ほかの犬に会うと吠えるのはなぜ? 相性に性格や犬種は関係ある?
犬同士の相性には、性格や犬種などは関係があるのか、けんかをしてしまったときにはどのように対応すればよいのか紹介します。
犬同士で仲良くしてほしいと思っても、愛犬には相手の犬を嫌いになってしまう理由があるかもしれません。
今回は、「犬同士が仲良くできないときに考えられること」、「性格や犬種によって相性に差はあるのか」について紹介したいと思います。
犬に出会うと吠えるのはなぜ?
愛犬が散歩やドッグランなどで、ほかの犬と出会ったときに、怖がって震えてしまったり、吠えてしまうことはありませんか。
犬がほかの犬に吠えてしまうときには、いくつかの理由があるため、「ダメ!」とすぐに叱るのではなく、「どうして吠えているのかな?」と考えてみてください。
犬に向かって吠えているときには、遊びたい、恐怖を感じている、縄張りを主張しているという3つの原因が考えられます。
ほかの犬が好きなら「一緒に遊ぼう!」と誘う意味で吠えていることがあります。
しかし、臆病な性格やほかの犬と関わった経験が少ないと、恐怖を感じてしまい「怖いよ、こっちに来ないで」と伝えている可能性もあります。
また、縄張り意識が強いと、自分の縄張りに侵入されたくないという気持ちから、「あっちに行け」と主張していることもあります。
怖がっているのか、遊ぼうとしているのか、しっぽの振り方や姿勢などから、吠えている原因を探ってみてください。
犬同士の相性に性格と犬種は関係ある?
子犬の頃は、小型犬や大型犬などの体の大きさは関係なく、一緒に走り回ったりじゃれあって楽しく遊ぶことができます。
しかし、成犬になると犬種特有の性格や行動が見られるようになります。
例えば、ボーダーコリーは羊の群れをまとめる牧羊犬として活躍している犬種なので、成長すると相手の前に回り込むような動きをすることがあります。
テリア系は頑固な一面があり、やや攻撃的で吠えることもあります。
また、トイ・プードルは活発で甘えん坊なので、興奮するとぴょんぴょんと飛びつくことがあります。
子犬のときは仲良くできていても、成犬になって自分には理解しがたい行動を相手がするようになると、「この子は苦手だ」と思ってしまいます。
大人しい性格や臆病な犬であれば、激しく「遊ぼう!」とじゃれてくる犬は、どうしたらよいのかわからず戸惑ってしまうこともあるので、犬同士の犬種や性格も相性に多少は関係していると言えるでしょう。
犬同士の遊びは大切なのか?
犬は社会化期という生後3~14週齢の間に、兄弟と遊ぶことを通して、コミュニケーションの取り方や、噛まれたら痛いということを身をもって感じながら、力加減の仕方などを学びます。
社会化期に自分以外の犬と過ごせていない場合は、大きくなって散歩に行ったときに、出会った犬にあいさつができなかったり、怖くて近寄れないことから、吠えて威嚇するようになります。
子犬の社会化期は、今後の成長にとても重要な時期になるので、パピークラスなど子犬が集まる場所で一緒に遊ばせてみることも、犬同士のコミュニケーションを学ぶためにはよい機会になります。
犬同士でけんかしたときの対処法
ドッグランでは、リードを付けずに犬が自由に走って遊んでいることが多いと思いますが、そこでは犬同士がけんかに発展しないように注意が必要です。
興奮していると「ワン」と吠えてしまう子もいるので、けんかをしているのかどうか見極めることが大切ですが、けんかを始めたら激しくなる前に止める必要があります。
犬がけんかをしているときに、飼い主さんが止めようとして、手を犬の前に出してしまうと、興奮しているため噛まれてしまう可能性があり危険です。
犬がけんかを始めたら、「ダメ!」「NO!」と普段とは違うトーンで言いましょう。
こちらの声が届かないこともあるので、「パンッ」と手を叩いたり、大きな音が出るものがあれば叩くなどして、犬の注意をそらしてください。
それでもヒートアップしてけんかを止められないときは、飼い主さん同士で愛犬の首輪やハーネスをつかんで、「せーの」で犬を引き離してください。
去勢手術をしていない男の子同士は、激しいけんかに発展してしまうことが多いので、特に注意が必要です。
ドッグランでも、すぐにリードを付けられるようにしたり、けんかをしてしまったときのために首輪やハーネスは着用するようにしてください。
犬嫌いにならないための方法とは?
犬がほかの犬を怖がって震えてしまったり、吠えてしまうことを防ぐために、飼い主さんができる方法を紹介していきます。
①社会化期の子犬は、子犬同士が関わる機会をつくる
家に迎えたばかりの子犬であれば、生後3~14週齢の散歩デビューまでの社会化期、ワクチンを接種した5か月ごろの子犬が参加できるパピークラスに参加して、ほかの子犬と関わる機会をつくることで、犬同士のコミュニケーションの取り方を学んでもらう方法があります。
社会化期にたくさんの犬と触れ合って、飼い主さん以外の人と関わることで、社会性を身につけることができ、成犬になったときに怖がって相手の犬に吠えたり、怪我をさせてしまう可能性を低くすることができます。
②無理に近づけたり遊ばせることを避ける
犬も人と同じく、「この子は苦手だな」と思うことがあります。
また、臆病な性格で怖がっている場合は、無理に近づけてしまうことで、相手を警戒して吠えてしまうこともあります。
あいさつのときに、しっぽを巻いてにおいを嗅いでほしくないという仕草があるときは、相性が合わない可能性もあるので、嫌がっているときは無理に仲良くさせる必要はありません。
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