卵黄粉末（グロビゲン）について

歯みがきが苦手な子も安心のお口ケア

グロビゲンは歯周病菌の作り出す酵素、ジンジパインを中和できるリベチンを含む成分です。母乳を持たない母鶏は、卵に自分の抗体を移行させることで生まれてくる雛を守ります。その母子免疫のメカニズムを利用して、母鶏に免疫反応（ジンジパインを与えリベチンを作らせる）をおこし、その母鶏が生んだγ―リベチンを含む卵の卵黄を乾燥粉末にすることで成分を作り出します。

【執筆獣医師】葛野 莉奈
【経歴】麻布大学獣医学部卒。横浜市内の動物病院
「かどのペットクリニック」院長。

犬猫にとっての卵黄粉末（グロビゲン）とは

グロビゲンがダメージのもとである細菌に働きかけて、口腔内にダメージを与えないよう守ります。

また、卵黄に含まれる炭酸カルシウムが歯垢をとる研磨剤の働きをし、歯をより健康に維持します。

口の中の健康維持のため口を大きく開けられない、歯間が狭いという理由でケアがなかなか進まない犬のオーラルケアとしてもおすすめです。

歯周病は年をとれば目にすることの多くなる病気で、悪臭などで気付く飼い主さんが多いといわれています。

若いうちから、しっかり健康に維持できるよう、歯磨きなどのケアと併せて、内側からのケアもしてあげてくださいね。