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犬がぐるぐる回る理由は?原因や対処法紹介

動物看護士
原京子
[記事公開日]  [最終更新日]
犬がぐるぐる回る行動は、どのようなことが原因しているのでしょう。
この記事では、犬がぐるぐる回る原因を生理的、病気に分けて詳しくまとめました。
[ 目次 ]
犬がぐるぐる回る理由は?原因や対処法紹介
犬がぐるぐる回る行動は、何が原因なのか飼い主さんとしては原因が気になりますよね。
犬がぐるぐる回る場合は、放っておいても大丈夫なのか心配になります。
また、ぐるぐる回る場合、病気の可能性はあるのかも知っておきたいところです。
そこでこの記事では、犬がぐるぐる回る原因を生理的なものと病気に分けて詳しくまとめました。

生理的な原因

犬がぐるぐる回る原因の一つは、生理的な原因が挙げられます。
生理的な原因でぐるぐる回る場合は、注意が必要なものから放っておいても良いものまで幅広くあります。
ここでは、犬がぐるぐる回る際に考えられる生理的な原因を紹介します。

ウンチをしたいとき
犬は排泄前や排泄中にぐるぐると回ることがあります。
これは、排泄中は無防備な体勢になるため、周囲を警戒しているからだと考えられます。
また、排泄前には足場の草などを踏んで安全な場所を確保する習性の名残や、南北を向いて排泄をする習性があるなど、犬が排泄の際にぐるぐる回る原因には諸説あります。
どの原因であっても、犬自体の健康に害があるわけではありません。

嬉しいとき
ご飯や散歩を待っているときや遊んでいるときなど、嬉しくて興奮状態になっている場合も、ぐるぐると回ることがあります。
この時のぐるぐる回る行動は、非常に喜んでいるというサインの現れでもあります。
この行動自体に特に問題はありませんが、あまり激しく回るようであればお座りやふせ、待てなどをしてクールダウンをして落ち着かせてあげましょう。

ストレス
犬はとても繊細な生き物で、様々なことに対してストレスを感じます。
ストレスが継続的に続くと、ストレス疾患を発症することがあります。
犬のストレス疾患は数種類ありますが、その中でも常同障害という病気の症状には、自分の尻尾を追いまわしてぐるぐる回る「尾追い」が見られることがあります。
常同障害とは、ストレスがたまってどうしようもなくなった際に、全く関係のない行動をとったり、行動自体ををしなくなったりする病気です。
尾追いの症状が進むと、自分の尻尾を咬みちぎってしまうしまうこともあります。
常同障害の予防や緩和には、環境の変化や長い時間の留守番、コミュニケーション不足、退屈、散歩に行かないなど、ストレスの原因を探し、根本から解消していくことが大切です。
また、症状が酷い場合には、動物病院に相談することをおすすめします。

ただ遊んでいる
特に子犬は、遊びの一環として自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回り遊ぶことがあります。
ストレス行動との違いは、瞳に輝きがあり楽しそうにしていることや、右や左に回る、尻尾を咬んで傷つけることがないなどです。
遊んでいる分には問題はありませんが、ストレスからくる行動と混同しないよう注意をしましょう。

犬がぐるぐる回る理由は?原因や対処法紹介

病気の場合

犬が意味もなくぐるぐると回る場合、病気が原因している場合があります。
犬がぐるぐる回る病気には、どのようなものがあるのでしょう。
ここでは、ぐるぐる回る症状を伴う代表的な病気を紹介します。
症状が思い当たる場合には、動物病院に相談すると安心です。

認知症
犬も高齢になると、認知症を発症することがあります。
認知症の症状の一つとして、同じ場所をぐるぐる回ったり、行ったり来たりする、歩き続けて壁にぶつかるなどが報告されています。
ほかにも認知症の症状としては昼夜逆転、粗相、無駄吠え、無気力などが挙げられます。
シニア犬が同じ場所をぐるぐる回る場合には、認知症を疑うことも必要です。

お尻周辺に異常がある
肛門周辺に傷や違和感がある場合や、肛門周辺が汚れている場合、それを気にしてお尻を確認しようとして、ぐるぐる回ることがあります。
お尻周辺を気にするようにぐるぐる回る場合には、汚れや傷がないか確認してみましょう。
特に長毛種はお尻付近に排泄物や汚れがつきやすいため、注意が必要です。

耳や脳の病気
何らかの原因で平衡感覚が狂ってしまうと、自分の意思とは関係なくぐるぐる回ってしまうことがあります。
この行動は旋回行動と呼ばれています。
旋回行動は、耳や脳の病気に良く見られる症状です。
耳や脳の疾患の場合には、ぐるぐる回る症状のほかにも、元気や食欲がないなどの症状を伴うことがあります。

犬がぐるぐる回る理由は?原因や対処法紹介

まとめ

犬がぐるぐる回る行動には、生理的なものと病気が原因している場合があります。
生理的な原因としてはウンチをしたい、嬉しい、ストレス、遊びの一環などが挙げられます。
これらの行動は、ストレスを除いて特に問題はありません。
しかし、ストレスが原因でぐるぐる回る場合には、ストレス疾患を発症している可能性もあるため、動物病院に相談すると安心です。
病気が原因している場合は、認知症、お尻周辺の異常、耳や脳の病気などが該当します。
いずれも放置すると悪化する可能性があるため、異常を感じた場合には早めに動物病院に連絡をして指示を仰ぎましょう。
犬がぐるぐる回る場合は、何が原因しているのか良く観察して判断することが大切です。

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