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水を飲まないときはスープメニューで健康管理

愛玩動物飼養管理士
前田朋
[記事公開日]  [最終更新日]
季節の変わり目などに注視しておきたいのが水分補給。犬も猫も歳をとるとともに水分を摂取する量が減ってくるのですが、必要な水分量を確保しておかないと体調が維持できず、病気を引き起こす原因になります。水をあまり飲みたがらない場合は、季節の野菜を使ったスープメニューで対応しましょう。
[ 目次 ]
    水を飲まないときはスープメニューで健康管理

    犬や猫たちによって水分ってなんで必要なの?


    水は体内に取りこまれると体温を調節したり、体内でできた老廃物を排泄したりするために使われます。また細胞に酸素や栄養素を運ぶためにも水が使われます。
    ですから、犬や猫にかぎらず、すべての動物にとって水分摂取は生命を維持するために必要なのです。こうした役割を担っている水分は、たえず消費されています。たとえば、呼吸をするだけでも体内の水分は消費されているのです。ですから不足のないように補わなければ生命は維持できないのです。

    摂取させたい水分量と把握の仕方
    犬や猫の必要水分量を割り出すための計算式がいくつかありますが、ここでは計算しやすい簡単なものを示しておきましょう。
    「必要な水分量(ミリリットル)=体重(グラム)×0.05〜0.1」
    生活環境にもよりますが、犬も猫も、体重が10キログラムならほぼ500ミリリットル〜1リットルの水分が必要だと覚えておきましょう。
    どれくらい飲んでいるのかを把握するには、メモリ付きの水飲みボールに水を入れ、朝昼晩と水を替えるたびに計測をし、1日の減り具合を合計します。それを1週間ほど繰り返し、平均値をだします。面倒ですが、水の摂取量は健康状態の目安にもなりますから時間をみつけて測ってみましょう。

    おいしく水分摂取をさせるにはスープが最適


    水分不足が続くと膀胱炎や腎臓、泌尿器系の病気につながることもありますから注意が必要です。でも水を飲まないからといって心配する必要はありません。水分は飲み水だけから摂取するのではなく、食事とともにも摂取されます。たとえばドライフードをウェットフードに変えるだけでも水分摂取量は増えます。
    今回おすすめしたいのは栄養補給もできるスープによる水分摂取方法です。夏場に食欲が落ちる愛犬や愛猫のために、栄養たっぷりのスープを一品追加してみましょう。

    飼い主といっしょに食べたいスープメニュー2レシピ


    ガスパチョ(飼い主1人、大型犬1匹):チキンスープ(※鶏のモモ肉を煮込み、煮汁を漉したもの)(100cc)、トマト(1個)、バナナ(半本)、セロリ(5センチくらい)、プレーンヨーグルト(大さじ2杯)をミキサーで攪拌します。分量は味の好みに合わせて調節してください。トマトを多めにするとさっぱりとしたガスパチョに、バナナを多くすると甘くて飲みやすいスープになります。食べ慣れない愛猫は指につけて舐めさせて様子をみましょう。犬や猫用に作っておいて、飼い主用には食べる前に胡椒と塩で味を調えます。
    トマトにはビタミンA、リコピンやリノール酸が含まれています。活性酸素を減らしたり脂肪燃焼を助けたりする効果が期待できます。バナナにはエネルギーを生み出すさまざまな糖分や筋肉にとって欠かせないミネラル・カリウムが含まれています。

    キャベツスープ(飼い主1人、大型犬1匹):鰹出汁(沸騰した湯1リットルに鰹ぶし30gを入れて2分ほどおき、出汁を漉す)(400cc)、挽き肉(チキンか豚)(50g)、オリーブオイル(少々)、キャベツ(4枚)
    挽き肉をオリーブオイルで炒め、表面を焼き固めてからほぐしておきます。鍋に鰹出汁を入れ、千切りのキャベツ、炒めた挽き肉を入れ、煮込みます。キャベツがしんなりしたら完成。飼い主が食べるときは塩・胡椒で味を調えます。
    鰹だしにはミネラルが豊富に含まれ、イノシン酸といううま味成分が食欲をそそります。キャベツはジアスターゼというデンプン分解酵素を多く含んでおり、消化を助ける効果が期待されます。
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