寝姿を見て犬の気持ちを理解しよう
実は、この犬が寝ている姿で、犬がどのような気持ちを心の中に持っているのか、犬の深層心理が分かってしまうことをご存知ですか?
そこで、犬の寝ている姿について詳しく紹介しますので、愛犬の寝ている姿を思い出して当てはめてみてください。
犬の平均睡眠時間
犬の寝姿について掘り下げる前に、まずは犬の睡眠時間について触れておきます。
犬は年齢によって平均睡眠時間が違い、最も少ない平均時間が成犬の頃となり、子犬と老犬では平均時間はほぼ同等になります。
①子犬の睡眠時間:18~20時間
子犬は自分の持っている体力を上手にコントロールすることができません。
目が覚めている間は常に全力で動き回り、体力が尽きた途端にまるで電池が切れたおもちゃのようにコテンと眠りについてしまいます。
そして、眠りについている間に使いきった体力を満タンにまで復活させますので、睡眠時間が長くなってしまいます。
②成犬:12~15時間
子犬の頃は上手にコントロールできなかった体力の使い方も、成犬になるに連れて上手に調整ができるようになってきます。
体力を全て使いきる前に、自主的に休むことをするようになりますので、それに伴い平均睡眠時間も減るようになります。
③老犬:18~20時間
老犬になってくると体の衰えと共に疲れやすくなる犬は多く、体力の復活と温存のために子犬と同等の睡眠をとるようになります。
ノンレム睡眠とレム睡眠
ノンレム睡眠とレム睡眠という言葉は、その意味自体はよく理解していなくても、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
犬の睡眠は、一見熟睡しているように見えても脳は起きている状態にあることが多く、人で例えると半分寝ているけれど周りの音はなんとなく聞こえているような、ウトウトしている状態になります。
これはノンレム睡眠となり、犬の睡眠時間の約8割はこちらに分類されます。
残りの2割の時間は、体も脳も熟睡状態に入るレム睡眠の時間に分類されます。
横向きで寝ている時
立っている時の恰好をそのまま横にしたような寝姿は、犬がとてもリラックスして安心して熟睡している時に多いとされています。
寝返りもせずにじっとこの体勢で眠っている時は、犬にとっては2割しかないとても貴重なレム睡眠の時間となりますので、声を掛けたり撫でたりせずにそっとしておいてあげることがおすすめです。
また、犬がこの体勢で寝ている時にやたらに身じろぎを繰り返したり、息遣いが少し荒かったりするような様子が見られた時には、暑さを感じている可能性があります。
お腹を出して体温調整を試みるもうまくいかずに熱がこもっている場合があるので、犬の周りの温度を確認してあげてください。
丸くなって寝ている時
尻尾で自分の顔を隠すようにくるんと丸くなっている寝姿は、冬場など寒さを感じている時に多いとされています。
寒い空気に自分の体温が奪われないようにと、犬はなるべく表面積を減らそうとしてコンパクトになろうと努力しています。更に、寒さを最も感じやすい鼻先などの顔周りも、尻尾で覆い隠そうとしています。
但し、寒くもない時にこの姿で寝ている時は、不安・緊張・警戒を抱いている可能性が高いです。
自分の一番の弱点であるお腹を隠すことで、自然と身を守る体勢をとっています。
体調不良を感じている時にもこの姿で寝ることが多いので、この寝姿の犬を見掛けた時には、単純に寒いだけなのか・何か不安なことがあるのか・体の具合が悪くはないのかなど、気にかけてあげるようにしてください。
伏せの体勢で寝ている時
犬の寝姿として見掛けるのは、大半がこれではないでしょうか。
犬がこの体勢でいる時には、目を閉じていたとしても熟睡はしていません。少しでも物音がすれば、すぐに目を開けて行動を開始することが可能です。
また、丸くなっている時と似ていて、被毛が比較的薄く寒さを感じやすいお腹を隠すことで、体温が逃げないようにしています。
仰向けの体勢で寝ている時
お腹を丸出しにして無防備な体勢で寝ている時には、犬は最上級にリラックスしている時です。
両足を突っ張ったように上に伸ばしている姿を見掛けることもあるかと思います。足に力が入っていて、とてもリラックスしているようには見えないかもしれませんが、犬にとっては本当に心が許せて心穏やかに過ごせると感じている姿でもあります。
仰向けではなく、へそ天と呼ばれることもある寝姿です。
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