猫にまたたびはダメ?またたびの注意点と使い方
またたびは植物の木であり、またたび科またたび属に分類されます。
古来より猫にまたたびという言葉があるように、猫がまたたびの臭いを嗅ぐと陶酔したような反応を見せたり、ぐにゃーと脱力してリラックスしているような行動を見せます。
しかし、またたびの使用には注意が必要であり使い方のポイントがあります。
使い方を誤ると体調不良の原因にもなるため、要点を押さえて使用することが大切です。
またたびの使用方法についてとポイントを紹介します。
コミュニケーションツールとして有効に活用するためのヒントにして下さいね。
猫はなぜまたたびに反応するの?
猫のおもちゃやおやつなどには、またたびの粉末やケージやベッドにスプレーして使うまたたびのスプレーが販売されています。
猫がまたたびを嗅ぐことにより体内に取り込むと、猫の上あごにあるヤブソン器官(フェロモンを感知する器官)がマタタビラクトンやアクチニジンといったまたたび特有の成分に反応します。
これにより中枢神経が麻痺するため、猫によっては転げ回ったり興奮したりと陶酔したような反応を見せます。
中枢神経が麻痺すると聞くと良くない印象もありますが、一時的なものであり依存性などもほとんどないとされています。
またたびが猫に作用するしくみを紹介しましたが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?おもなまたたびの効果について紹介していきます。
猫にまたたびを使う効果3選
猫にまたたびを使用することで酔っ払いのような状態になったり、興奮作用があるまたたびですが猫の身体には具体的にどのような効果があるのでしょうか?またたびの効果を3選紹介します。
①リラックス作用
またたびを使用することにより猫は陶酔状態に近い反応をします。
脳が刺激されるため、リフレッシュすることが可能です。
さらには、興奮し活発に活動することにより運動不足の解消やストレス発散にも効果がまだ期待できます。
身体を動かすことにより、血流がよくなり新陳代謝が促されるため健康な身体づくりの役に立ちます。
適度な運動は健康維持にも欠かせないものですので、アクティブに愛猫に活動して欲しいときにはまたたびはおすすめです。
②身体の活性化
上記の作用と少し似ていますが、またたびを嗅ぐことにより興奮状態となって元気になることで食欲増進や活発な動きを期待することができます。
特にシニア期の筋力が衰えてきてしまう猫などにもまたたびは効果を発揮します。
またたび入りの餌を食べることにより食欲が増進されてよく食べてくれる可能性もあります。
一点注意したいのは、食欲不振は病気などが原因の場合もあるため異常を感じたらすぐに動物病院を受診すると安心です。
③飼い主さんとのコミュニケーション
またたびの成分により脳が刺激を受けてより行動的に飼い主さんと遊べるようになります。
飼い主さんがおもちゃなどで遊びに誘っても、動くのが億劫でなかなか遊びに乗ってくれないなどのマイペースな愛猫におすすめです。
またたびの成分で脳が刺激されるので、アクティブに飼い主さんと遊んでくれる可能性があります。
さらには、リラックス状態にある時などでなでるなどのふれあいもしやすく双方にとって友好的に濃密なコミュニケーションをとることができます。
猫は警戒心が強いためなかなかお腹の下や鼠蹊部、脇の下など触らせてくれません。
またたびでリラックスしている時ならば普段は見ることができない部位を触ってしこりなどがないか健康チェックすることができます。
日々のコミュニケーションツールとしてもまたたびは有効です。
またたびを利用するときの注意点は?
またたびは猫に様々な効果をもたらしてくれるアイテムですが、常用するようなものではありません。
ここぞというときにたまに使うことで効果を発揮するものです。
さらに毎日使用していると、猫がまたたびの成分に慣れてきてしまいあまり反応してくれない可能性もあります。
最初にまたたびを愛猫に使用する時は特に注意して少量ずつ与えて様子を見ながら量を調節することが大切です。
またたびは安全性の高い植物ですが、血管の拡張作用もあり呼吸困難になってしまう可能性もあります。
特にてんかんなどの持病がある猫や抵抗力の弱いシニア猫がまたたびを使用する場合には、十分注意して下さいね。
またたびのパッケージに書かれている用量・用法を正しき守って使用することが絶対条件です。
また、またたびはすべての猫に効果を発揮するわけではありませんので愛猫の様子を見ながら使用しましょう。
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