発情期の猫の特徴とは?ストレスをためさせないために大切なこと
猫の発情期とは
家で一匹で飼っている猫でも、突然気性が荒くなったり、落ち着きがなくなったり、というような光景を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。これは猫の発情期によるものである可能性が高いのです。
猫も生殖活動を行って子孫を残していくので、犬などと同じように発情期というものはあります。では、猫の発情期にはどんな特徴があるのでしょうか。また、猫に発情期の兆しが見られたら、どのように対処をしていけばいいのでしょうか。
今回は、猫の発情期について紹介していきます。オスメスともに発情期というものはやってくるので、いざとなってから慌てないように、あらかじめチェックしておきましょう。
オスの発情期
オス猫は、生後9か月を過ぎたことから体が成熟してくるので、発情期が訪れるようになります。オス猫の場合は発情期を迎えた猫のフェロモンを感じて発情をするようになるので、オス自ら発情するというわけではありません。
発情期のオスは、他のオスに勝つための本当として、自分の縄張りにおしっこをして、マーキングをし始めます。また、落ち着きがなくなったと感じたら、メス猫を探してウロウロしている可能性が高いです。メス猫が鳴いていると、それに反応して自分の存在を知らせるためにいつもより大きな声で泣くこともあります。
日々の様子を観察していると、小さな変化にも気づくことができるようになるでしょう。
メスの発情期
メスの発情期は、オス猫よりもやや早く、生後6か月頃から現れます。メス猫が発情すると、お腹を床につけてお尻を高めにあげる「ロードシス」という体勢に入ることが多くなります。これは、オス猫を受け入れるための姿勢と言われています。
また、床などにゴロゴロと転がるようになったり、体や顔をいろんなところにこすりつけてマーキングをするようになります。自分のいる場所をオス猫に知らせるために、普段よりも大きな声で鳴くこともあります。オス猫と同様に、おしっこでマーキングをすることもあります。
食欲がなくなったりと、体調面の変化も現れるので、しっかりと観察しておくようにしましょう。
発情期の対策①去勢・避妊手術を受けさせる
飼っている猫が発情期を迎えたなと思ったら、どのように対処していけばいいのでしょうか。周りに異性の猫がいなければ問題ないと考える飼い主もいるかもしれませんが、発情したまま何もできずに耐えるだけというのは、猫の体に大きな負担をかけることになります。
精神的にも大きなストレスになってしまいますから、早めに対策を打ってあげる必要があります。特に繁殖をさせる予定がないという場合には、早い段階で去勢手術や避妊手術を受けさせましょう。これだけでも猫は余計なストレスから解放されるようになるので、楽に過ごせるようになります。
去勢手術などを受けさせることは義務ではありませんが、望まない繁殖や猫のストレスを避けるためにも、やっておくべきことなのです。
発情期の対策②たくさん遊んであげる
発情期の猫は、オスでもメスでもとにかくストレスが溜まります。ホルモンによるものなので仕方がないことなのですが、モヤモヤして苦しんでしまうこともあるので、しっかりと遊んであげることが大切です。
飼い主さんがたくさん遊んであげることで、そのような猫のモヤモヤを発散させることができ、発情期のストレスも大幅に軽減することができます。遊びはなんでもいいのですが、普段から猫が喜んでやっていることを選んでやってみるといいでしょう。
発情期の対策③爪とぎを設置する
猫はストレスを溜まると、爪研ぎをして発散することが多いです。そのため、発情期の猫を飼っている場合には、家に常に爪研ぎアイテムを用意しておくようにしましょう。猫が使いやすいものを選んであげることで、夢中になって遊び始めるでしょう。
爪研ぎはペットショップなどでも手に入れることができますし、自作をすることも可能です。猫がストレスなく利用できるものを選んで、ストレス発散の手助けをしてあげましょう。
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