子犬のお散歩デビュー、用意したいことや注意点は?
社会化期の子犬に大切な散歩
生後1~4ヶ月頃の子犬は「社会化期」という大切な時期です。感受性の高いこの時期に、外に出て家族以外の人や他の犬と会う、いろいろなものを見る、触れる、匂いを嗅ぐなどさまざまな刺激を受けることで社会性が高くなります。
またストレスへの耐性もつき、人大好き、他の犬大好き、お散歩大好きになり、安心して暮らしていくことができます。
ワクチン接種前は抱っこで散歩
そう聞くと今すぐにでも外に連れ出したくなるかもしれませんが、外を歩かせるのはワクチン接種の2回目が終了してからです。無防備に野原や公園を歩かせると、感染症にかかるリスクが高まります。しかしじっと家で過ごしている必要はありません。
子犬を落とさないようにしっかり抱っこして、最初は家の周りを歩いてみましょう。遠くまで行く必要はなく、短い距離で大丈夫です。重くて腕が疲れる場合は、犬用のスリングなどを使ってもいいですね。体に負担にならないスリングを選んでください。
小鳥、子ども、他の犬、自転車や自動車など子犬にとって刺激がいっぱいです。何を見ても「いい子だね」とほめてあげましょう。刺激のたびにおやつを与えて「散歩は楽しい」ということを教えます。怖がったら無理をせず、引き返してください。
首輪やハーネス、リードに慣れさせておく
「2回目のワクチンが終わった、さあ散歩だ!」といきなり首輪やハーネス、リードをつけると子犬は驚いてしまいます。首輪やハーネス、リードが怖いものだという印象を与えてしまうかもしれません。
あらかじめ用意しておいて、いつも子犬に見せておきましょう。慣れてきたら首輪やハーネスをつけて家の中を歩きます。首輪やハーネスは、子犬がおやつを食べている間につけるのがおすすめです。
元気いっぱいの子犬に1人でつける場合は、冷蔵庫などツルツルしたところにペースト状の犬用おやつを塗ります。子犬がそれを舐めている間に、つけてしまいましょう。子犬の頭の高さに合わせて塗ることがポイント。この方法はお手入れなどにも使えるので、試してみてください。
首輪やハーネス、リードは子犬の体が大きくなるのに合わせて、ぴったりのものを用意してくださいね。
最初は家の周りを歩くところから
始めから張り切って遠くに散歩に行くと、怖がって歩かなくなる可能性もあります。最初は家の周りを歩く程度にとどめましょう。リードは決して引っ張らず、常に少し緩めて歩きます。
元気のいい子犬や、好奇心旺盛の子犬はどんどん先に行こうと引っ張るかもしれません。引っ張り返したくなりますが、飼い主さんはそのまま立ち止まってください。子犬は飼い主さんのところに戻ってきます。そうしたらたっぷりほめてあげましょう。突然走り出すことに備え、リードは常にしっかり持っていてくださいね。
いろいろな経験をさせよう
引っ張らずに歩けるようになったら、いろいろなところを歩かせます。土の上、草の上、マンホールの上などを体験させてあげましょう。ちゃんと歩けたらほめてくださいね。散歩コースも日によって変えて、刺激を与えます、怖がったら無理をせず、子犬が落ち着くのを待ってください。決して叱らないようにしましょう。
近所の人に子犬の名前を呼んでもらったり、おやつを与えてもらったりするのもおすすめです。他の犬に出会ったときは、リードを付けたまま挨拶します。必ず飼い主さんに確認をとってから近づけるようにしてください。相性が悪そうだったら、無理に挨拶しないようにします。
<おすすめ動画>
<関連記事>
お散歩中の匂い嗅ぎで注意する事ワンちゃんはお散歩中に色々な所の匂いをクンクンと嗅ぎまわりますね。大切な行為だけど、安全なのでしょうか? そんな飼い主さんの心配や疑問を解決します。
<関連記事>
室内飼育の小型犬にも散歩は必要?散歩の効果や必要時間など紹介室内飼育の小型犬や超小型犬の運動は、散歩に行かなくても家の中だけで十分足りるような気がします。 そんな小型犬でも、散歩に連れて行った方が良いのでしょうか。 散歩をすることは犬にとって運動以外にもメリットがあるのか、また、散歩に行かないことで起こるデメリットも気になります。 この記事では、小型犬や超小型犬に散歩は必要なのか、散歩の必要性や得られる効果などをまとめました。
<関連記事>