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ペットの理学療法について

ホリスティックケア・カウンセラー
青山 信子
[記事公開日]  [最終更新日]
ペット向けの理学療法として、運動療法や、鍼灸、整体、マッサージなど様々な理学療法があります。これらの特徴をご紹介いたします。
[ 目次 ]
ペットの理学療法について
理学療法とは、高齢や怪我などの様々なる原因に対し、運動機能を維持すること、改善することが目的の療法です。
温灸や鍼を用いたり、マッサージによる筋肉の回復を目指すや、温熱や光線などを用いて施療を加えます。

ペットに対して、施療してくださる専門家は全国的にはまだ少ないかもしれませんが、もう年だから散歩を嫌がると考えられていた犬が、整体で整えたことで姿勢や歩き方が変わり、散歩に行きたがるということも多くあります。

それぞれの療法の特徴を理解することも大事ですが、うちの子「もう年だから」と考えらるのではなく、「何か問題を抱えているのではないか」と考えることが大事だと思います。

飼い主としてできることは、日々の様子を観察し、少しの違いに気がついてあげるだけで、ペットたちの生活の質が向上していくことの手伝いができるでしょう。

鍼と指圧

鍼の有効な用途としては鎮痛が最も有名です。筋肉の痙攣の軽減や、血行改善にもとても有効な手法です。
よく用いられる例として、股関節形成不全や、関節炎、軟骨炎など発症している炎症における鎮痛と炎症の低下の効果が期待できます。また消化管系の疾患の場合、血流の改善から腸の動き・消化液の流れの正常化による機能の改善が期待できます。

国際動物鍼療法学会、日本動物リハビリテーション学会、日本理学療法士学会など、日本においても鍼治療を取り入れている獣医師に相談してみましょう。
皮膚病を持つ子に不用意に鍼治療を行った場合、皮膚病が悪化するといったケースもあります。必ず専門医による施術を行う必要があります。

また不安が強い傾向の性格のペットの場合、施術を行わないほうが良い場合もあります。

指圧は鍼師の指導に基づくホームケアとして、治療を助けることができます。獣医師の指導に従ってリラックスした環境で行ってあげてください。

整体・カイロプラティック

骨格のズレが引き起こす様々な炎症を診断し、骨格を元に戻すことで健康を取り戻す治療です。
パテラ(膝蓋骨脱臼)の改善や、歩き方がおかしい、ガニ股になってきたようだなどの症状の改善に期待できます。

獣医師による診断に基づき、専門の整体師による施術が必要です。

整体と聞くと、骨をバキバキと音を鳴らして動かし、めちゃくちゃ痛い施術と思われている方も見えますが、ペットたちには、施術中の痛みはありません。そっと手をあてている程度の圧力にて整えています。

但し、他人に身体を触られることを嫌がるペットの場合は、施術は難しい場合もありますので、その場合は事前に相談されることをお勧めします。

マッサージ療法

マッサージ療法は、血行を改善します。筋肉の働きをスムーズにしていくことで、痛みの改善も期待できます。また特にリラックス効果が高いこと、血流改善が期待できます。またエストロゲンの働きを活性化させ、心身の安定に効果があります。

家庭で行われる場合も多いですが、獣医師との連携により、抗炎症作用を強化するなどの効果も期待できます。

またマッサージ療法の一つとも言われる、テリントンタッチ(T-タッチ)は、特に心身への働きが強く、訓練の場や、問題行動への改善に有効な手法です。手技にて行う方法や、バンドを使用しての手法が数々あります。

温熱療法・温灸

温熱療法・温灸は、血行を改善することで筋肉や内臓の動きをスムーズにすることが期待できます。

ペット用の温灸は、ゆったりとした暖かさでの施療を行います。人間用のお灸とは温度を含め大きな違いがあります。

すべての療法に対して-獣医師の診断

これら理学療法は、ペットたちの生活を守るための療法です。決して医学を否定するものではありません。かならずすべての治療は獣医師の診断の上に、その治療を助けるための施術として行ってください。

また素人考えでの施術の実施(見てるだけで「あれぐらいなら、私にもできる」)は大変危険です。
必ず専門家に任せるようにしましょう。

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