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動物病院に行く時に知っておいてほしいことー犬編

獣医師
高木俊輔
[記事公開日]  [最終更新日]
動物病院に限ったことではないかもしれませんが、色々聞こうと思っていたのに、相手を目の前にすると頭が真っ白になってしまったり、聞きたかったことの内容を忘れてしまったという経験はありませんか?特に動物病院は、継続して病気の治療のために通院していない場合は頻繁に通う場所ではないため、一回聞き忘れてしまうとそのままになってしまうこともあるようです。それだけではなく、この準備をしておけばもっと診察がスムーズに進んでいたのに…ということもあるかもしれません。そこで今回は、ペットオーナーの方々に動物病院に行く時に知っておいてほしいことを解説します。
[ 目次 ]
動物病院に行く時に知っておいてほしいことー犬編
動物病院に行く理由は、大きく分けるとワクチン接種やフィラリア・ノミ・マダニ予防薬のような予防医療、心臓病や皮膚病の治療のような定期的な通院、突然具合が悪くなってしまった場合の通院、手術、などがあります。予防医療の場合は犬も体調がいいことが多いため、困っていることは少ないかもしれません。定期的な通院の場合は、その時聞き忘れても次回までに思い出しておけばいいでしょう。手術はその前に色々と話をしていることと思われます。ということで、ご家族が一番慌ててしまうのは、突然具合が悪くなってしまった場合です。そこで、様々なケースを想定して、それぞれに準備をしておいてもらいたいことを挙げてみます。

下痢をした、吐いたなどの消化器症状

いつから症状が出ているか、その回数は、元気や食欲はあるか、を確認しましょう。どの症状もそうですが、いつから症状が出ているのか、どの程度の回数なのかを確認しておくことはとても大事です。例えば下痢をした場合の診察では、回数や体重の変化、排便の仕方によって問題があるのは小腸なのか大腸なのかを推測します。元気や食欲の有無によって、追加検査が必要なのか、治療は対症療法でいいのか緊急性が高く集中治療が必要なのかを判断します。吐いている場合は何を吐いているのかも大事です。食べ物を吐くのか、胃液のような液体を吐くのか。食事の時間との関連も重要です。食べてすぐに吐くのか、空腹時に吐くのか。また、便や嘔吐物はできるだけ持参しましょう。

オシッコが出にくい、血尿したなどの泌尿器症状

いつから症状が出ているのか、排尿の回数、1回あたりの排尿量を確認しましょう。尿が作られていなかったり、作られていても詰まってしまって出すことができない状態というのは命に関わることもあります。併せて元気や食欲の有無も確認しておきましょう。また、泌尿器症状の場合、尿検査が必要になることが多いです。状態によっては病院で採尿してもらうこともありますが、可能であれば家で尿を採取して持参しましょう。この時に注意してもらいたいのは、尿検査を行うためには尿は液体の状態で採取しなければならないということです。尿が染み込んだ状態のペットシーツでは検査ができません。

異物誤飲を疑う場合

いつ誤飲したのか、何を誤飲したのか、誤飲してから吐き気がないかを確認しましょう。実際に誤飲したものを確認できたら、同じものを持参しましょう。異物の形や大きさによって、薬で吐かせる催吐処置が適応になるかどうかが異なります。尖っているものやあまりにも大きなものは内視鏡や開腹手術によって摘出することがあります。「物がなくなったから犬が誤飲したかも」ということで来院される方もいます。その場合、病院ではレントゲン検査やエコー検査などを行って体内に異物があるかどうかを確認します。それで確定できない場合はバリウムを飲ませて、数時間かけて検査を行うこともあります。その結果異物がないということもあるため、まずは落ち着いて家の中を探してみましょう。

ケイレンした、失神したなどの神経症状

いつから症状が出てきたか、神経症状の持続時間、症状が出た時の状況(興奮した時とか)を確認しましょう。神経症状は正確に症状を表現することが難しいため、動画を撮影して獣医師に確認してもらうことは非常に有用です。

跛行した、足を挙げっぱなしにしているなどの整形外科症状

いつから症状が出てきたか、症状が続いているのか、どういった時に症状が出るのかを確認しましょう。症状が続かない場合は動画を撮影しておくといいでしょう。動画が撮れない場合は、4本ある足のうち、どの足に異常があるのかを確認しておきましょう。

咳がひどい、呼吸状態がおかしいなどの呼吸器症状

いつから症状が出てきたか、一度症状が出るとどのくらいの時間続くのかを確認しましょう。こちらも動画による確認が有用なので、可能であれば撮影しておきましょう。

最後に

動物は言葉を話せないため、異常を正確に診断するためには症状の経過、身体検査、血液検査や画像検査といった情報が必要になります。このうち、症状の経過に関してはご家族の方にしか分からない情報です。しかしながら、突然の動物の異常にはついつい気が動転してしまうものです。普段から状態を客観的に把握する練習をしておきましょう。

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