ドッグフード、ちゃんと食べさせていますか?愛犬のご飯を見直そう!
ライフステージや犬種、特性に合ったフードを選ぶ
犬の成長段階、つまりライフステージに合わせたフードを選んであげましょう。
成長著しい子犬期には多くのエネルギーを必要としますが、一度にたくさん食べることができません。
そのため、少量でもしっかりと栄養が摂れるフードを与える必要があります。大型犬、小型犬では成長期間が異なるので、犬種にあったフードを選ぶことも大切です。
大人になった犬には、子犬用のフードはカロリーが高すぎます。成犬用のフードに切り替えてあげましょう。太りすぎた子には、ダイエット用を与えるなど、犬それぞれの特性にあったフード選びも必要になってきます。
7歳を過ぎるころから、ほとんどの犬は高齢期。消費カロリーも減ってくるため、高齢犬用のフードに切り替えます。ただ老化のスピードは犬によっても異なるため、愛犬の様子を見ながら変更していきましょう。
アレルギーや心臓疾患などがある犬には、療法食が処方されることもあります。獣医師の指導にしたがって、正しく与えることが重要です。
ドッグフードの量と食事回数をチェック
目分量でフードを与えていませんか?パッケージに表示してある量を確認してみましょう。もしかしたら「多すぎ」「少なすぎ」ということがあるかもしれません。愛犬の体型や体重チェックも重要です。適切な量がわからない場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
食事が一日1回だと、お腹が空きすぎてしまいます。ガツガツ食べて、吐いてしまうこともあるので、一日2回に分けて食べさせましょう。
その食器、食べやすいですか?
意外に見落としがちなことが、「食器」です。高さのないお皿タイプを床に置くと、首を曲げて下を向いて食べることになり、犬にとっては食べにくいことがあります。特に大型犬、高齢犬は高さのある食器にするか、身体の大きさに合った台の上に置いてあげましょう。
毎回勢いよく食べすぎる犬については、量や食事回数を見直すとともに、早食い防止食器やフードを入れられるおもちゃなどで食べさせることがおすすめです。
フードの保管にも注意
封を開けたドライフード、どうやって保存していますか?口をクリップで止めただけでは新鮮さをキープできません。温度が高くなる場所、直射日光が当たる場所での保管もNGです。
ドライフードは、水分が10%程度で保存がきくこともメリットです。しかしそれは未開封で、適切な場所に保管した場合のこと。
ドライフードには、脂肪が含まれています。フードの周囲を脂肪分でコーティングしていることもあるため、酸化しやすいことが特徴です。酸化したフードは、味が落ちるだけでなく下痢など体調不良の原因になることもあります。酸化防止剤が入っていても、酸化をゼロにするわけではありません。
しっかりとした密閉容器に入れて保管するか、小分けタイプのフードを選びましょう。チャック付きの袋は、油がしみだしてくることがあるため気を付けてください。
冷蔵庫に入れると、出し入れするたびに温度差のために結露がつきやすくなります。水分がフードに付着するとカビや細菌繁殖などの原因になるので注意が必要です。
「ニオイが変、べたついている」「犬が食べたがらない」という場合は酸化が進んでいる可能性があります。もったいないですが、破棄をして新しいフードを与えましょう。
防災用としてドライフードを保存するときも注意が必要です。屋外の物置の中や屋根裏などは高温になることがあり、劣化が早まってしまいます。室内の冷暗所に保存することを心がけてください。
ウエットフードは封を開けたら、その日のうちに食べきるようにしましょう。袋や缶に残ったフードは、密閉容器に入れて冷蔵保存してやはりその日のうちに食べさせてください。犬が食べ残したウエットフードは、保存せずに早めに廃棄しましょう。
半生タイプと呼ばれるセミモイストのドッグフードは、水分が25~35%程度。しっとりしていて嗜好性が高いことが特徴です。一度開封したら、長期保存には向いていません。数日内に食べさせるようにしましょう。
手作り食を与える?
愛犬には手作り食を与えたい、という飼い主さんもいるかもしれません。手作り食を与えるメリットは、原材料を飼い主さん自身の目で確かめられること、犬の好みのものを与えられること。
しかし犬が必要とする栄養を満たすために、毎食手作り食を用意することはかなり困難です。金銭的、時間的な負担も大きいでしょう。入院や災害時の避難所では手作り食を食べさせることができなくなる可能性も高くなります。
通常は犬に合ったドッグフードを与え、誕生日や記念日に手作り食を食べさせるというスタイルがおすすめです。どのような食材をどう調理して与えればいいか不明な場合は、まずかかりつけの動物病院で相談しましょう。
人間の食べ物与えていませんか?
ついやりがちなことが「人の食べ物」を与えること。欲しがる顔、食べたときの嬉しそうな顔。食べさせたくなりますよね。
しかし、糖分の多いもの、塩分の多いもの、玉ねぎなど犬が食べると中毒など害を起こすおそれのあるものは与えないようにしましょう。
特に犬は甘いものが大好きです。アイスをなめさせたり、ケーキを食べさせたりしていませんか?甘いものでおなか一杯になって、ドッグフードをちゃんと食べられなくなるかもしれません。すると必要な栄養が摂れない、ということになってしまいます。
ウィンナーやハム、ベーコンなど加工食品は犬にとって塩分濃度が高すぎます。体調不良の原因となるため、与えないようにします。
玉ねぎなどねぎ類が犬にダメということは知っている方も多いのですが、チョコレートやココア、コーヒーも危険です。ブドウやキシリトールも中毒を起こす恐れがあります。与えないように十分注意してください。
<おすすめ動画>
<関連記事>
トッピングごはんって、どんなもの?《手作り食》と《ドックフード》のいいとこ取りのトッピング食。お手軽のうえに簡単で、すぐにでも試せる愛犬ごはんの魅力「トッピングごはん」 この記事では、トッピングごはんの魅力についてご紹介をさせて頂きます。
<関連記事>
フードの切り替えが必要な理由と、失敗しにくい方法わんちゃんのフードは、成長や病気など様々な理由で切り替えることがあります。 また、ペットショップやブリーダーさんの所で食べていたフードと同じものが用意できない可能性もあります。 「なかなか新しいフードを食べてくれない!急に体調が悪くなった!」 なんてことが起こらないためにも、なぜフードの切り替えが必要なのか?どうしたら失敗しないのか?をお伝えします。
<関連記事>