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猫の発情期の対策は?避妊去勢のススメ

愛玩動物飼養管理士
國澤莉沙
[記事公開日]  [最終更新日]
猫ちゃんと暮らしていると気になるのが、発情期の対応です。
興奮しやすくなったり、落ち着かない様子などいろいろ問題が出やすくなりますよね。

発情期の対策について紹介します。
[ 目次 ]
猫の発情期の対策は?避妊去勢のススメ

猫の発情期はいつ?

猫は季節により発情期を迎える動物であり、特に春〜夏にかけてピークを迎えます。
具体的には、4月〜8月前後が最盛期であり、猫によっては9月半ばごろまで発情期の状態のことがあります。

猫の恋は俳句の春の季語としても詠まれており、猫にとって春は繁殖シーズンの最盛期になります。

基本的には、日が長くなると発情期を迎え、年に2〜3回発情期を迎えます。
しかし、このサイクルはメスのみに言えることであり、オス猫は発情期のメスの鳴き声やフェロモンに惹かれて発情します。

発情期の猫は普段と違う行動を見せるようになりますが、日照時間に左右される猫の発情期は、イエネコでは照明器具にも影響を受けることがあります。

12時間前後室内の照明を浴びていると、季節に関係なく発情することもあり、メリハリのある生活が大切になります。

発情期の猫の行動は?

メスは発情期を迎える前に、いくつかの反応が見られます。
最初は、トイレの回数が増えて以上に甘えた行動をすることが多くなります。
大体1週間前後このような行動が見られて、その後、オス猫のようにスプレー状におしっこをしたり、お尻を高く突き上げたポーズをよくとるようになります。

トイレ以外の場所でおしっこをしたり、身体を執拗に壁に擦り付けたりなど、臭いをつける行動が目立ちます。

また、飼い主さんがよく発情期で困るのは大きな聞いたこともないような声で鳴くことです。
特に甘えたような高めの声は、発情期の特徴になります。

加えて、ねこちゃんによっては、夜間に大きな声で鳴くこともあるため、近所迷惑や騒音トラブルにも注意が必要です。

猫の妊娠期間は?どのぐらいで発情期を迎える?

子猫を飼い始めてはじめての発情期はいつくるのか知りたいと考える飼い主さんは、多いでしょう。
猫は長毛が短毛かにより初めての発情期が異なります。

長毛種の場合には、性成熟が遅めであり、1歳前後に性成熟して、初めての発情期を迎えます。
短毛種の場合は、オスは生後3ヶ月をすぎたあたりから、性成熟が始まり、生後6ヶ月前後で精巣が発達して繁殖可能になります。
メスは生後5ヶ月〜12ヶ月前後で初めての発情期を迎えます。

猫の妊娠期間は2ヶ月と短めであり、日照時間の長い暖かい餌の多い時期に出産して個体数を増やそうとする、野生の本能です。

ちなみに猫の場合は、生理というものがなく交尾することにより、排卵が促され妊娠するため、陰部から出血することはありません。
もし、生理のように出血がある時は病気や怪我の可能性があるため、早めに動物病院の診察を受けましょう。

犬は人のように生理があり、出血が見られます。
猫の発情期のサイクルを知ることにより、繁殖を考えている方は計画的な妊娠のため前から準備しましょう。

避妊去勢の効果は?

発情期はいらいらしやすくなったり、落ち着きがなくなったり、粗相が増えたりとなにかと家庭での問題が起きやすい時期でもあります。
自らの血統を守っていくために、猫も本能的に神経質になりやすい時期ですので、仕方がないのですが、あまりにも落ち着きがなかったり、普段穏やかな子が攻撃的になると、飼い主さんも困ってしまいますよね。

発情期のトラブルを防ぐためにも、避妊、去勢は有効です。
発情期特有の行動を抑制するだけでなく、卵巣や精巣の病気予防にもなります。

予期せぬ妊娠にも対応できるため、繁殖の計画がなければ、避妊去勢させるのが良いでしょう。

避妊去勢手術は初めての発情期を迎える前の生後6ヶ月前後で行うのが、理想です。
発情期が来てから避妊去勢しても、効果が得られないこともあり、発情期を経験する前の手術が推奨されます。

しかし、一度避妊去勢してしまうと、いざ繁殖したいと考えた時など赤ちゃんを作ることができませんので、よく考えるようにします。

病気予防にも効果的ですが、肥満になりやすくなる傾向にあるため、避妊去勢後は特に食事管理に気を使うことが大切です。

また、避妊は3万円前後、去勢は1万5千円前後と費用もかかります。
愛猫の身体にメスを入れることに抵抗を感じる飼い主さんもいるかもしれません。

大切な家族の避妊去勢について、ご家族で話し合って計画的に進めてあげるのが良いでしょう。
できれば、子猫をお迎えする前に避妊去勢の有無について決めておくとスムーズに飼育をスタートすることができますよ。

まとめ

猫の発情期についてと避妊去勢についてご紹介しました。
望まない妊娠や発情期の困った行動の対策にも、避妊去勢は有効です。

繁殖させる予定がない場合には、卵巣や精巣の病気予防のためにも早めに手術するのがポイントです。

自治体によっては、避妊去勢手術の助成金を出してくれる場合もあるため、リサーチしてみるのも良いでしょう。

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