犬の健康に役立つ食材豆知識〜パセリ〜
パセリに含まれる栄養とは?
単なる野菜というより薬草やハーブとして効果が認められているパセリには、さまざまな栄養素がバランスよく含まれています。まずは、その栄養素をご紹介します。
●βカロチン:アンチエイジング効果が高いβカロチンが人参と同じぐらいの量が含まれています。
●ビタミンC:野菜の中でもトップレベルのビタミンCを含んでいます。
●ビタミンB群:ビタミンB1、B2によって、健康な皮膚・被毛が作られます。また、疲労回復、眼精疲労にも効果が期待できます。
●鉄分:精神状態を安定させてくれる鉄分は、野菜の中でもトップクラスの含有量があります。
●カルシウム:犬にとっては大切な栄養素であるカルシウムも豊富に含まれています。
●アビオール:パセリ特有の香り成分の一つで、腸内の有害細菌の繁殖を抑え食欲増進効果があります。
●カリウム:犬にとっては大切なミネラルで、老廃物の排泄を促したり体内の水分調節を行う役割があります。
●クロロフィル:緑色の成分クロロフィルは、脱臭効果や血液浄化作用があります。
●ピネン:香り成分の一つであるピネンには、消化促進、防腐・消臭効果があります。
パセリならではの栄養効果は?
あの小さな中にたくさんの栄養成分が含まれているパセリには、特徴的な効能があります。筆頭に挙げられる栄養素βカロチンは、活性酸素を除去してくれる働きをします。また、ビタミンCと一緒に摂取することで、皮膚や血管を若々しく保つ効果や血液を浄化してくれる効果があり、アンチエイジング効果を期待できます。そして、パセリの香りの主成分であるアビオールとピネンは、食欲を促進しまた消化を助ける働きをします。防腐、消臭効果もあるので、口臭予防、体臭予防に効果的です。さらにクロロフィルには、デトックス効果や抗がん効果も期待できます。
繊細な葉の中にたくさんの栄養が!
パセリの栄養効果を見ると、魚料理や肉料理の付け合わせとして使われるには、意味があることがわかります。動脈硬化予防、食中毒予防の効果に加え、利尿作用により老廃物を除去してくれるため関節痛や膀胱炎などの症状に効果があります。また、脂質やたんぱく質の消化を助け腸内環境を整えることから免疫力アップ、ダイエット効果、健康な皮膚の維持、アレルギー疾患の予防などの効果も期待できます。パセリが「浄化の象徴」と言われる意味がわかりますね。
犬に与えるには?
一般的に言われているパセリは、モスカールドパセリと言われる種類で葉が細かく縮れているタイプです。最近では、縮れのない平らな葉のイタリアンパセリもよく見かけるようになりました。どちらも栄養素的にはあまり変わりはありませんが、イタリアンパセリの方が香り成分が少ないと言われています。犬には、どちらの種類でも生で与えて問題はありません。細かく刻んでフードにトッピングしたり、他の野菜と一緒にスムージーにするなど食べやすい方法を選んであげてください。総合栄養食と言われるほどの栄養素を含んでいるパセリ、お皿の片隅に残っていたら、ぜひ犬に与えてあげてください。なお、解毒作用が強いため妊娠中の犬に与える時は注意が必要です。また、食べ過ぎると下痢をすることもあるので様子を見ながら量を決めるようにしましょう。
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