愛犬の噛み癖は成犬でも直るの?しつけの工夫
しつけは犬が人の社会で生きていくためには必要不可ですが、他人や他の犬を噛んでしまう、飼い主さんを噛んでしまう噛み癖は、早めに対処したい問題です。
トラブルにもなりやすい噛み癖は成犬になっても直すことができるのでしょうか?成犬の噛み癖のしつけについて紹介します。
成犬の噛み癖には直らない?
成犬になってから噛み癖を直すことは不可能なのかという疑問ですが、子犬のしつけよりも根気も時間も必要ですが、繰り返し噛み癖に対処することで噛み癖の頻度を減らすことは可能です。
子犬はまっさらな状態であり、教えたことを新しいスポンジのようにぐんぐんと吸収していくため、しつけも入りやすく指示も受け入れやすくなります。
しかし、成犬は基盤が出来上がっており性格がある程度形成されてしまった状態ですので、新しいことを書き換えるのに抵抗を覚えなかなか吸収してくれません。
その子の性質や生活に合わせた方法でしつけを行うことにより、噛み癖を軽減することができます。
まずはなぜその子が噛んでしまうのか、原因を探ることが大切です。
噛んでしまう状況や苦手なものを分析してみましょう。
成犬の噛み癖の対処法3選
愛犬の噛み癖にお困りの飼い主さんはすぐにでもどうにかしたいと考えているかと思います。
しかし、ここは冷静になってどうして噛み癖がでてしまうのかどのようにしたら良いのか対策を考えてみましょう。
噛み癖の対処法を紹介します。
①飼い主さんとの関係を見直す
犬は飼い主さんをリーダーとして信頼関係を築くことで精神的にも安心して生活することができます。
犬は上下関係がハッキリしている動物であり、犬はリーダーに従います。
飼い主さんは愛犬に生活の指針を導く存在であり、リーダーとして認めてもらうためには、一貫性のある態度でメリハリのある行動を心がけることがポイントになります。
飼い主さんに対して噛み癖がでて攻撃してくる場合、信頼関係がうまく構築されておらず自分がリーダーとして振る舞っている可能性があります。
上下関係が逆転してしまうと自分がリーダーとして、飼い主さんをいさめるために噛みつくことがあり、まずはこの関係を改善しなくてはなりません。
そんな時は、生活のペースが愛犬中心になっている可能性があり要求のままにおやつを与えたり愛犬の言いなりになっていないか見直してみます。
生活の主導ははあくまで飼い主さんであり、散歩の時間やエサの時間は飼い主さんが決めましょう。
② 生活から噛み癖の原因を取り除く
噛み癖はどんな状況ででてしまうのか分析することが大切だと紹介しましたが、愛犬が噛み癖を他人や他の犬に対して出してしまうようならば噛み癖をがでてしまう状況を生活から取り除くようにします。
他の犬に攻撃的になってしまう際には、散歩な時は犬に接触させないようにして距離を保ちながらさんぽしましょう。
来客がある時は、愛犬をゲージにしまったり隣の部屋に移すなど接触しないように避けるのが大切です。
愛犬が噛み癖をしてしまう状況を作り出さないことで、噛み癖の頻度を減らして予防することができます。
多頭飼いの方は犬同士の相性をみるようにして、いつも喧嘩して噛み付いてしまうという場合には、飼育スペースをわける、同じ空間にいる時間をなるべく減らすなどの工夫が必要です。
③プロのトレーナーにお願いする
噛み癖はデリケートな問題であり、飼い主さんに噛み付いてくる場合には怪我をする可能性もあり危険です。
また、間違った方法でしつけを行うと状況を悪化させてしまう原因にもなります。
特に成犬の噛み癖は飼い主さんや家族だけではどうにもできないケースも多く、プロのドッグトレーナーにしつけを依頼するのも有効です。
ドッグトレーナーに客観的に愛犬と飼い主さんの関係を見てもらうことにより、問題点や愛犬の傾向などを知ることができます。
さらにプロによりしつけをしてもらい、家庭での接し方のアドバイスをもらうことにより、独学でしつけをするよりも効率よくしつけをすすめることができます。
ドッグトレーナーにしつけを依頼すると料金がかかりますが、プロのトレーナーにお願いすることで愛犬との関係をを見つめ直すきっかけにもなります。
保護犬や里親になった子に噛み癖がある時は?
成犬になってから里親として引き取った子や保護した犬が噛み癖がある場合には、それ以前の飼育環境に問題があったことがあります。
特に虐待されていた子や長い間迷子になっていた子は心に傷を持っており、自分を守るために噛み付いてくるケースもあります。
まずは警戒心を解いて安心させてあげることが必要です。
まずは人に対する不信感を緩和させて、飼育環境に慣れてもらうことが重要です。
噛まれないように注意しながら、間接的に飼育を行うようにしてその子のペースに合わせて接しましょう。
ゆっくりと環境に慣れてから徐々に噛み癖に対するしつけを開始します。
新しい飼い主さんやその家族が安全な存在であると理解できれば、自然と噛み癖が減少することもあります。
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