シニア猫のお留守番で注意したいこと
シニア猫のお留守番で注意したい食事の管理
シニア猫のお留守番で注意すべきことのひとつに食事の管理があります。シニアになると、1回の食事量に変化が起きます。1回に多くの量を食べることができなくなり、少量ずつ食べることも多くなります。
長時間のお留守番をさせる場合は、様々な場所にフードを置いて、少しずつでも食べることができるようにしておくとよいでしょう。いつもと同じフードを給餌器に入れてタイマーを設定するなどして、食事ペースに変化が生まれないように工夫してあげることもよいでしょう。
シニア猫は、食事量が多くなって吐き出しや嘔吐が続くと体力も奪われてしまいます。できる限り、いつもの食事をいつものペースで食べることができるように注意してあげましょう。ただし、フードを置いていく場合、特に夏は傷んでしまわないよう注意も必要です。
シニア猫のお留守番で注意したいトイレ環境
シニア猫のお留守番では、トイレの管理も非常に重要です。一緒に暮らしている猫がシニアになると、排泄回数に変化が起きる、トイレの汚れにすごく敏感になる、なかには今までとは違う場所で排泄をしてしまうなど、トイレに関する様々な悩みを抱える飼い主さんも多いものです。
まずは、排泄回数の変化においては、泌尿器系の病気が影響している場合もありますので、日ごろから注意しておくようにしましょう。トイレに何度も行く、多飲多尿、排泄時に痛がる、血便血尿など、健康チェックをする上でも排泄の確認はするようにしましょう。
お留守番をさせる場合は、トイレは多めに準備しておくことが大切です。トイレの汚れに対して敏感な猫の場合は特に注意が必要です。関節に痛みが出ている場合や筋力が低下している場合は、トイレの段差が思わぬ障害になってしまうこともあります。低めのトイレに変えたり、ステップやスロープをつけてあげるなど、猫が安心してトイレに行けるよう工夫をしましょう。
シニア猫のリラックススペース
猫はよく寝るものですが、シニア猫になると睡眠時間はより長くなり、1日の大半を寝て過ごすことも少なくありません。そんなシニア猫にとっては、ベッドも環境もとても大切になります。安心して寝られるスペースがあることは、シニア猫にとってリラックスできる時間がより長くなります。
猫が大好きな毛布やフリースなどを敷いておくことは、お留守番をさせる際にも猫の安心に繋がります。また、飼い主さんのにおいが好きな猫もいますので、Tシャツやタオルを置いておいてあげると安心する場合もあります。また子猫の頃から大好きなぬいぐるみを抱えて眠る猫もいます。
いずれにしても、お留守番時も安心して眠ることができるよう環境を整えてあげる必要があるのです。キャットタワーの上にベッドがあると、時には上ることができなかったり、落下事故の原因になってしまうこともあります。タワーの上だけなく、低めの場所にもベッドを設置したり、ステップをつけるなど工夫してあげるとよいでしょう。
シニア猫のお留守番で注意したい環境
シニア猫が安心してお留守番できるようにする為には温度管理も非常に重要です。シニアになると、体温調節がうまくいかず、暖かくなっても、猫は寒がっているということも少なくありません。猫用のホットカーペットや湯たんぽ、空調をうまく使って、猫が快適に過ごすことができる環境を整えてあげるようにしましょう。ただし、ホットカーペットや湯たんぽを使用する場合は、低温やけどしないように注意しましょう。
シニア猫のお留守番は、環境の変化のない自宅でゆっくりと過ごさせてあげたいものです。しかし、体調の変化や病気の悪化など気をつけなくてはいけないこともたくさんあります。シニア猫のお留守番が長時間、また長期に渡る場合は信頼できる方に、猫の様子を見に来てもらえるようにお願いしてみてもよいでしょう。
ペットシッターやキャットシッターを利用し、専門の方にお世話をして頂くことも安心に繋がります。特に食事が1日に数回必要な場合、トイレの掃除や介護が必要な場合は、専門の方に頼むことで心理的な負担を軽減することもできるでしょう。
安心してお留守番させるためにできること
シニア猫をお留守番させる場合は、お部屋の環境を整え、危険な場所をできる限り排除していく、安心して普段通りの生活ができるように日ごろから準備をしておくことが大切です。そのうえで、信頼できる方に来て頂き、猫の様子を見てもらうことは、飼い主さんの安心に繋がります。
シニア猫にとっても、いつもと違う環境で過ごすよりも安心できる自分の居場所でゆっくりと過ごすことができれば、ストレスなくお留守番できるでしょう。最近では、スマートフォンのアプリと連動して、ペットの様子をチェックできる監視カメラも販売されています。こういったものを使って、猫の様子を確認しながら、お留守番をさせ、万が一何か変化があった場合には、お世話をお願いしている方に駆けつけてもらうなど、対策を講じたうえでお留守番をさせることも大切です。
シニア猫のお留守番させなくてはいけないという場面が突然やってくることもあります。日々変化していく猫の様子に合わせて、安心してお留守番をさせることができるように、日ごろから準備しておくとよいでしょう。
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