猫と暮らすために考えてほしい5つのこと
猫との楽しい生活を思い描いてる人も多いと思いますが、猫との暮らしは楽しいことばかりではありません。
思いどおりにならないこともありますし、お金もかかります。猫のために部屋の模様替えや引っ越しが必要になることもあります。
今回はそういった、猫を飼う上で大変なこと、覚悟するべきことをまとめました。
少し厳しいお話もあるかもしれませんが、猫と暮らしたいと思っているならぜひ目を通して、今一度よく考えてほしいと思います。
1.ペットを飼える物件に住んでいるか
猫を迎えるならば、分譲住宅や賃貸住宅などの集合住宅では、ペットの飼育が可能な物件であることが大前提です。
ペット可の物件は昔よりも増えていると言われていますが、絶対数は決して多くはありません。さらに、昨今ではペットを飼う人も増えており、ペット可住宅の需要も増加しています。そのため、物件探しは簡単ではありません。
しかも、「犬はいいけど猫はだめ」という物件も多く、愛猫家にとっては厳しい現実となっています。
だからと言って、ペット不可の物件でこっそり猫を飼おうなどとは考えてはいけません。たいていは、臭いや鳴き声、走るときや着地の足音などでほかの住人に気づかれます。
住人同士のトラブルに発展したら厄介ですし、契約違反で退去をさせられる可能性もあります。
もし、住んでいるのがペット不可の物件であれば、猫を迎える前にペット可の物件に引っ越しましょう。
2.猫と暮らすのに必要な広さはあるか
おおざっぱには、猫1頭あたり10平米(だいたい6畳)のスペースが必要だと言われています。飼い主さんが暮らす空間も別に10平米ほどの広さが必要だと言われていますから、猫と暮らすには最低でも20平米の広さが必要ということになります。
さらに、部屋数も重要になります。猫は単独で暮らす動物ですから、誰にも邪魔されず、いざというときに身を隠せる専用の場所が必要なのです。飼い主さんの部屋とは別に猫1頭あたり1部屋を用意します。間取りとしては、1Kあるいは1DK以上が望ましいことになります。
また、猫は高い場所が大好きですから、キャットタワーや家具などの登れる場所を用意してあげる必要があります。
3.猫の飼育費用は十分にあるか
猫を飼うということは、食費や医療費などが必要になります。
ペット保険大手のアニコムがおこなった年間支出調査によると、猫の飼育費用は1年あたり158,680円でした。猫の平均寿命は15年ほどですから、生涯にかかる費用は約240万円となります。
これはあくまで平均値です。実際の費用は食べさせるフードや猫砂などの価格によって大きく変わります。そのほかにも、ペットホテルやペットシッターなどのサービスの利用頻度、持病の有無などにも大きく左右されます。
また、大きい病気や怪我をすれば数十万円の治療費が必要になるのもよくあることです。いざというときに負担できる余裕があるかどうかも重要なポイントです。
4.毎日のお世話を欠かさずできるか
猫は犬より手がかからないといいますが、世話が楽だということではありません。
たとえば、トイレは最低でも1日2回はそうじをする必要があります。
猫はとてもきれい好きな動物で、トイレが汚れているとおしっこを我慢する子も。その結果、粗相をしたり、泌尿器系の病気になったりするリスクが高まります。
そのほかにも、猫の本能を満たすためには、いっしょに遊ぶのも飼い主さん
の大事な務めです。
長毛の猫なら毎日のブラッシングは欠かせませんし、定期的にシャンプーをする必要もあります。
猫は鋭い爪をもっていますから、引っ掻かれて怪我をしないようにこまめに爪切りをしなければいけません。愛猫の健康を守るためには、歯磨きや耳掃除などのお手入れも必要です。
犬のような散歩は不要ですが、猫もそれなりに手がかかります。疲れたからといってさぼることもできません。しっかりと猫と向き合いお世話ができるかよく考えましょう。
5.生涯お世話ができるか
猫の平均寿命は15歳です。最近では20歳を超える猫も増えています。
それだけの長いあいだ世話をつづけていれば、結婚したり、子どもが産まれたり、転勤や転職で引っ越したりすることもあるかもしれません。
あなたの生涯の中で、どんなことが起きても猫を手放さない、猫が天寿をまっとうするまで世話をしつづける、そういう覚悟が持てるか考えておくべきでしょう。
猫も高齢化すれば、病気のリスクも高くなりますし、高額な医療費がかかるケースも増えます。体が不自由になれば介護や介助も必要です。場合によっては付きっきりでお世話をしなくてはならなくなることもあります。
そんなときにも、最期まで責任を持ってお世話ができるかよく検討しましょう。
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