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怒りんぼ猫ちゃんの飼い主必見!怒りっぽい猫の心情と触れ合いの秘訣

動物看護士
宮井 智美
[記事公開日]  [最終更新日]
猫ちゃんを飼育したことがある方ならば、猫パンチを受けたり『シャー!』と怒られたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
また人に慣れていない野良猫などに近づいた時などにも怒られた経験があるのではないでしょうか。
猫にもそれぞれ個性があり、性格があります。
人にとても慣れている猫もいる中で、飼育下であってもどうしても慣れない猫ちゃんもいるのです。
今回はそんな怒りんぼの猫ちゃんとの接し方や心情を解説していきます。
[ 目次 ]
怒りんぼ猫ちゃんの飼い主必見!怒りっぽい猫の心情と触れ合いの秘訣

猫が怒った時の仕草

猫が怒った時の仕草として代表的なものが、猫パンチです。多くの方が猫が怒ると猫パンチを繰り出すと思っている方も多いのではないでしょうか。

猫パンチは確かに猫が怒った時にする仕草です。
パンチをすることによって、自分にとって警戒すべきものや怖いものを遠ざけようと試みているのです。

しかし猫が怒った時にする仕草は猫パンチだけではありません。

猫パンチを繰り出す前に、多くの猫が口を開いて『シャー!』と威嚇してくることでしょう。猫パンチを繰り出す勇気がない猫も、口だけでは唸りながら怒ったりもします。

口を開けて歯をむき出しにして威嚇してくる様は、非常に怖いものです。
迂闊に手を出してしまったりすると、猫パンチに引っかかれたり噛まれたりします。

そして、猫が怒っているときには、口で威嚇しながら全身の毛を逆立てて身体を縦に伸ばす姿も多くみられます。
これは猫同士のケンカの際に自分の大きさを大きく見せ、争う前に降参させようとする野生時代の名残と言われています。

また、怒るまではいかないものの機嫌の悪さを尻尾で表すことも。
犬は尻尾を振って喜びますが、猫は逆で尻尾を振っている際には機嫌が悪くまだ我慢をしている状態のことがあります。

猫を撫でているときに、尻尾をブンブン振っていたら要注意…。
我慢の限界に来た時に、猫パンチが飛んでくるかもしれません。

どうして猫は怒るのか?

猫は怖がりの動物なので、怒るというより怖がっていることが多いものです。

野良猫などは近づかない限り自分から向かってきたりはしませんし、
飼い猫であっても嫌なことをされなければ悠々自適に生活していることでしょう。

猫が怒るタイミングとしては、抱っこが嫌いなのに抱き上げようとしたり、
爪切りやブラッシングなど、自分が嫌いなことをされそうになった時ではないでしょうか。

猫は基本的に体を触られることが苦手です。
そのため最初は気持ちよく撫でられていても、急に怒りだしたりするのです。

実はこの現象、専門的には『愛撫誘発性攻撃行動』と呼ばれており、
猫の独自の行動として位置付けられています。

また環境の変化も猫が怒る要因となります。

いつもはおりこうな猫が、動物病院に来ると別の猫のように豹変するのも良くあることです。

動物病院は様々な動物のにおいや消毒液のにおいがするため、
怖くて怖くて仕方なくなって怒りだすのです。

そして注意していただきたいのが、
体調の悪さでも猫が怒ることがあるということです。

お腹が痛かったり、足が痛かったりと体調が優れないときにも、
猫は急に怒り出すことがあります。

猫は言葉で体調の悪さを伝えることが出来ないので、しっかりと様子を確認してあげましょう

怒りんぼ猫ちゃんの飼い主必見!怒りっぽい猫の心情と触れ合いの秘訣

怒っている猫の接し方

怒っている猫に迂闊に手を出すことは非常に危険です。
猫は鋭い爪と牙を持っており、噛まれたり引っかかれたりするとそこから雑菌が入り『猫ひっかき病』になってしまう恐れもあります。

怒っている猫に無理やり触ったり、抱き上げたりする行為は絶対にやめましょう。

では怒っている猫にはどのように接したらよいのでしょうか?

まずは猫を出来る限り落ち着かせてあげてください。
猫は怖がりのため、視界に入るもの全てが怖くなってしまいますので、
ドーム型の猫ベッドで少し休ませてあげたり、部屋を暗く静かにして様子を見たりすると落ち着くことが多いでしょう。

また少し荒業ですが、大きなバスタオルなどを全身にかけて視界を遮ると落ち着く猫ちゃんもいます。(これは余計パニックになる猫ちゃんもいますのでその子に合った対処をしましょう)

猫を落ち着かせた後は、出来るだけそっとしておくのが一番なのですが、
どうしてもケージに入れたり抱き上げなければならなかったりする場合には
必ず「優しく、ゆっくり」猫に触るように注意してください。

上から覗き込むようにしたりジリジリ迫っていったりするのはまた猫を怒らせてしまう要因となりますので絶対にやめましょう。

また、家では良い子なのに動物病院などに連れて行くと怒り出してしまう猫ちゃんなどは、
自宅でケージに入れる際に洗濯ネットに入れていく方法がお勧めです。

ネットに入っていると猫も動けないので落ち着きますし、
病院でケージから出すときなども便利です。
バスタオルで包めばそのまま注射なども行うことが出来ますので、ぜひ試してあげてください。

猫を怒らせないようにするためには

猫は基本的にツンデレな生き物です。
自分が甘えたいときに甘えるのに対し、構われたくないときに触ると機嫌が悪くなります。

そのため猫の性格を理解し、その子に合った対応をするのが一番かと思います。

例えば、普段はものすごく甘えん坊なのに抱っこだけはどうしても嫌いだとか
(これはオス猫に多い傾向があります)普段からおとなしくあまり甘えてこないのに夜だけは甘えて来る、など猫それぞれの性格をしっかり理解し、
無理に触ろうとするなど、怒ると思われることをやらないように注意しましょう。


また、猫の心を落ち着かせるようなサプリメントやフェロモン製剤などもあります。
それらを使用すると、安心感を得ることができ、怒りにくくなると言われています。
動物病院などで処方してもらえますので、興味がある方は相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は怒りんぼうな猫の扱い方や心情についてご説明していきました。
猫の性格や気持ちを考え、人間と猫が快適に過ごせるように心がけていきましょう。

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