初めて子猫を飼う方必見!子猫と遊ぶときの注意点
そのままじゃれさせたり噛ませたりしていると、飼い主さんは子猫にとって「獲物」になってしまいます。そのうち強く噛まれて出血するなど、大きなトラブルになりかねません。飼い主さんが子猫にとっての獲物にならず、そして子猫の本能を満たしてあげるように遊ぶことが、大変重要です。
子猫のじゃれつきは「獲物を狩る練習」
物を対象にした子猫の狩りの練習は、だいたい7週齢くらいから始まります。子猫が人や他の動物を含め、いろいろなものにじゃれてくる、噛みついてくる、追いかけて来るのは「狩りの練習」です。子猫なので、はた目から見ているととてもかわいいのですが、本気で「狩りの練習」をしていることを飼い主さんは理解しておく必要があります。狩りの練習をすることは本能であり、子猫にとって必要なものです。ですからやめさせることはできません。兄弟猫がいれば子猫たち同士で、じゃれ合い、噛みあい加減を覚えていくことができますが、子猫を1匹飼う場合は人間が上手に誘導してあげる必要があります。
人間が獲物になってしまう遊びとは?
子猫の前でわざと手をひらひらさせてじゃれつかせる、わざと追いかけさせる、噛まれても騒いだり笑ったりする遊びは「人間を獲物とみてもよい」と子猫に認識させてしまいます。
特に小さなお子さんは、子猫とじゃれて遊びたがるかもしれません。
しかしどんなにかわいいしぐさであっても、子猫は本気で狩りをしています。つまり「仕留めてやろう」と思っているのです。成長に伴い噛む力が強くなって、人間がけがをしてしまうかもしれません。
噛まれたらどうする?
痛さのあまり、人間が思わず叱ったり叩いたりしてしまうことで、子猫が人間を避けるようになったり、さらに攻撃がひどくなったりする恐れもあります。絶対に叱ったり叩いたりしないでください。
キャーキャー叫んで手を引っ込めてひらひらさせるのは、逆効果。子猫をさらに興奮させてしまいます。どうしても噛むのをやめない場合は、獣医師に相談しましょう。噛まれた部位の出血がひどい場合や傷が深い場合は、病院を受診してください。
子猫とはおもちゃで遊ぼう!
噛みついてもいい蹴りぐるみ、追いかけたくなるおもちゃなど、いろいろなおもちゃを用意しましょう。狩りの練習は子猫にとって必要なので、おもちゃで狩りをする本能を満たしてあげることが大切です。
簡単に飾りやパーツが外れてしまうおもちゃは、誤飲の危険があるので、使わないようにしましょう。また、ひもやリボンが付いた猫じゃらしで遊ぶときは、飼い主さんは目を離さないでください。紐状のものを飲み込むと、腸に絡んでしまうことがあり大変危険です。遊ぶ時間以外は、猫が触れない場所に片づけます。
また子猫が走り回っても滑らないように、フローリングにはマットを敷いておきましょう。
子猫とおもちゃで遊ぶときのポイント
・いつ遊ぶ?
ちょっとお腹が空いているときを狙います。子猫はそれほど体力がないので、長時間付き合う必要はありません。子猫の様子をみて、5分から10分程度でいいでしょう。疲れたそぶりをしたら休ませてください。
・どんな風遊ぶ?
猫じゃらしをただ揺らすだけでなく、緩急をつけて揺らしたり、物陰からちらちら見せたりするなど、小動物のような動きで子猫の気を引きます。最後は捕まえさせて、「達成感」を味合わせてあげましょう。
・おもちゃに飽きさせない
猫は、昨日まで夢中になっていたおもちゃに、今日は全く興味を示さないということがよくあります。何種類か用意して、ときどき交換して飽きさせないようにしましょう。
子猫にはひとり遊びも大切
ひとり遊びでも、子猫は狩りの練習ができます。特に鼻や前足で触ると、フードが出てくるおもちゃは狩猟本能が刺激される、食べ過ぎを防ぐことができる、退屈にならないなど、メリットがたくさんあります。
フードが出て来るおもちゃは、自分でも簡単に作ることができます。きれいに洗って乾かしたペットボトル(丸形がころがしやすい)を用意してください。ペットボトルに、フードが出るくらいの小さな穴をあけます。子猫が食べられる分のドライフードを入れて、フタをするだけです。
ペットボトルのフタで遊ぶのは危険なので、しっかり閉めてください。
上手にフードを出せないと必要な食事がとれなくなってしまうので、食べ残しはないか、1日に必要な量は食べているか必ず確認してください。食べ残しは傷んでしまうので、早めに処分しましょう。
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