愛犬の下痢の原因とは?犬下痢パネルの検査方法と結果からわかること
また、原因は多岐にわたるため特定が難しいこともあります。
そんなときに原因を突き止める方法として犬下痢パネルという検査方法を用いることで原因の解明につながる可能性があるのです。そんな犬下痢パネルの検査方法と検査してわかることをまとめています。
また、病院で治療をしていてもなかなか治らずに悩んでいる人も多いのが犬の下痢です。
なかなか治らない理由としては原因の特定ができていないということが挙げられます。
今回は下痢の原因を突き止める方法として犬下痢パネルというものの検査方法や結果からわかることを紹介していこうと思います。
長年、愛犬が下痢で悩んでいるという人はぜひ、参考にしてみてください。
犬下痢パネルとは
犬下痢パネルとは犬が下痢になってしまう原因を突き止める検査方法です。
リアルタイムPCRという方法を用いて下痢の原因を突き止めていきます。
リアルタイムPCRによってなぜ下痢の原因が解明できるかというと、PCRとは便に含まれている下痢を引き起こす病原菌などの遺伝子を増幅します。遺伝子を増幅することによって病原菌が存在しているということを判定することができるのです。
この方法で検査をすることによって肉眼での便検査で発見することのできなかった微量の病原菌も特定することができます。
犬下痢パネルの検査方法
犬下痢パネルの検査方法はとても簡単です。
動物病院などに少量の便を持っていき、犬下痢パネル検査をして欲しいと伝えるだけで検査をすることができます。
動物病院によっては犬下痢パネルを行っていないところもあるので、獣医さんに確認するようにしてみてください。
持参した便は専用のキットで採取され、検査にかけることになります。
犬下痢パネル検査は基本的に外注での検査になるので、結果は1週間程度で戻ってきます。
1週間後に動物病院で検査結果を受け取り、説明を受けます。犬下痢パネルによって下痢の原因が解明された場合には、その原因にあった治療を行なっていきます。
つまり、犬下痢パネルの検査で飼い主さんがやるべきことは犬の便を持参することだけです。
犬下痢パネルでわかること
犬下痢パネルでわかることは便中にどのような病原菌がいたのかということです。
主に下記のような病原菌を特定することができます。
・クロストリジウム・ディフィシル
・カンピロバクター・コリ
・カンピロバクター・ジェジュニ
・サルモネラ
・クリプトスポリジウム
・ジアルジア
・クロストリジウム・パーフリンゲンス
・犬パルボウイルス
・犬ジステンバーウイルス
・犬腸管コロナウイルス
これらの病原菌を陰性か陽性かで判断してくれます。
犬下痢パネルの費用
下痢の原因を解明する検査方法の一つとして使用されている犬下痢パネルですが、どれくらい費用がかかるのかは気になるところですよね。
犬下痢パネルは動物病院にもよりますが、1万円〜1万5千円くらいになることが多いです。また、検査項目によっても値段は変わってきますが、安い検査ではないということがわかります。
しかし、長い間愛犬が下痢で苦しんでしまうようなら一度犬下痢パネル検査を行なって原因を解明するのも良いと思います。
犬下痢パネルを行ったことによって今まで気づかなかったけれど、病原菌に感染していたということが判明することも少なくありません。
犬が下痢を引き起こすような病原菌は体の外に排出されれば、自然に治ってしまうこともありますが、子犬や高齢犬などは体力や免疫力が高くないので命に関わることもあります。
病原菌が特定できていれば、薬での支持療法を行うことによって早く下痢を治すことができるかもしれません。
多少費用がかかってしまう検査ではあるものの、愛犬が苦しむ時間を少しでも減らせると考えたら一度検査を行なってみても良いのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は犬下痢パネルの検査方法と検査によってわかること、さらに犬下痢パネルにかかる費用について紹介していきました。
犬の下痢はいつもよりご飯を多く食べてしまったといったことや環境の変化などによってもよく起こることですが、病原菌などの感染症の場合には正しい治療を行わなければ長引いてしまう病気でもあります。
また、子犬や高齢犬などの体力がない犬であったり、下痢を引き起こしている原因によっては命の危険にもつながることがあるので注意が必要です。
愛犬の下痢がなかなか治らなくて困っているという人は、まずは下痢の原因を特定することが重要です。原因がわからずに治療を行なうよりも原因が分かった上で正しい治療を行う方が治る確率はグッと上がってくるはずです。
正しい治療を行うためにも犬下痢パネルを活用して下痢の原因を解明するようにしてみてくださいね。
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