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犬にも歯みがきは必要?始め方のポイントやコツを紹介

動物看護士
東 詩央里
[記事公開日]  [最終更新日]
犬の歯磨きが必要なのか気になっている方もいるでしょう。歯みがきは愛犬の健康維持のために大切です。
歯みがきをしないと口内環境が悪くなるうえに、病気のリスクが高まります。

本記事では、犬の歯みがきの必要性について解説するとともに、歯みがきの始め方のポイントについてもわかりやすく解説します。
[ 目次 ]
犬にも歯みがきは必要?始め方のポイントやコツを紹介
犬の歯みがきを始めようと考えていても、何から始めたらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。なかには、犬には歯みがきの必要がないと思っている方もいるでしょう。

実は犬の口内環境では、人よりも歯や歯茎のトラブルがおきやすいんです。そのため、しっかりと歯みがきをしてトラブルをおきにくくしていきましょう。

そこで今回は、歯みがきの始め方や重要性、歯みがきのコツをご紹介します。

愛犬のお口の健康を一緒に守っていきましょう。

犬の歯みがきは必要?歯みがきしないとおきる3つのトラブル

「うちの子はドライフードしか食べていないから、歯みがきは必要ない」と考えていませんか。

犬の健康を守るためには、歯みがきは非常に重要です。歯みがきをしないと口内環境が悪くなるだけではなく、病気のリスクも高まります。

ここからは、歯みがきをしないことでおきる3つのトラブルについて解説します。

①歯石がつきやすくなる
犬の口内は弱アルカリ性で、人とは違い虫歯になりにくいものの歯石ができやすい環境です。また、人は歯垢が石灰化するのに約14日かかるといわれていますが、犬の場合は約3日〜5日で歯石ができます。

歯垢の原因は、歯と歯のあいだにたまった食べもののカスです。歯みがきをしないと、ドッグフードやオヤツなどの食べもののカスが歯と歯のあいだにたまり、そこから細菌が繁殖しやすくなります。

一度歯石が付いてしまうと歯の表面がザラザラになり、さらに歯垢や歯石が付きやすい歯になってしまいます。

②歯肉炎や歯周病になりやすい
歯垢や歯石がたまっていくと、歯ぐきの炎症が起こり歯肉炎となります。歯肉炎がさらに進行した状態が歯周病です。

歯肉炎は、歯や歯ぐきのお手入れ不足が原因でおこります。歯みがきをしていなかったり不十分だったりすると、歯肉溝と呼ばれる歯と歯ぐきのあいだにある隙間に歯垢がたまります。たまった歯垢が歯石になり、細菌が繁殖して歯ぐきに炎症が広がるのです。

歯周病は歯肉炎がさらに進行した状態です。歯周炎が進行すると、歯の周囲のあごの骨まで炎症が広がります。炎症の影響であごの骨が破壊されると、歯が支えられなくなり歯のぐらつきが出たり、歯が抜けたりします。

一度破壊されてしまったあごの骨は、再生するのが難しくなります。歯肉炎・歯周病の予防のためにも、しっかりと毎日歯みがきを行いましょう。

③さまざまな病気のリスクになりやすい
歯や口内環境が悪いと、歯の病気以外にさまざまな病気の引き金となります。歯肉溝の深くに入り込んだ細菌が、血管を伝って全身に広がり臓器にダメージを与えてしまうことがあります。

ほかにも、歯の根元に膿が溜まってしまい顔の皮膚に穴が開き、そこから膿が排泄されるケースやあごの骨が溶けてしまい骨折するケースもあります。

こういったことから、歯みがきは犬の健康を維持するためにも必要といえるでしょう。

犬にも歯みがきは必要?始め方のポイントやコツを紹介

歯みがきの始め方と練習方法のポイント

歯みがきは成犬になってから始めると、受け入れてくれるまで時間がかかります。子犬の頃から日常的に歯みがきに触れていくことで、歯みがきトレーニングもスムーズに進みます。

歯が生え始めた乳歯の頃から開始し、歯が生え揃う頃までには一通り歯みがきできるようになっていましょう。

スキンシップに慣れさせる
犬とスキンシップを取れるようになりましょう。触っていくときは、耳の付け根や首周りなどの撫でられて気持ちのいい場所から始めます。

問題なく触らせてくれるようになってから、少しずつ背中やお腹などに広げていきます。手足やしっぽといった嫌がる子が多い場所に触るときは、無理せずに触っても問題ない場所から範囲を広げていくのがポイントです。

嫌がらず触らせてくれるようになったら、おやつや少量のごはんをあげてしっかりほめます。犬にスキンシップは「楽しいもの」「嬉しいこと」と教えていきましょう。

口元を触っていく
飼い主さんとスキンシップを問題なく取れるようになってから、口元を触っていきます。嫌がったり噛んだりせずに触らせてくれたら、おやつや少量のごはんをあげてほめてください。

触る時間は、初めは短い時間で問題ありません。繰り返し行い、少しずつ口元を触る時間を伸ばしていきましょう。

犬が嫌がる場合は、すぐに中断します。嫌なことになってしまわないよう、注意しながら進めていきましょう。

歯を触っていく
口元が触れるようになったら、歯にも触っていきます。奥歯から触っていくのではなく、前歯から少しづつ触ってください。

前歯を触る際はくちびるをめくり、指で優しく触るのがポイントです。慣れてきたら触る時間を伸ばしてみたり、指で歯をなぞってみましょう。

歯みがきグッズを使っていく
歯みがきガムや歯みがきシートなどのグッズを使い、歯みがきの練習をしましょう。

歯みがきおもちゃは遊びながらトレーニングが進められるため、遊ぶことが大好きな犬にはおすすめです。歯みがきシートは指に巻いて使うものやウェットシートタイプのものがあるため、口元や歯を問題なく触れる犬におすすめです。

犬に合わせた歯みがきグッズを使い、歯みがきの練習をしていきましょう。

犬にも歯みがきは必要?始め方のポイントやコツを紹介

まとめ

犬の歯みがきは健康を維持するためにも、とても重要です。歯みがきをしないと歯石が付きやすくなるだけでなく、歯肉炎や歯周病になるおそれがあります。

また、歯みがきは成犬から始めると受け入れてくれるまでに時間がかかるため、子犬の頃からトレーニングを行いましょう。

トレーニングを行う際は、歯みがきが嫌なことにならないよう無理をせず進めていきます。犬に合わせて、焦らずに行っていきましょう。

ぜひ本記事を参考にして、歯みがきの最初の一歩を踏み出しましょう。

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