冬を健康に乗り切る!猫が快適に過ごせる温度と寒さ対策
今回は、猫が快適に過ごせる温度、簡単に出来る寒さ対策、寒さ対策を行う上での注意点について解説しますので、是非参考にしてください。
猫が快適に過ごせる温度とは?
一般的に、健康な成猫が快適に過ごせる温度は18〜26℃です。
子猫は日齢によって異なり、生後10日前後では32~34℃、生後14〜21日では28℃前後、生後およそ1カ月では25℃前後で快適に過ごせます。
特に、生後間もない子猫は寒さに弱く、命に関わる場合もあるため注意が必要です。
また、老猫は若い頃に比べ筋肉量が低下しており、体温を維持することが難しいため、成猫の適温である18〜26℃より2~3℃高い環境で快適に過ごすことができます。
簡単に出来る寒さ対策
①暖房器具を使用する
猫の寒さ対策としては、エアコンやホットカーペット、こたつなどの暖房器具を用いるのが一般的です。
ただ、1日のなかの温度変化が大きいと猫が体調を崩しやすくなるため、エアコンを使用する場合は1日を通して一定の温度になるように注意しましょう。
外出中もエアコンをタイマーで作動させ、温度変化が10℃以上にならないことが理想的です。
また、猫も人同様、空気が乾燥するとウイルス感染のリスクが高くなるため、湿度も50~60%になるよう維持するようにしましょう。
②室内配置を工夫する
猫は1日の大半をベッドで寝て過ごすため、冬場はベッドの位置を暖かい場所に変えてあげましょう。
暖気は高いところへたまりやすいため、ベッドを棚の上など高い位置に置くことで寒さ対策になります。
また、冷気の入りやすい窓際や、すき間風にさらされるドア付近、底冷えのする床へのベッドの直置きは避けるようにしましょう。
もし、ベッドの位置が変更できない場合には、窓の冷気や、ドア付近のすき間風を防ぐために、アルミシートやすきまテープなどを活用するのも良いでしょう。
どうしてもベッドを床に直置きしなければいけない場合には、タオルケットや断熱マット、ダンボールなどを敷くと、底冷えの予防になります。
さらに、部屋がいくら暖かくても、トイレや水飲み場が寒い場所にあると、猫が排泄や水を飲むことをギリギリまで我慢してしまうことがあるのです。
そうなると、脱水や膀胱炎、尿石症、尿道閉塞などの病気を引き起こすリスクが高くなってしまうため、冬場はできるだけ暖かい場所にトイレや水飲み場を移動させましょう。
また、複数水飲み場を用意したり、飲み水を少し温めてぬるま湯にしたり、トイレや水飲み場までの導線にカーペットを敷いたりなどの対策もオススメです。
③保温グッズを活用する
ペット用の湯たんぽや電子レンジで温めるカイロなどの保温グッズで寝床を温めるのも寒さ対策になります。
これらの保温グッズは、電源なしで程よい温度が持続するため、お留守番の時などに最適です。
ただ、これらの保温グッズを使用する際には、低温やけどを防ぐために必ずタオルなどを巻いたり、カバーをするようにしましょう。
寒さ対策を行う上での注意点
暖房器具を使う際には、猫が脱水や熱中症を引き起こしやすくなるため、部屋が暑くなりすぎないよう注意が必要です。
また、エアコンの温風が直接当たったり、ホットカーペットが暑いと感じたときに他の部屋へ移動できるようドアを少し開けておくと安心です。
40~50℃といった体温よりも少し高めの温度に長時間触れると、低温やけどを起こしてしまいます。
湯たんぽにタオルを巻いたり、ホットカーペットの上に厚手のカバーやタオルを敷いたりなど、低温やけどに注意しましょう。
猫がこたつにもぐりこんでいる時にも、酸欠や脱水症状を引き起こさないよう、スイッチをこまめに切ったり、こたつ布団を捲り上げて冷気を入れ、空気の入れ替えをしてあげてください。
暖房器具の種類によっては、猫のやけどにも注意が必要です。
ヒーターなどは、パーテーションやガードなどで仕切りを作ったり、サークルで囲ったりなど、猫が直接触れられないよう気を付けましょう。
特に、猫だけのお留守番の時は、いたずらによるやけどや感電、火事の恐れがあるため、ヒーターやホットカーペットの電源は切って使用せず、保温グッズを使用した方が安全です。
もし、保温グッズだけでは寒さが厳しそうなら、エアコンを使用するようにしましょう。
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