猫の誤飲に注意!気をつけたいゴミの管理
愛猫にゴミ箱を荒らされる程度で済めばいいですが、うっかり誤飲してしまう愛猫、そして誤飲しやすい危険なゴミもあります。まだ猫と暮らしはじめて間もない方はもちろん、ベテランの飼い主さんも、改めて家の中のゴミ処理について、確認しておきましょう。
我々人間が、毎日のように出すゴミは、時に、愛猫にとって危険な存在となることがあります。
愛猫と暮らす飼い主が、生活の中でしっかり気を配りたい「ゴミの管理」。
ゴミの適切な始末を怠ることで、誤飲などの事故を起こさないよう、注意するべきポイントを挙げていきます。
家庭のゴミを、愛猫はゴミだと思っていません
人間の住環境で一緒に暮らす猫たちの中には、飼い主の生活にとても興味を持っている子もいます。
目につくものすべてが気になる、という好奇心旺盛の愛猫もいますから、飼い主としては、愛猫にとって危険を含んだものを、目につく場所に放置しないという心がけがとても大切になります。
その「目につきやすい、危険なもの」として、最も身近なのが「ゴミ」です。
一般に家庭から出るゴミといっても、紙、プラスチック、アルミなどいろんな素材があり、中には炊事の際に出る生ゴミや、毒性を持った有害ゴミも含まれます。
飼い主にとってはゴミという認識でも、あなたの愛猫がそれを目にした時、ゴミではない扱いを行うことは大いに考えられます。
ゴミの大きさや形状によっては、噛みちぎってみたり、転がしてみたり、口にくわえてみたり……危険につながる行動を取る可能性も、少なくはありません。
このゴミは特に気をつけよう!
家庭ゴミの中には、小さなもの、細長いもの、床を転がりやすいものもあります。
つまり、愛猫が普段遊んでいる、おもちゃやじゃらしと形状や動きが似ているものも多いのです。
特に飼い主が留守にしている時間や、就寝中の時に、愛猫が見つけて口にしてしまう行動には気をつけたいですが、たとえば以下のようなゴミの放置によって、愛猫の誤飲事故につながってしまう場合があります。
◎おもちゃ、猫じゃらしからはずれた部品や装飾
最も気をつけなければならないゴミかもしれません。遊ばせている中で取れてしまった羽根やひも、糸くずなど、飼い主も気づかないような小さな付属物が、床に転がってしまうこともあります。
愛猫の肉球などにくっついてしまうと、グルーミングの間に飲み込んでしまう危険も考えられますので、引っぱる力が大きくなって、ちぎれたり、部品が取れたりといったことがないかどうか、使用後にしっかり確認しましょう。
最近は愛猫の興味をそそりそうな、見た目にきれいな猫じゃらしやおもちゃも増えましたが、細かいラメなど、装飾が多いものについては、特に注意が必要です。
◎輪ゴム類
噛む、むしるといった行動が多い愛猫にとっては、輪ゴムや髪ゴムといったものをおもちゃ代わりにして、うっかり嚙みちぎったり、飲み込んでしまったり、といった危険が大きくなります。テイクアウトのお弁当や総菜のパックについてくる輪ゴムなど、リビングに放置しないように気をつけましょう。
シリコン製のゴム(指サックなど)も、愛猫にとって噛み心地が良い素材となるので、目につくところに放置しないよう気をつけてください。
◎小さな鈴
おもちゃや猫じゃらしに鈴がついているものもありますが、噛んでいるうちに、鈴だけちぎってしまった、ということはありませんでしょうか。
鈴は金属製ですから、誤飲が分かった後の処置が大変になります。猫おもちゃの場合、鈴はサイズの小さいものがほとんどであるため、うっかり飲み込んでしまう危険も少なくありません。
愛猫の安全のためにも、小さな鈴の固定や縫製が甘そうな、おもちゃや猫じゃらしは選ばない、あるいは購入後に取り外しておくことをおすすめします。
◎ボタン電池
動画撮影用のカメラや体温計の使用頻度が増えたことで、ボタン電池の需要も伸びているといいます。
小さな鈴と同様に、愛猫がついおもちゃだと思ってしまいがちな形状や転がりやすさですが、飲み込んでしまったら命にかかわる事態となってしまいます。
交換後の切れたボタン電池は、そのままにすることなく、有害ごみとしての管理をしっかり行いましょう。
◎キッチンの生ゴミにも注意!
人間の食べ物のにおいに敏感な愛猫は、たくさんいます。お刺身、焼き魚、鶏肉など、自分が食べているフードと同じにおいを感じたことで、食卓に寄ってくる愛猫も多いのではないでしょうか。
そうなると、キッチンでの調理中や後片づけで捨てることになる、生ゴミの処理や管理にも気を配らなければなりません。
愛猫がゴミ袋の中や、シンクの三角コーナーに興味本位で手を出したり、食べられるものがないか探したりする場合もあります。ネギ類など、愛猫の体に良くない食べ物が含まれることもありますので、生ゴミについては、愛猫に見える状態でキッチンに放置しないよう、十分に気をつけましょう。
防止策に「ゴミ箱にフタ」の徹底を
愛猫にゴミを触らせないためには、目につくところにゴミがある環境を作らないことです。
リビングなどに置くゴミ箱は、フタつきのタイプであれば安心ですが、新聞や雑誌などをフタの代わりにするのも良いでしょう。中を見せない、中に手を入れさせない状態にしておくことが大切です。
生ゴミについても、口を開けたままキッチンに置いておくことなく、フタつきのゴミ箱で保管しましょう。
焼き魚の骨や皮、だしを取った後のだしパックなど、愛猫にとっては「いいにおい」となるものの放置は、キッチンや流し台に愛猫を登らせてしまう、きっかけを作ることになってしまいます。
愛猫に狙われそうな生ゴミは、出た時点ですぐに袋にまとめ、フタつきのゴミ箱へ片づけるよう注意が必要です。
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