犬が懐かないのはなぜ?意外と忘れがちな「会話」とは
SNSで見かける様にべた慣れさせるに、どのような方法があるのでしょうか。
そんなお悩みの方に見られる落とし穴が、愛犬との「会話」です。
この記事では、愛犬に懐いてもらえない方が意外とやっていない「会話」について詳しく紹介します。
SNSなどでは、ベタベタに懐いているワンちゃんを目にすることも少なくありません。
愛犬が懐かないことを、性格や犬種の問題だからと諦めていませんか?
実は、愛犬が懐かないとお悩みの方の多くは、愛犬と会話をしていないことが挙げられます。
では、実際に愛犬と会話をすることは、懐くこととどのような関係性があるのでしょう。
この記事では、愛犬が懐いてくれない方に向けて、会話をすることで得られるメリットを紹介します。
愛犬が懐かないのはなぜ?
愛犬が飼い主さんに懐いてくれない原因は、一つではありません。
・お世話をしっかりしない
・散歩に連れて行かない
・ご飯をきちんと与えない
・遊ぶ時間が少ない
・リーダーシップが確立できていない
このような理由が原因の場合は、まずそれぞれの解決策が必要です。
理由が明確な場合は別として、毎日しっかりお世話をして心から可愛いがっているのに懐いてもらえない、ほかの人に懐いてしまう場合には、言葉かけがうまくできていないケースが考えられます。
愛犬と日常的に会話をすることは、愛犬と心の距離を縮める意味で非常に重要です。
では、会話と懐いてもらうことにどのような関係があるのか、詳しく紹介します。
愛犬とのコミュニケーションに欠かせないのは「会話」
犬は元来群れで生活をする生き物です。
そのため、リーダーの言うことは絶対であり、リーダーに認めてもらう、褒めてもらうために一生懸命仕事をするという習性があります。
リーダーのご機嫌を伺うために、犬は表情や声のトーンを良く観察しています。
ですから、人間の元で飼育される場合は、飼い主さんの表情や声を良く観察しているということになります。
いつもしかめっ面をしていたり、あまり話しかけない、叱るときだけ声をかけていたのでは、犬は飼い主さんに良いイメージを持たないことでしょう。
ましてや、近くにニコニコと笑顔で良く話しかけてくれる人がいれば、そちらに懐いてしまうのも納得できます。
明るい声で話しかければ自然と笑顔になりますし、叱る時には声のトーンは低く、表情も怖くなってしまいます。
これらの仕草にとても敏感な犬にとって、飼い主さんからもらう言葉はとても深い意味があるのです。
叱るときだけ声をかけていませんか?
懐いてくれない方の一因に、「叱る時だけ声をかける」方が目立ちます。
表情や声のトーンを大切にする犬にとって、叱る時だけ声をかけていたのでは「怖い」「嫌だ」という印象しか持てません。
特に叱る時に愛犬の名前を呼んでしまうことは、愛犬にとって名前そのものを嫌な思いにさせてしまうので注意が必要です。
叱る時に声かけをすることも大切ですが、その場合は「ダメ」「ノー」など決められたワードを使用するようにしてください。
また、悪いことをやめたときや我慢できたときに褒めてあげることも忘れてはいけません。
犬はリーダーに褒められることを何よりの喜びとします。
だまっておやつをくれるよりも、「偉いね!」「おりこうだね!」と笑顔で撫でてあげたほうが、愛犬は飼い主さんに認められたという充実感を得ることができるでしょう。
犬はとても賢く、人の感情に左右される生き物なのです。
心の中で思っていても、愛犬には伝わらない
懐いてくれないとお悩みの方は、「可愛がっているつもり」という方も多くいらっしゃいます。
実際大切な家族として非常に可愛がっていても、言葉かけができるのとできていないのとでは、懐かれ方に差が出てしまいます。
愛犬は感情を読み取る一つの手段として、声のトーンで判別しています。
話しかけない人は、話しかけてくれる人に比べ判別が付きにくく、感情を読み取ることが困難です。
感情が分かりにくい人に、心を開く気持ちになることは難しいですよね。
心の中でいくら可愛いと思っていても、それを言葉に出さなければ、せっかくの想いも愛犬に伝わりづらくなってしまうのです。
このことは、両者にとって損なことでしかありません。
会話の内容は人に話しかけるように自然なもので良い
今まであまり話しかけをしなかった方が、いざ話しかけようとすると何を話していいか迷ってしまいがちです。
会話の内容は、些細なことで構いません。
犬は言葉の意味までは理解することができないため、重要なのは声のトーンと表情にあります。
犬相手に話しかけるのは気恥ずかしいという方もいるかもしれませんが、相手を人間だと思ってさりげないことでも口に出してみましょう。
例えば日常会話だけでも、たくさんの言葉があります。
・おはよう
・いい天気だね
・今日はお散歩日和だね
・ご飯だよ
・美味しい?
・お散歩に行こう
・景色や建物など「あれを見てごらん」
・車は危ないから気をつけようね
・お散歩楽しいね
・一緒に遊ぼう
・今日は何をして遊ぶ?
・ブラッシングをして奇麗にしようね
・いい子だね
・可愛いね、大好きだよ
・今日も一緒にいてくれてありがとう
・おやすみ
などなど、様々な言葉が浮かんできます。
会話の中では、もちろん愛犬の名前を呼んであげてください。
近くに良く話しかける方がいれば、その方の会話を観察してみるのもいいでしょう。
慣れてくると、思ったことがするすると口に出るようになりますよ。
愛犬を言葉が通じない動物だと思うのではなく、しっかりと口に出すことで今この人は楽しいんだ、嬉しいんだと理解してくれる家族だと思うことが重要です。
まとめ
愛犬は感情を読み取るために、表情や声のトーンをとても大切にしています。
愛犬に懐いてもらえない方の中には、犬に話しかけるなんて気恥ずかしくてできない、という方が多くいらっしゃいます。
しかし、話しかけないということは感情が読み取りにくいため、愛犬は心を開きにくくなってしまいます。
飼い主さんは日ごろからスキンシップの一環として、ささいなことでも愛犬に語り掛けることが、懐いてもらうために重要なポイントです。
叱る時ばかり声を発していませんか?
この行為は愛犬との距離を遠ざけてしまう大きな原因です。
毎日愛犬に明るい表情で気持ちを伝えてあげましょう。
犬はとても賢い生き物ですので、言葉の意味は理解できなくても、飼い主さんの気持ちをしっかり理解してくれるはずです。
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