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老犬のお世話は大変?!シャンプーやお散歩のお悩み、解決します

動物看護士
西村 杏奈
[記事公開日]  [最終更新日]
最近では犬たちの寿命は12~15年と長生きになっています。獣医療が進歩しただけでなく、犬たちが家族の一員として大切に扱われていることが大きな理由の1つです。老犬に近づいてきたら、どんなことに気をつけてあげれば、愛犬は過ごしやすいのでしょうか。
[ 目次 ]
老犬のお世話は大変?!シャンプーやお散歩のお悩み、解決します
一般的に小型犬や中型犬は8~10歳、大型犬は7~8歳頃から老犬と言われています。ですが、犬にも個体差があるため、同年齢でも全く同じ状況とは限りません。最近なんだか歳をとったな…と、飼い主さんがそんな風に感じた時が老犬に近づいているサインです。今回は老犬との暮らし方のポイントやお世話が楽になる方法をお伝えします。

老犬のお悩み5つ

老犬の飼い主さんのお悩みで多い問題は以下の5つです。

・ごはんを食べにくそうにしている
・トイレを失敗するようになった
・散歩で歩くペースが落ちた、行きたがらない
・シャンプーはどのくらいのペースで行えば良いのか
・飼育環境のバリアフリーについて

老犬になると、視力、聴力、嗅覚などが低下します。そのため、物にぶつかったり、反応がにぶくなったり、フードの食いつきが悪くなることがあるのです。

散歩やシャンプーは若い頃と同じように行ってもいいのか、気になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。愛犬が、安心・安全に過ごすことのできる環境の作り方についても、1つずつ順番にお話ししていきます。

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食事のサポート

老犬になると、食事の時の態勢が辛くなってしまうことがあります。
犬は体重の7割を前肢で支えているため、筋力が低下してくると前肢が開いて滑ってしまい、上手く食事をすることができません。

それ以外にも歯石や歯周病などの口内トラブルが原因で、痛みや違和感から食事を嫌がってしまう場合もあります。
前肢が滑ってしまう場合は、犬の首の角度が地面と平行に近くなるように、食器の位置を高くしてあげてください。

ペットショップでは、木製のフード専用スタンドも販売されていますが、お菓子の箱などを使うと、低コストで試すことができるのでオススメです。飼い主さんに時間があるときは、食器を手で持って支えてあげても良いですね。

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トイレのサポート

老犬になり、排尿や排便の回数が極端に増えたり、減ったりしていませんか。今までの愛犬の平均的な排尿、排便の回数と比べて、その回数に大きな差があれば、1度獣医さんに相談して病気が隠れていないか診てもらいましょう。

とくに病気ではないということであれば、以下の3つを確認してみてください。

①愛犬がいつも過ごしている場所とトイレの距離が離れていないか
②トイレの近くに段差や障害物はないか
③ペットシーツが固定されておらず、滑りやすくなっていないか

トイレの場所が愛犬の過ごしている場所と離れている場合は、トイレに行きたいと思ってから間に合わない…ということが予測されます。トイレとベッド、水の食器などは近くにまとめて置いてあげることで失敗の回数を減らすことができます。

また、老犬になると関節まわりが固くなり、視力や筋力が低下してしまいます。できるだけトイレは、段差や障害物がない場所に置いてあげましょう。

排泄時に前肢や後肢が滑ってしまう場合は、ペットシーツなどが滑らないように固定してあげることで排泄しやすくなることがあります。その時、ペットシーツは広めに敷き詰めたり、防水シートや新聞紙などを敷いておくと掃除が楽になります。

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トイレのタイミングを知ろう:おむつの注意点

排泄しやすいタイミングは、「食後」と「寝起き」です。食事をすると腸が刺激されるため、排泄しやすくなります。また老犬は、1日の中で寝ている時間が多いので、眠っていて目が覚めたらトイレへと誘導してあげましょう。

いつ排泄をするのか分からないという場合は、おむつを利用してみてくだい。おむつを利用することでトイレを失敗することがなくなり、飼い主さんの負担が軽くなります。

※おむつの注意点
おむつが汚れたままになっていると、雑菌が繁殖し皮膚病をおこすことがあります。おむつはこまめに取り換えて、性器周りや肛門も拭いてあげましょう。

尿や便が付きやすいお腹まわりや、性器・肛門まわりの毛をバリカンで短く刈っておくと、楽に汚れを拭き取ることができます。

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散歩のサポート:外出時の注意点

老犬に近づくと歩くスピードが遅くなったり、散歩へ行くことを嫌がることがあります。高齢になり筋力が低下し、からだを動かすことがかったるくなってしまうのではないでしょうか。視力や嗅覚、聴覚が衰え、怖がっているかもしれません。

散歩は犬にとって楽しい時間なので、愛犬の状況に合わせてお散歩スタイルを変えてみてください。ポイントは飼い主さんも一緒に楽しめるようにすることです。

おやつやベッドを持って公園へ行き、のんびりとピクニックをするのはいかがでしょうか。日光を浴びたり、においを嗅いだり、いつもと違う環境にしてあげることで神経が刺激されます。

歩いてくれるのであれば、坂道やデコボコ道、砂浜などを散歩コースに取り入れて、足腰をトレーニングしてあげましょう。犬は後肢の筋力が衰えやすいので、公園で木の根っこをまたいだり、無理のない範囲で行ってあげてください。

※散歩へ行くときの注意点

・できるだけ外気との気温差が激しい時間帯には行かない
・首輪ではなく、ハーネスを使う
・からだを動かすと咳をしていないか

気温が高ければ熱中症に気をつけなければいけません。真夏などは涼しい時間帯を選びましょう。また、コンクリートなどが熱くないかということも要チェックです。

反対に寒い日は犬もからだがこわばり易いので、洋服を着せてあげてるなど、からだを冷やさないように気をつけてください。外出する前に準備運動のように、からだをさすってあげることも筋肉の緊張をほぐす効果があります。

また、首輪ではなく胴輪を使うことによって、頸椎や気管への負担を減らすことができます。散歩時、頻繁に咳をする仕草がある場合は、病気が隠れていないか獣医さんに相談してみましょう。

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シャンプーの頻度:注意点

若い頃はこまめにシャンプーをしていたけど、老犬になったらどうしたらいいのだろうと悩む飼い主さんは多いです。トイプードルなどの毛が伸び続ける犬種は、月に1度のシャンプーが理想的ですが、体調が優れない場合は無理をして行う必要はありません。

ペット用のボディタオルやドライシャンプーなど、簡単に済ますことができるペットグッズを利用して、頻度を減らしてあげることで負担が軽くなることもあります。

ですが、以下の2点に注意してください。
・皮膚の状態をこまめにチェックする
・足裏のバリカン、爪切り、肛門腺しぼりなどはしているか

シャンプーの頻度を減らすことによって、皮膚の状態が悪くなってしまう場合があります。皮膚トラブルを避けるために、こまめにブラッシングをし、不要な毛を取り除いてあげましょう。

ブラッシングは血行促進効果や、皮膚トラブルの早期発見などに役立ちます。ブラッシングをしていて、フケや湿疹、かゆみなどの症状を見つけたら獣医さんに相談しましょう。

また、犬の肉球や爪は滑り止めやスパイクのような役割があります。足裏の毛や爪が伸びすぎないように定期的にお手入れをしてあげることで、ケガを防ぐことができます。

肛門腺も溜まり過ぎると炎症を起こし、ひどくなると破裂してしまうこともあるので、月に1度はしぼってあげてください。

足裏の毛のバリカンや爪切り、肛門腺しぼりだけでも動物病院やトリミングサロンで行ってもらえることが多いです。自宅で無理をして行わず、プロの人にアドバイスしてもらいましょう。

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室内環境を整える

室内環境も愛犬の状況に合わせて整えてあげることが大切です。視力や筋力が低下することによって、ちょっとした段差や障害物でもぶつかってしまうことがあります。

ケガをすることがないように、ゲートを使って行動できる範囲を決めたり、部屋や家具の角にはコーナークッションなどを使って対策をしましょう。

犬は長年暮らしてきた部屋の物の位置などを記憶しているため、視力が低下しても感覚で上手に暮らすことができることが多いです。老犬になってからの部屋の大幅な模様替えは混乱してしまうため、できるだけ避けましょう。

また歳をとると寝る時間が多くなってくるので、愛犬がいつも寝ている場所はいつも快適にしてあげてください。冷暖房などは直撃していないか、人の出入りが多く、気温差が激しくないかなどもチェックしてみましょう。

大型犬などの犬種は高反発クッションなどを敷いてあげると、関節への負担が軽くなり、床ずれなどの予防にもなるのでオススメです。

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まとめ

老犬のお世話は大変なことが多いですが、なんでもサポートするのではなく、できることは犬自身にやらせることがポイントです。
視力や聴力が衰えると、アイコンタクトが取りにくくなったり、呼びかけに反応しないこともあります。それでも笑顔で話しかけたり、側にいてあげるだけで愛犬は安心してくれるでしょう。
できなくなってしまったことを悲しまずに、老いも愛犬の新しい個性だと受け止めて、気長に楽しく、のんびりと付き合ってみてくださいね。

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