には、前の両足を私の首に巻き付け、人間のように抱きしめてくれる犬もいます。
その抱きしめられる順番を、犬たちは「まだか、まだか」と待っているわけですが、抱かれている犬はなかなか離れてくれないので少し困る時もあります。
人は抱かれると安心するところがあります。約7秒間抱かれると、心から安心することが出来るようです。
犬も同じではないかと思います。ほんの数秒のハグでは満足しなくて、ずっと離れてくれません。
でも、しっかりと時間をかけてハグしてあげると、放しても満足してくれます。多分、ハグする時間も大切なのでしょう。
犬は「あいさつ」も好き
犬が他の犬のおしりを匂っている光景を見ることがあると思います。それは、相手がどんなやつなのかを確認するためです。
おしりや排泄物には、その犬の全ての情報が入っています。性別や年齢、性格や疾病などの情報が、匂うことで分かってしまいます。
そして、その行為は犬同士のあいさつでもあるのです。
また、犬同士が匂い合っているのは、良好な関係の証拠です。人と犬にも同じことが言えます。
犬が人のお尻や足の裏などを匂ってくることがあると思いますが、そうやって情報を確認している時でもあります。犬は、そうやって「あいさつ」をしているのです。
また、犬は、人のあいさつにも応えてくれます。朝、「おはよう」と犬にあいさつをすると、走って寄ってきませんか?
私は、朝でも昼でも「おはよう」と犬に声をかけるのですが、犬たちはいつでも走ってきて撫でられるのを待っています。
そして、私の「はい、おしまい」という合図で興奮が収まるのですが、これも一種のしつけです。また、人の掛け声で犬の感情をコントロールする練習でもあります。
犬も人も愛情表現はだいたい同じ
犬を初めて飼う人に言う言葉ですが、
「人間の子供と同じ育て方でだいたい大丈夫です。」
と言います。
初めて犬を飼う人にとっては、何もかもが初めてであり、どう対処したらよいか迷う時も大いにあります。そんな時は、人間の子供を育てる感覚でいいと思っています。
トイレのしつけについてもそう言えるでしょう。小さな子供がソワソワしていたら、「トイレかな」とトイレに連れていくことをします。犬も一緒で、ソワソワしていたら、大概「トイレ」です。
褒める時も同じです。難しいことが出来た時、抱きしめて褒める時があります。
犬も同じで、教えたことが出来れば大げさでも褒めて抱きしめてあげると、とても喜びます。そして、褒められるために、また頑張るでしょう。
「抱きしめる」という行動は良いことです。愛情を確かめ合う意味でも、「ハグ」は犬にとっても人にとっても重要なことだと思います。
人がハグして犬が嫌がれば、それは「片想い」なのかもしれません。犬がハグされて離れようとしないのなら、それは「両想い」だからでしょう。
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