知っておきたい!ドッグフード・キャットフードの種類
フードには犬用・猫用がある
フードは「犬用」「猫用」があります。当たり前のようにも思えますが犬、猫それぞれ要求する栄養素は異なるから別になっているということ。
犬にキャットフードを、猫にドッグフードを与えるということはしないでください。特に犬は猫のフードに興味を持つことが多いようです。
ウエットフードはよい匂いがするため、心惹かれる子もいます。犬も猫も飼っているというお家は注意してください。
ライフステージ(成長期別)に分かれている
成長期別、つまりライフステージで分かれています。メーカーによっては、すべての成長期に与えることができるタイプもあります。
参考:ペットフードの種類|一般社団法人ペットフード協会
https://petfood.or.jp/knowledge/kind/index.html
子犬・子猫フード 「子犬用」「子猫用」という表示のほかに「パピー(子犬)」「キトン(子猫)」「グロース」などの表示で売られています。
・哺乳期用:生後4~5週齢用の子犬・子猫のフードです。
犬や猫用のミルクです。
・離乳期用:生後4~5週齢から8週齢前後
子犬や子猫にとって消化吸収に優れ、さらに食べやすくするためペースト状やウエット状になっています。
・成長期用:離乳期以降から1歳程度までの子犬・子猫
1歳になるまでのフードです。「グロース」「成長期」と表記されることもあります。
ビタミン・ミネラル・アミノ酸など発育に必要な栄養素が強化されており、たんぱく質・脂質もしっかり摂れるように作られています。
・成犬・成猫用
「維持期」「メンテナンス」と表示されていることがあります。1歳すぎの大人になった犬や猫に与えます。
・高齢期用;「7歳以上」「10歳以上」などと表示されて販売されています。近年は長寿の犬や猫が増えていることもあり、「超高齢用」として「11歳以上」「15歳以上」「18歳以上」というフードも増えています。
低脂肪低カロリーに設計されているほか、オメガ3脂肪酸やビタミンを強化するなど高齢期を元気に過ごせるように工夫されている商品もあります。
・妊娠・授乳期用
妊娠中や出産して授乳している母犬・母猫専用のフードもあります
・療法食
なんらかの病気がある犬や猫向けに作られたフードで「療法食」や「特別療法食」と呼ばれます。例えば、消化器の病気、腎臓病、尿路結石、心臓病、アレルギーなどの病気に対応したフードがあります。
病気がこれ以上進行、悪化させないように配慮されたフードなので、勝手に飼い主さんが判断して与えることはできません。必ず獣医師の指導に従って与えるフードです。
似たようなもので市販されている「機能性ドッグフード」というタイプもあります。「腎臓に配慮」などと表記されていますが、療法食の代わりにはなりません。心配なことがあったら自己判断せず、まずは動物病院で相談することが重要です。
形状別にも分けられる
ドッグフードやキャットフードは、形状別でも分けることができます。
・ドライフード
フードの水分がだいたい10%前後です。水分が少ないため、腐敗しづらく保存しやすいという特徴があります。大量生産も可能なので、フードの値段も比較的安くできるのもメリット。フーとの形も丸型や星形のほか、骨やお花の形をしているなど、面白い形状のものもあります。
1種類のドライフードだけの場合と、いろいろな形状のドライフードが入ったタイプも販売されています。愛犬・愛猫が食べやすいものを選ぶといいでしょう。
いろいろな色のドライフードが入っているタイプもありますが、犬や猫は色でフードを判断していないため、あまり重要ポイントではありません。
・セミモイストフード
フードの水分が15~30%のタイプがセミモイストフードで、他は「ソフトモイスト」「ソフトドライフード」などと表記されていることもあります。犬用が主流です。
ふんわりと柔らかく、肉を食べているような感触に喜んで食べる犬が多いようです。嗜好性が高いため、食が細くなった高齢犬、歯の弱った高齢犬などには食べやすいでしょう。デメリットは水分が高い分、どうしてもカビが生えやすいなど品質が劣化しやすいことです。小分けタイプを選ぶことがポイントです。
ただ柔らかくしっとりさせる分、保湿調整剤など添加物は使われています。気になる飼い主さんはなるべく使用が少ないタイプを選ぶといいでしょう。
・ウエットフード
ウエットフードの水分量はだいた60%以上です。パッケージはレトルトパウチ、缶詰、アルミトレーなどが主流です。
ウエットフードの大きな特徴は、包装容器と一緒にフードも丸ごと殺菌されるため、保存料や添加物が使われていないことです。その他にも小分けになっていて与えやすいこと、封をあけなければ日持ちするというメリットがあります。
肉や魚をそのまま食べているようなウエットフードは、犬や猫の嗜好性が大変高く、水分補給もできるためストックしておくといいでしょう。ほんのり温めると、食欲が増すので病気以外で食欲が落ちたときなどに与えるのも向いています。
デメリットはどうしても割高になってしまうことと、一度開封してしまうと、傷みやすいということ。食べ残しをお皿にずっと置いておくと腐敗してしまうため、早めに処分することが大切です。お皿に出していない残りは密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存し、なるべくその日のうちに食べさせるようにしてください。
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