猫のお留守番!お家で安全に過ごせるようにやっておきたいこと
特に地震など大規模災害の発生の際は、飼い主さんがすぐに家に戻れない可能性もあります。留守番中の猫が安全に過ごせるように今一度家の中の安全を猫目線で確認してみましょう。
留守中の猫が安全に過ごせるようにしよう
猫は比較的独立心が強いことから、飼い主さんがいない留守番中でものんびりお昼寝をするなど思い思いに過ごしていることが多いようです。そのことからも、飼い主さんは安心してお出かけしているのではないでしょうか。
しかし猫が暖を求めて残り湯のあるお風呂のふたに乗って誤って落下、ちょっとだけ開いていた窓から出て行ってしまうなどの危険もあります。紐などを誤飲してしまうかもしれません。
特に怖いのは留守中の大地震などの災害です。飼い主さんといれば、回避できた危険も猫だけでは対応が困難なこともあるかもしれません。外出先の飼い主さんがなかなか戻れないということもあるため、何かあっても猫だけでしばらくは安全に過ごせる対策が必要です。
お風呂にご用心!
お風呂は夏場ひんやりしていることが多く、冬は残り湯でふたがほんのり温かいなど猫にとって快適な場所になることがあります。
浴槽に残り湯を貯めておくことは災害対策としては有効ですが、猫が落下すると危険です。つるつるした浴槽は猫が這い上がるのも困難です。
猫がお風呂にアクセスできないようにするか、残り湯は捨てるようにしたほうがいいでしょう。
お部屋の温度大丈夫?
猫は日向ぼっこが好きですが、あまりに日差しが強い部屋では室温が上がりすぎ、熱中症になる危険性が高まります。近年は、夏だけではなく春や秋でも気温が高い日があり油断はできません。日がよく入る窓はカーテンだけでなくよしずやすだれをかけておきましょう。
夏や温度が高くなりそうな日は冷房を入れて出かけます。エアコンを嫌う猫もいるので、他の部屋に行けるようにしておきましょう。リモコンは、猫が踏んでスイッチを切らないよう、引き出しなどにしまって出かけると安心です。
紐や紐のついたおもちゃは放置しない
毛糸や糸、および紐状のものは猫が誤って飲み込んでしまうと腸閉塞などになる危険があります。必ず片付けて出かけましょう。紐がついた猫じゃらしなどのおもちゃ、飲み込めるサイズのおもちゃも大変危険です。
おもちゃを置いて出かける場合、飾りのついていない「けりぐるみ」など、飲み込む心配のないものにしましょう。
クッションについた房の飾り、座布団の紐などもチェック。ほつれかけていたら、ハサミで切っておきましょう。
ゴミ箱はロック付きを
普段はお行儀のいい猫も、お腹が空くとキッチンのゴミ箱をあさってしまうかもしれません。ゴミ箱のフライドチキンや魚の骨を食べてしまうと消化管に傷をつける可能性もあり大変危険です。
飛び乗ってひっくり返すこともあるので、ゴミ箱はしっかりしたロック付きにしましょう。
地震など災害対策もしっかりと
・窓ガラス飛散防止フィルムを貼っておく
地震では窓ガラスが割れてしまうかもしれません。猫がパニックになって割れたところから外に出てしまう可能性があります。飛散したガラス片を踏んで、肉球にケガをすることもあるため、猫が過ごす部屋の窓ガラスには飛散防止フィルムを貼っておきましょう。
・食器棚が開かないようにする
地震で食器棚の扉が開くと、割れ物のお皿やカップが飛び出すことがあり大変危険です。食器棚が開かないように、ストッパーを取り付けておきましょう。食器棚や本棚のガラスにも、ガラス飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。
・家具転倒防止を
タンスや本棚など、大型家具は転倒防止をしておきましょう。タンスの上に置いた荷物や棚の中のものが散乱しないようにすることも大切です。
・サークル・キャットタワーの安全確認
サークルやキャットタワーのねじのゆるみがないか、グラグラしているところはないかなど定期的に確認することも大切です。
また背の高いタイプの猫用サークルや、設置型のキャットタワーも倒れないように安定した場所に設置しましょう。
押し入れは奥に行けないように
猫は地震や雷などで恐怖を覚えると、狭くて暗いところに入ってしまうことがあります。災害で避難する際に出てこないと大変です。あまり奥まで行けないように荷物を置いて対策をしておきましょう。特に天井裏に行けるようになっている押し入れは注意してください。
何かあったらクレートに入れるようにしておく
プラスチック製で頑丈なクレートは、落下物があっても猫を守ることができます。クレートを普段から猫の安心できる場所にしておくと押し入れの奥に行く心配もありません。
猫の好きな敷物を敷き、上からも布をかぶせるなどしておくと、落ち着いて過ごすことができます。
・水とフードは多めに
大地震が起きた場合、電車やバスなど交通機関がストップ、道路も交通規制で車での移動が困難になる可能性が高く、飼い主さんがなかなか家に戻れないこともあります。
戻るまでの間、フードがなくなったり水がなくなっても猫が困らないように、複数置いて出かけるようにしましょう。特に水入れは倒れにくい安定した容器がおすすめです。
安全な部屋を作っておく
部屋が複数あるお宅では、猫が快適に過ごせるスペースを確保するのも手です。倒れてくる家具がない、棚から落ちてくるものがない、窓ガラスに飛散防止フィルムが貼ってある部屋を確保しましょう。トイレや食事場所には生きやすく、かつ風呂場や背の高い家具のある部屋に行けないようにすることで安全が確保しやすくなるでしょう。
<おすすめ動画>
<関連記事>
愛猫の運動不足解消におすすめの遊びは?ポイントを紹介愛猫の運動不足を解消するための遊びと遊び方のポイントを紹介します。
<関連記事>
長生きの秘訣~刺激のある生活が重要~ 人間の寿命も延びている傍ら、今や猫も二十歳を超えるのも珍しくない時代となりました。その理由のうちの一つとして、完全室内飼いをする飼い主が増えたといったことで、交通事故、感染症のリスクの軽減などがあげられます。しかしその反面、本来猫が本能的に行う行動に制限がかかり、人間でいう認知症のような状態になってしまう危険性も高まります。猫が健康的に長生きできるようにはどういった部分に注意すればよいのかご紹介いたします。
<関連記事>