犬のお手入れ
お手入れはワンちゃんの異変にいち早く気が付くチャンスです。毎日のお手入れで健康管理して上げましょう。
しかし、一番大切なお手入れは飼い主さんが毎日してあげる小さなことです。
その毎日のお手入れが、ワンちゃんの異変に気が付き、病気やケガの早期発見につながるのです。
早期発見はワンちゃんの寿命を長くすることが出来ます。
飼い主さんとワンちゃんが少しでも長く一緒にいられるために、毎日のお手入れをおすすめします。
歯磨き
歯磨きは人間だけの習慣ではありません。
動物園のカバがデッキブラシのような大きな歯ブラシで飼育員さんに洗ってもらっている所を、テレビで見たことがあります。
同じように歯磨きはワンちゃんにとってもとても大切です。
口臭が酷くなるだけでなく、虫歯になったりします。
また、ワンちゃんは歯垢が出来ると3~5日で歯石になってしまいます。
成犬の3歳以上の7~8割が歯周病だというデータがあります。
歯周病の原因は歯垢の中の細菌だと言われます。
悪い菌だと、腎臓や肝臓などの臓器へ侵入し、悪さをする事もあります。
でも、突然口の中に歯ブラシを入れられたら、ワンちゃんだってびっくりして拒否したくなりますよね。
仔犬の頃から、口の周りなど口に触られる事に慣らし、口の中に指を入れられる事にも徐々に慣らします。
慣れて来たら、指にガーゼを巻いて、口の中を拭いて上げます。
それにも慣れて来たら、ワンちゃん用の歯ブラシで、最初は遊びながら口の中に入れる事に慣れさせ、それから磨いて上げるようにします。
市販されている歯磨きガムなどで歯石を取り除く事も一つです。
そうする事で健康な歯を保ち、老犬になっても美味しいご飯を食べる事も出来ます。
食事は健康維持への基本です。
歯の健康を守って上げましょう。
耳掃除
耳が汚れているかどうか、週に1度チェックして上げましょう。
汚れているようなら、市販の耳用のローションなどを使って優しく拭いて上げて下さい。
その時はあまりゴシゴシ強く拭かないよう気をつけて下さい。
特に垂れ耳ワンちゃんは特に気をつけて下さい。
耳が垂れているので、耳の中が湿っていて蒸れてしまったり、垢が溜まりやすい耳環境にあります。
お手入れの時に、においや耳垢の色、皮膚の色をチェックしましょう。
においもなく、耳垢は黄色く、皮膚がピンク色なら心配いりません。
異変を感じたら獣医師さんに診てもらうといいですね。
早期発見なら簡単な点耳薬で済みます。
ブラッシング
ワンちゃんの毛には「シングルコート」と「ダブルコート」と2種類の生え方があります。
シングルコートのワンちゃんは比較的毛が長く、抜けにくい犬種に多いです。
抜けにくいのは飼い主さんにとってありがたいのですが、毛が長いので絡まり毛玉になりやすいので、こまめなお手入れが必要です。
コームなどでほぐれないような毛玉はカットして上げた方がいいです。
酷い場合はトリマーさんなどプロにお願いしましょう。
ダブルコートのワンちゃんはアンダーコートとオーバーコートの2層になっているので、春と秋の2回生え変わる換毛期があります。
ちょっと撫でたら毛が抜けたなんてタイプはこちらのワンちゃんです。
どちらもブラッシングは必要です。
それぞれのワンちゃんにあったタイプのブラシを用意して上げましょう。
ブラッシングをする事で、毛並みや艶が良くなります。
毎日のブラッシングで、ワンちゃんとのコミュニケーションにもなります。
ブラッシングしながら、ワンちゃんの体をチェックする事で、皮膚などの異変に気付く事も出来ますね。
小さい頃からブラシに触れられる事に慣らせる事が大切です。
スキンシップで早期発見
ワンちゃんは痛かったり、具合が悪くてもそれを伝える事が出来ません。
気が付いたらぐったりしていたり、怪我したところが膿んでしまったりしては可愛そうですね。
トイレを失敗しちゃったりは仕方ないけど、病気やケガとなると仕方ないでは済みません。
毎日のお手入れする時間が、ワンちゃんとのコミュニケーションの時間になり、信頼関係を築く時間にもなります。
初めは大変に感じるかもしれません。
最初からあれもこれもと頑張ると負担に感じ、続かなくなります。
全部毎日やらなくてもいいんです。
耳の手入れは週に1度だったり、ブラッシングは1日置きでも大丈夫です。
たまにはさぼったていいのです。
お手入れはさぼっても、毎日触れて上げる事なら簡単ですよね。
ワンちゃんが痛いと感じるところを触れば、嫌がったり、ピクッと反応したりします。
いつもと違う反応に気が付くには、毎日のコミュニケーションがとても大切になります。
毎日ワンちゃんの顔や行動を見て上げれば、異変があればきっと気が付きます。
ワンちゃんは飼い主さんが頼りです。
飼い主さん自身が後で後悔しないためにも、是非お手入れは心掛ける事をおすすめします。
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