愛犬が手足を噛んではげてしまう舐性皮膚炎 ストレスの原因と対策法
今回は、ストレスが原因で自分の手や足を噛んでしまうときに、どのように対応をしたらよいのか、ストレスの発散方法について紹介します。
今回は、犬のストレスは何が原因なのか、ストレスが溜まってしまうことで起こる自傷行為、ストレスを発散させるためにはどうしたらよいのか紹介していきます。
犬のストレスの原因とは?
犬がストレスを感じるのはどのような状況のときなのでしょうか。
犬にとってストレスになる原因は、運動不足、引っ越しやホテルに預けられたなどの環境の変化、留守番が多く寂しい、トリミングや動物病院などがあります。
犬の性格によって同じような状況でもストレスを感じる度合いは違うので、まったくストレスにならない子もいれば、強いストレスを感じる子もいます。
家族に新しく赤ちゃんが生まれたり、新しい犬や猫が家族になったときにも、初めのうちはストレスになることもあります。
犬がストレスを感じたときにする行動
知らない人に抱っこをされたときや、動物病院に連れて行ったときに、愛犬が震えてしまうことはありませんか。
犬がストレスを感じると、身体がガクガクと震えてしまったり、水に濡れたときのように体をブルブルと震わすことがあります。
そのほか、叱られているときには落ち着こうとしてあくびをしたり、しっぽをひたすら追いかけたり普段とは違う珍行動をする子もいます。
ストレスが一次的なものであれば、過剰に心配することはありません。
しかし、ストレスによって問題行動をするときや下痢や嘔吐などの身体的な症状があるときには、何らかの対策をする必要があります。
ストレスが原因で手や足を噛む舐性皮膚炎
ストレスが原因で自分の手や足を血が出るほど噛んでしまうことがあります。
また、手や足を噛んでしまうことで毛が抜けてはげてしまったり、炎症を起こす場合もあります。
このように、特定の部位を噛んだり舐めてしまうことで、舐性皮膚炎(肢端舐性皮膚炎)という皮膚炎になることがあります。
動物病院では、舐め続けることによる細菌の感染を防ぐため、エリザエスカラーを装着して、薬を用いた治療が行われます。
犬が身体をしきりに舐めるときは、怪我や炎症が起きていないか、痒がっているような様子がないかどうか確認をして、気になることがあるときは動物病院を受診してください。
かゆみなどから気になって舐めたり噛んだすることもありますが、舐性皮膚炎はストレスも関係していると言われているので、ストレスとなっている原因を取り除くことが重要です。
運動不足を解消しよう
犬の問題行動のある程度は、運動不足を解消することで解決できるという専門家もいますが、この言葉にあるように運動不足は犬にとってはかなりのストレスになります。
お仕事で家を留守にすることが多く、ケージなどに入っている時間が長かったり、散歩に行く頻度が限りなく少ないときには、ストレスや暇を潰すために、身体を噛むなどの行動をすることがあります。
雨が降っているときに無理をして散歩をしたり、遠くのドッグランに毎日行く必要はありませんが、犬も体を動かすことは健康の保持・増進を考えてもとても大切です。
小型犬でも活発で運動量が多い犬種もいるので、愛犬が必要としている活動量を考えて、運動不足にならないように散歩や家でできる引っ張りっこなどの遊びをしてください。
また、大型犬だからたくさん運動をさせたいと思って、愛犬がへとへとになるほど歩いたり、無理に引っ張りしてしまうと飼い主さんの思いがマイナスになって、愛犬が逆にストレスに感じてしまうこともあります。
散歩などをするときにも愛犬の様子を確認して、ハァハァしているときは休憩などをしながら余裕をもって散歩を楽しんでください。
<おすすめ動画>
<関連記事>
犬と飼い主さんの絆を深める「オキシトシン」見つめ合って触れ合って犬と人が見つめ合い触れ合うことで「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンは不安を和らげる作用があり、人と人だけでなく犬と人との絆にも大きく関わります。また犬と人は、視線を交わすだけでも心を通じ合わせることができます。より絆を深めるためにも、見つめあい、触れ合う時間を大切にしたいものです。
<関連記事>
犬だってストレスを感じている!原因・行動・仕草・解消法犬もストレスを感じている事は、なんとなく気が付いています。 それは何が原因なのか、どんな行動や仕草なのか。 また、そのストレスをどう解消させて上げたらいいのでしょう。
<関連記事>