ボンベイの特徴について

漆黒に輝く引き締まった体が美しい黒ヒョウの様な猫です。

ボンベイは漆黒の体に金色の目を持つ、黒ヒョウの様な猫です。
全身は黒く輝く毛に覆われ、その中で暖色系の目が深く輝きます。

体の大きさは中型で、がっしりした筋肉質なボディを持つセミコビータイプです。
中くらいの大きさの体にやや長めの四肢、まっすぐ伸びた中くらいの長さの尻尾を持ち、筋肉質で均整の取れた体つきです。

頭は丸く顎が発達しており、丸く大きな目の色はゴールド、オレンジ、カッパーなどのいずれかです。
耳は中くらいの大きさで付け根の幅は広く、先端は丸くなっており、やや前方に傾いています。

被毛は細く短い毛が体に密生して生えて光沢があり、サテンのような滑らかな手触りです。
被毛の色はブラックのソリッドタイプのみで、真っ黒く輝く体に唯一暖色系の色の目が深く輝くのが印象的です。

ボンベイの性格について

非常に穏やかで人懐こい猫です。

見た目は黒ヒョウの様で迫力がありますが、アメリカンショートヘアの明るさと、バーミーズの人懐こさを受けついだ落ち着きのある猫で、性格は非常に穏やかで、飼い主に対する愛情が深い飼いやすい猫です。

犬や小さな子供がいても動じず、多頭飼育や他のペットとの同居にも向いているとされています。

ボンベイの飼い方（日常の世話）について

被毛のお手入れは比較的容易です。

ボンベイの毛は短毛でもつれにくいため、被毛のお手入れにはそれほど苦労しません。
週に２～３回程度、軽くブラッシングして美しい毛並みを保ってあげましょう。

運動できる環境づくりをしましょう。

落ち着きのある猫ですが、遊ぶときには非常に活発に遊びます。
運動量はやや多めですので、室内でも十分運動できるようにキャットタワーなどを設置して上下運動できるようにしたり、時間の空いた時には遊び相手をしてあげるようにしましょう。

ボンベイの歴史・起源について

黒ヒョウへの憧れからアメリカのブリーダーによって作り出された猫種です。

ボンベイは１９６０～７０年代に、「黒ヒョウの様な猫を作りたい」と考えたアメリカのブリーダーによって人為的に作られた猫種です。

黒ヒョウを目指してブラックのアメリカンショートヘアーとバーミーズの交配を繰り返しましたが、当初はなかなかうまくいかず、試行錯誤を繰り返して理想的な猫を作り出すことに成功しました。

ボンベイという名前は黒ヒョウが生息しているインドの都市、ボンベイにちなんでつけられたとされています。

ボンベイの気を付けたい病気について

比較的丈夫な猫種とされています。

ボンベイは病気の少ない比較的丈夫な猫種といわれています。

しかし、猫に一般的に多く発生する下部尿路疾患や、中高齢期に多く見られる腎臓病などには同様に注意が必要と考えられます。

排尿状態の変化や食欲、飲水量に変化がみられた場合にはできるだけ早く病院を受診するとともに、定期的に健康診断も受けるようにすることをお勧めします。

ボンベイの価格相場について

２０～３０万円程度が相場のようです。

ボンベイは日本ではまだまだ希少な品種ですが、日本にも数名ブリーダーがいます。
運が良ければペットショップでも出会えるかもしれませんが、なかなか見つからない場合にはブリーダーサイトなどからブリーダーさんにコンタクトをとって購入することを検討してみると良いでしょう。

価格は仔猫の月齢や血統にもよりますが、２０～３０万円前後が相場のようです。
稀に生まれるセーブルのボンベイはやや高額で販売されることもあるようです。

獣医師から見たボンベイを飼う際のアドバイス

肥満に気を付けましょう。

ボンベイはアメリカンショートヘア同様、太りやすい傾向があるようです。
運動不足も一因となりますが、やはり食事管理を徹底することが重要ですので、良質なたんぱく質を含んだバランスの良いフードを、一日の給与量を測って与えるようにしましょう。

また、アメリカンショートヘアほど高率に発症しませんが、肥大型心筋症にも警戒しておくようにしましょう。
定期的に健康診断を受けることが早期発見につながります。

ボンベイの飼育チャートについて

穏やかな性格で人にもよく慣れ、動物を含めた他の家族とも良い関係を築くことができる飼いやすい猫です。
大きな声で鳴くことも少なく、落ち着きもあるため、集合住宅での飼育にも向いています。
やや運動量が多めですので、十分に運動できるように環境を整えてあげましょう。