立ち耳が突然垂れてきた!犬の耳の形を維持するには?
立ち耳の大きな耳が突然垂れてきてしまい、びっくりする飼い主さんもいるでしょう。
犬の耳の形を維持するポイントを紹介します。
犬の耳はなぜ垂れる?
特にパピヨンなどの蝶が羽を広げたような独特の立ち耳が美しい犬種は、耳が垂れてきてしまうと怪我したの?と心配になる方もいますよね。
一定数立ち耳から垂れ耳になってしまう個体もおり、さまざまな原因があります。
ドッグショーなどに出場させたいと考えている方は、その犬種ごとに規定があり、もし立ち耳が垂れてきてしまうと規定により認められないケースもあります。
耳が垂れてきてしまう理由として、幼少期に軟骨が折れた状態になりそのまま成長して固定されてしまうと、本来立つはずの耳が垂れ耳のままになってしまうことがあります。
軟骨が折れる?と聞くと不安になる方もいるかもしれませんが、軟骨が折れた状態でも犬は痛みはほとんど感じません。
生まれてくる時には、立ち耳の犬種も垂れ耳で生まれて成長と共に立つようになります。
しかし、耳周りの毛が多い、耳が大きくて重いなどの理由からうまく立たずに垂れた状態のまま成長するケースもあります。
特に垂れ耳の状態で成長しても、ほとんどは健康を害することはないため、元気な様子ならばあまり気にしすぎる必要はありません。
また、元々は垂れ耳の犬種であったものを立ち耳の犬種と掛け合わせ作出された犬種は、個体差がありますが、遺伝的に耳が垂れやすいということがあります。
パピヨンは上記に当てはまり、垂れ耳の個体はファレーヌと呼ばれ一定数います。
耳が垂れてくる理由として、注意したいのは耳のトラブルや怪我が原因の時です。
耳は繊細な器官であり、傷つきやすい面があります。
垂れ耳の犬種に比べると、立ち耳の犬種は外耳炎などのトラブルになりにくいと言われていますが、外耳炎などの炎症により、耳が垂れてくる場合もあります。
耳が垂れてくる以外にも、膿がでている、耳を痒がる、斜頸があるなど普段と違う症状がある場合には、動物病院を受診するようにしましょう。
愛犬の耳の形を維持するポイント
愛犬の立ち耳を維持したいと考えている方向けに耳の形を維持するポイントを紹介します。
垂れてきた理由により、維持できるかどうか異なりますので、愛犬の様子を見ながらさんこうにしてくださいね。
①耳を綺麗に保つ
外耳炎など耳のトラブルにならないように、定期的に耳掃除をする、耳周りの毛をきれいにするなど耳周りを清潔に保つようにしましょう。
特に耳周りに毛が多い個体は、毛玉などできやすく毛玉は耳が垂れてくる以外にも皮膚炎などのトラブルが起きる原因になりますので、耳に毛玉ができないように対策をしましょう。
外耳炎など耳のトラブルは一度なると再発しやすくなる側面があるため、外耳炎にならないようにホームケアなどで耳掃除を定期的に行い、きれいに保つようにしましょう。
注意したいのは、嫌がる愛犬に無理やり耳掃除をしてしまうと、軟骨が折れたり耳を傷つけたりとかえって垂れやすい状況にしてしまう可能性があります。
そのため、愛犬の様子を見ながら耳掃除はトリミングサロンや動物病院を利用するなど、状況によりプロの力を借りるのがおすすめです。
②耳をテーピングする
幼少期に軟骨が折れてしまい、耳が垂れている時にはテーピングして立ち耳の形を維持することにより形を保つことができます。
ドッグショーなどに出場する予定のある子はこのようにして、耳の形を維持する方もいます。
テーピングをこまめに交換したり、メンテナンスが必要になりますが、軟骨が折れたまま放置しておくとそのまま固まってしまうため、テーピングで固定するのが良いでしょう。
子犬の時期はこの方法で立ち耳を維持することができますが、老化などにより筋力が弱り耳が垂れてきたりした場合には、テーピングしても戻ることは少ないため、子犬の時期にできる方法になります。
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